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『夢の中』 シーズン2 第49話 夜明け前


第49話 夜明け前

詩音を探し回ったのとは真逆の方向を目指して歩き出したつもりが、いつしか悟史の家に近づいているような気がする。……おかしいな。こんなところに家はあったかな? こんなに立派な家、見落としているとは思えないんだけど。……それにしてもでかい家だ。
 
表札を見る限り、悟史の家っぽいぞ。悟史は確か両親を亡くしてるはずだけど、ひょっとして親戚か誰かが越して来たのかな……? そんな風にも考えたが、どう見ても普通の民家じゃない雰囲気だ。……まるで金持ちが建てそうな屋敷だったんだから。……ま、関係ないか。他人の家なんて、勝手に中に入ったら泥棒と同じことだもんな。
 
あれ? ちょっと待てよ。この家。……何だかすごく見覚えがあるような気がしてきた……。
何て言ったっけ、こういう大きな家……。……いや、違うか……。家の感じは確かにそっくりなんだけど。僕の知っている場所とは微妙に違って見えるんだよ。……どこが違うのかな。……んー……。

何となく思い出した。これは富竹さんのところじゃないか!? そうだ、間違いない!この門と玄関の格子は富竹さんちのものだったはずだ。
悟史の家が引っ越したんじゃなくて、親戚の家で悟史が居候をしてるのか?……でもそれだと妙だよな。だったらとっくに連絡くらいあるだろうし。何より……悟史の苗字が変わったなんてことはありえないだろうしね……。
 
そうだ、表札。……まだ見てなかったな。ひょっとしたら悟史がいるかもしれないし。僕は、悟史を探す為に飛び出したんだった。まずは悟史を見つけないと話にならない……。だからせめて、ここで誰が暮らしているかを探ろう。僕は恐々とインターホンに手を伸ばしかけたところで思い留まった。

今は何時頃だろうか。……時計を見ようとポケットに手を突っ込むと、携帯がなかった。さっき詩音から取り返したのに、家に忘れてきてしまったらしい……。……時間を確かめるには、……あそこから見るのが一番手っとり早いかもしれない。そう思って塀に沿って視線を走らせるとすぐに見つかった。

僕はその電話を握り締めながら思った。……悟史に電話をかけるのは……詩音を捜していた時以来だ……。詩音の声を聞いてしまうと決心が鈍りそうで、怖くて連絡が出来なかった……。……ごめんなさい。私は、悟史との絆を取り戻したいという気持ちを捨て去ることができませんでした……。

悟史……。……どうか私のわがままを、許さないで下さい……。私はあなたの幸せを願うことを忘れません。……ですからあなたは……私のことを、……許さないでいて下さい……。それだけが私の最後の望みなのですから……。
受話器を手に取った途端に手が震え出す。その振動のせいでコール音が鳴らない。早く出ないと切れてしまう。
だが焦ったことで逆にコール音が響いてしまう。早く……早く悟史、出て下さい……!! しばらくの後に呼び出し音が鳴り止む気配がした。
 
出た! 悟史だ! そう確信すると同時に心臓がどくどく脈打つのを感じる……。声がうまく出せるだろうか……。
悟史、僕だけど……。そう言おうとした瞬間。……耳に当てているはずの携帯電話から、詩音の明るい声が飛び込んできた。
 
詩音!? じゃあ……こっちの悟史は……。もう二度と、詩音の声を聞くことなんかできないと思っていた……。……でも、こうして再び聞けるなんて……!! 嬉しくて。思わず泣いてしまいそうになる……。私は詩音からの伝言を伝えるためにここにいるんだということを思い出す。悟史に会ったら言いたいことだけを言ってしまおうと思ったはずなのに。……また、私は詩音に何も言うことができなかった……。詩音に自分の気持ちを伝えられるだけの気力が戻らなかったんだ……。

悟史。……詩音をよろしくお願いします……。私は……大丈夫。……だって悟史のおかげで強くなれました。私を支えてくれた人が……悟史だけなんだから……。だから私はもう負けない。

私から奪ったのだから、私の代わりにちゃんと守ってくださいね。そして私がもう二度と戻って来られないようにどこかへ閉じ込めてしまい、私の存在をなかったことにして下さい……。……悟史? 私が消えてしまってもいいんですか?…………。……本当に、いいんですよね?……………………はい、わかりました…………では、……失礼致します……。………………これでいい。……きっとこれしかないに違いない……。……そうでなければ、悟史だって苦しいに違いないもの……。

悟史、……愛しています……悟史の側にいられてよかった……さよなら……。……悟史に、詩音のことを託された以上は。絶対に守るよ……。だから安心してくれ……詩音……。……私はずっと、いつまでも……悟史の味方ですから……。悟史を見守っています……。だから悟史も……詩音を守ってやって下さい……。

最後に聞いた言葉がそれかよ。……わかっている。任せておけよ。僕は、詩音の為にもお前に言われた通りにするから。……それで僕の気持ちは伝わるだろう? 僕の返事を最後に聞いて欲しい。……それが最後だ。……悟史、今まで本当にありがとう……。さようなら……。元気でな……。
そう。これで最後だ。

これが僕たちの本当の関係の終わりを告げる、最後の会話だ………………。……僕は、受話器を置いて。……空を見上げた。……空はまだ薄暗い。……夜明け前の闇の中で。

それでも……夜は終わりつつあった。……これから僕は、新しい一日を迎えることになる……。



続く……


<編集後記>

299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明の文章を出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとに文章を生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫した文章生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明な文章を生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡り文章生成をさせるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。


20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)で文章を生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。
言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、記事を生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIに文章を生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。


⭐ 実際に出力された画面

使用したAI

AIのべりすと



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⭐マガジン (2023.02.23現在)


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