大前研一 名言集 『サラリーマン再起動マニュアル』(10)
『サラリーマン再起動マニュアル』(10)
今回から『サラリーマン再起動マニュアル』から名言を取り上げます。
大前研一氏は、私にとってメンター(師匠)であり、グールー(思想的指導者)の存在でもあります。
大前氏の著作を読んでいつも感じるのは、物事の本質を捉える、ずば抜けた能力です。
凡人である私は大前氏の足元にも及びませんが、不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、と思っています。
『サラリーマン再起動マニュアル』
目次
[イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない
第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?
第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動
第3章[実践編]「中年総合力」を身につける
第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件
第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ
[エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある
朝は、自分の人生の構成を変える時に重要な意味がある
➳ 編集後記
『サラリーマン再起動マニュアル』 はタイトルから推測すると、マニュアル本のように感じられたかも知れませんが、いわゆるマニュアル本ではありません。
私たちが身につけるべき、本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている普遍性のある本です。
🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。
Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。
大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。
私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。
➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
🔷 プロフェッショナルは総じて「朝型人間」であるということはよく指摘されることです。
大前氏はもちろんプロですから「朝型人間」であることを表明しています。
私はアマチュアですから「朝型人間」ではなく、「夜型人間」です。
夜遅くまで起きているため、朝起きるのが辛くなります。
プロを目指すなら、まず「朝型人間」になることが先決でしょう。
いままでの習慣をがらりと変えるためには、決断と覚悟が必要ですね。
タイムマネジメント(時間管理)は、誰にとっても重要なことです。
自分だけの問題ではなく、同僚や上司との関係においても大切です。
例えば、打ち合わせ時間に遅れるのは、ビジネスマン失格であることは言うまでもありません。
相手の大切な時間を奪うことになるからです。
作家であれば、原稿の締め切りに間に合わなければ、出版物に掲載できません。
信用ガタ落ちですね。
現在では、朝5時起きはしていませんが、不当な人事異動によって、片道2時間半、往復5時間をかけて通勤していた時には、4時半に起きていました。当時はこんな不当な扱いが黙認されていたのです。
1年半、そうした生活を続けました。
夜中の12時過ぎに帰宅することがしばしばあり、数時間睡眠を取り、すぐに出社という異状な生活をしていたことがありました。
家族に多大な迷惑をかけました。
この時期は、タイムマネジメントも何もありませんでした。
土日祝日は、身体を休めていたことが多かったですね。
当時は、50歳を過ぎたばかりでしたので、なんとか持ちこたえられました。
現在では、自分で自分の時間をマネジメントできる環境にあります。
幸い、私には毎日必ずやらなくてはならない、いやそうではありません。やりたいことがあるので、充実しています。
具体的には、1日に必ず1件以上のブログを投稿することと、本や雑誌を読むことです。
Nothing comes from nothing.
(無から有は生じない)
本や雑誌、インターネット、ラジオなどから情報をインプット(入力)し、ブログを通じてアウトプット(出力)することが、とても大切だ、と考えています。テレビはほとんど観ません。
コンピュータ用語の一つに、GIGOがあります。
Garbage In and Garbage Out.
これは、「ゴミを入れたらゴミしか出てこない」、という意味です。
「無から有は生じない」と同様な意味です。
ですから、質の高い新鮮な情報を常にインプットし続けなくてはいけませんし、情報はすぐに陳腐化しますから、アウトプットして流さなければならないのです。
昨日まで正しかったこと、常識だったことが、今日には間違いになったり、非常識になることがしばしばあります。
そのような時代ですから、むしろ、その日にやるべきことをやれないと、自分に腹が立ちます。
時間調整がうまくできなかったことが悔しいのです。
それでも、ハプニングは常に起こります。
ハプニングも想定して、対応策を考えておかないといけません。
「想定外」の出来事は極力排除しなくてはいけません。
自分に対して言い訳をしたくないのです。
この気持ちは理解できますか?
🔶 前期高齢者になりましたが、毎日やること、毎週やること、毎月やることがほぼ決まっています。それを実行するように心がけています。
○ 毎日やること
1 note に毎回3本以上投稿する。note は私にとってアーカイブ(記録保管場所)であり、note を投稿することはライフワークと考えている。
2 愛猫ノアの世話をする。
3 自宅でダンベルなどを使い、筋トレする。
4 現在、一人住いなので家事一式をする。
5 株式関連情報を収集し、自分で分析し、投資に役立てる。
6 読書する。
7 4人(両親、妻、姉)の遺影と位牌の前で手を合わせ、線香を上げる。
○ 毎週やること
1 食料や日用品の買い出し。
2 日々の活動の中で、諸事情でできなかったり、不十分だったことをまとめてやる。
○ 毎月やること
1 4人(両親、妻、姉)の月命日に墓参する(菩提寺は歩いて行ける範囲にある)。
2 保有株式の洗い直しをする。売却・買い増し・長期保有の検討。
3 翌月以降行うことを確認する。
🔶 大前研一氏と私とは年齢が一回り違います。大前氏は1943年2月21日生まれで、私は1955年6月30日生まれです。
大前氏は、私にとってはメンター(師匠)です。もちろん私が勝手にそう思っているだけです。
🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。
大前研一オフィシャルウェブ
このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。
⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ
大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。
🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。
『企業参謀』(1985/10/8 講談社)という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』( 1986/2/7 講談社)が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。
🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。
大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-11-15 16:36:08)。
「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。