見出し画像

日経ビジネスのインタビュー     バックナンバー 043

日経ビジネスのインタビュー         バックナンバー 043


バックナンバー000  バックナンバー001  バックナンバー002
バックナンバー003  バックナンバー004  バックナンバー005
バックナンバー006  バックナンバー007  バックナンバー008
バックナンバー009  バックナンバー010  バックナンバー011
バックナンバー012  バックナンバー013  バックナンバー014
バックナンバー015  バックナンバー016  バックナンバー017
バックナンバー018  バックナンバー019  バックナンバー020
バックナンバー021  バックナンバー022  バックナンバー023
バックナンバー024  バックナンバー025  バックナンバー026
バックナンバー027  バックナンバー028  バックナンバー029
バックナンバー030  バックナンバー031   バックナンバー032
バックナンバー033  バックナンバー034   バックナンバー035
バックナンバー036  バックナンバー037   バックナンバー038
バックナンバー039  バックナンバー040   バックナンバー041
バックナンバー042 


ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が携帯サイトで運営して
いた時のコンテンツです。

2007年1月8日号からスタートしています。1カ月分毎にまとめて
あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。データを消失して
しまったため再現できません。

「日経ビジネス 電子版使い方ガイド」(全24ページ)を見ると
「雑誌『日経ビジネス』のバックナンバーの閲覧について」で、
閲覧できるのは2011年10月から最新号と書かれています。

そのため、2008年8月18日、25日分の記事は確認できません。
しかも紙の雑誌は、かるか昔に処分しています。


● 2010.7.5 (No.1)<178>
根拠なき楽観と決別
長谷川 閑史(はせがわ・やすちか)氏
[武田薬品工業社長]

私は、日本人の能力が外国人に劣っているとは思いません。

世間では、いわゆる「ゆとり世代」に対する懸念が強いようですが、彼らのような若い人たちも、優れた素質を持っている。

ただし、日本人だけでいると、せっかくの素質も埋もれたまま開花しない。

外国人と一緒に働くことで、彼らのアグレッシブな言動やハングリーさを目の当たりにして刺激を受ける。

そうすれば、日本人の社員たちも必ず覚醒してくれるはずです。

一例として、大阪市にある医薬研究本部の下に領域ごとの研究所があるのですが、中枢神経の病気を対象とした薬を探求する研究所の所長に英国人を起用しました。

現在、神奈川県藤沢市に新たな研究所を建設中ですが、ここにもミレニアム(2008年に88億6600万ドル(約7979億円)で買収した米バイオ医薬品メーカー)や武田サンディエゴ(2005年に買収した米バイオベンチャーのシリックス)などから外国人の研究者を異動させ、人事交流を促進する計画です。


● 2010.7.12 (No.2)<179>
まず経営者から変われ
前田 新造(まえだ・しんぞう)氏
[資生堂社長]

日本人、日本企業がグローバル化を果たすうえでの大きな課題は、多様性に取り組むことだと思います。

自社ブランドだけではなく、買収した会社と価値を慈しみ合う気持ちが大事です。

今年3月に米国の化粧品会社ベアエッセンシャルを買収しました。

これで世界に通用するグローバル企業へと、大きく一歩を踏み出したと思います。

(中略)

自然派化粧品の市場は広がっています。

ターゲットもはっきりしており、思い切って乗り出したい。

その意味で、ベアエッセンシャルは補完関係が大きいのです。

ベアエッセンシャルは約85%以上の売り上げが米国市場です。

一方、資生堂は日本、中国などアジアを中心に強みがある。

これから世界的に大きく成長する自然派市場で、一緒に仕事をする仲間として迎え入れたことは、資生堂の将来にとって大きな財産になると思います。


● 2010.7.19 (No.3)<180>
新興国から世界ヒット商品
ジェフリー・イメルト(Jeffery R.Immelt)氏
[米ゼネラル・エレクトリックCEO(最高経営責任者)]

現地の顧客が求める商品を生み出すには、開発体制そのものをグローバル化させなければなりません。

市場をよく知る技術者を現地採用して、商品を開発する方が効果的だからです。

開発の現地化だけではなく、もっと大きな狙いがあります。

新興国で生まれたイノベーションを先進国など世界に輸出することです。

「リバース(反転)・イノベーション」と呼ぶこの手法に、私が力を入れるのにはある理由があります。

新興国で求められているのは、機能がシンプルで、低価格の商品が多い。

経済が発展途上の国では、最先端で高機能な商品が必ずしも求められていません。

設計段階における構造のシンプル化に加えて、部品を現地調達する比率を高めるなどして、低コスト化を実現しています。

実は低価格の商品に対する需要は、先進国の顧客の間でも高まっています。

2008年秋のいわゆる「リーマンショック」以降、米国、欧州、日本では経済の停滞が長引いています。

その結果、先進国でも、以前と比べて安価でシンプルな製品を欲しがる顧客が増えているのです。


● 2010.7.26 (No.4)<181>
iPadは万能ではない
安藤 忠雄(あんどう・ただお)氏
[建築家]

デジタル化することで、確かに便利になるかもしれない。

しかしその過程で、喜びや怒りといった感情が、もっと言うと人間の生きる力のようなものがそぎ落とされる気がしてならない。

(中略)

私自身は、設計図面は鉛筆を使って紙に書く。コンピューターを使うと、自分と図面の間に距離ができてしまう感じが拭えないからだ。

恐らく古い人間なのだろう。

しかし、コンピューターで描いた「きれい」な図面には、感情が宿らない気がするのも事実だ。

(中略)

合理性や快適性だけを追求しては、本当にいい建築物は作れない。

自分の魂を埋め込める「隙間」がない建築物は、人々の記憶に残らない。

新しいビジネスや企業を作る時も、喜びや怒りが原動力になる。

経済合理性だけで起業しても、長続きしない。

iPadを使えば読書は「便利」になるかもしれない。

しかしその反面で、紙の本特有のアナログな感覚を失っていいものだろうか。

デジタル情報を処理することと、自らの体で体験することには、大きな差がある。



🔷 編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、8年前のことです
2014-01-17 20:22:38)。

読み直してみますと、「こんなことも書いていたのだな」「この個所に関心があったのだな」ということが思い出され、当時の自分の心境に思いを馳せています。

それだけ歳をとったのだと実感しています。

編集長インタビューの記事を読み返してみると、当時の経営者の心意気・信念・余裕・揺るぎない自信といったものが伝わってきます。

月日が経ち、自分だけでなく身の回りにも、環境にも変化があります。

しかし、経営に限らず、物事の本質は変わらないものです。

今回のインタビューの中から興味深い言葉を拾い出してみます。

安藤 忠雄(あんどう・ただお)氏
[建築家]

の言葉から。

iPadを使えば読書は「便利」になるかもしれない。

しかしその反面で、紙の本特有のアナログな感覚を失っていいものだろうか。


デジタル情報を処理することと、自らの体で体験することには、大きな差がある。

                
 

🔴「デジタル情報を処理することと、自らの体で体験することには、大きな差がある」

VR(Virtual Reality=仮想現実)やAR(Augumented Reality=拡張現実)とReality(本当の現実)の違いと言えます。

デジタルとアナログの違いであることは言うまでもありません。
用途の違いと理解しています。前者は便利さを追求する機能があるのに対して、後者は他との差別化を明確化することができると考えています。

私はどちらが良いというよりも、どちらも欠かせないと考えるべきだと思います。共存しうると考えています。用途の違いと理解しています。

実際に体験したことは頭の中だけでなく、肌感覚で覚えているものです。

例えば、旅行のことを考えてみれば、インターネットで検索すれば世界中のどこへでも行け、あたかも目の前で絶景を堪能することができます。

それはヴァーチャル体験です。

一方、実際に現地に行って絶景を見ると、風景だけでなく、光、空気、音、匂い、足元の地面の硬さ・柔らかさ、地元の人たちの生活の一部などを実感できます。

本に関して言えば、紙の本はなくならないと考えています。
手で持って質感を確かめ、指でページをめくる感覚はデジタルでは味わえないものです。紙の匂いや表紙デザインの質感は手にとってみないと判りません。



1回の投稿ごとに1カ月分にまとめたインタビューの概要を掲載します。

2007年1月8日号からスタートし、2013年7月までの6年7カ月分のバックナンバーだけで79件あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。
データを消失してしまったため現時点では再現できませんが、日経ビジネスの電子版では「2011年10月から最新号まで」のバックナンバーが閲覧できるようですので、抜けている個所に該当する部分が見つかれば、追記します。

⭐ 『日経ビジネス』の電子版セット(雑誌+電子版)を「らくらく購読コース」で2022年9月12日号 No.2157 から定期購読をスタートしました。



⭐ 私の回想録


⭐ 私のマガジン (2022.12.28現在)


























いいなと思ったら応援しよう!

藤巻 隆
サポートしていただけると嬉しいです。 サポートしていただいたお金は、投稿のための資料購入代金に充てさせていただきます。