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大前研一 名言集 『即戦力の磨き方』(18)
『即戦力の磨き方』(18)
大前研一氏のような「世界に通用する傑出した人物」は、日本だけでなく、世界でもあまりいません。
私は大前氏の足元にも及ばない、ちっぽけな存在ですが、そんな小さな私でも、少しでも役に立ちたいと熱望しています。
年齢は関係ないと思っています。
やろうとする意志と一歩踏み出す行動力ではないか、と考えます。
その2つに付け加えるとすれば正しい方向性でしょうか。
これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路をとっているかどうか確かめることが困難だからです。
メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一氏です。
もちろん、大前氏はそんなことを知る由もありませんが。
以前、大前氏の下で働いていた学生の方(今では社会人として働いていることでしょう)からメールを頂いた時、身近で見た大前氏の気さくで、ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。
『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。
ある地域に投資が集中し始めているという情報をつかめば、インドだろうが、トルコだろうが、北欧だろうが、南米だろうが、すぐに現地に足を運ぶ
とにかく、「地域国家論」を唱える私は、普段から世界のお金の動きには、誰よりも敏感だ。
ある地域に投資が集中し始めているという情報をつかめば、インドだろうが、トルコだろうが、北欧だろうが、南米だろうが、すぐに現地に足を運ぶ。
しかもただ行くだけでなく、その地の経営者や政治家に直接会って話を聞き、ときにはそこに会社を立ち上げてしまう。
最近、急に日本でも注目されるようになったインドも、私はすでに10年近く前に目をつけ、ずっとリサーチを続けているのだ
最近、急に日本でも注目されるようになったインドも、私はすでに10年近く前に目をつけ、ずっとリサーチを続けているのだ。
そしてインドのIT技術は高いと見るや、8年前に合弁で、ソフトウェア開発の会社を3社合弁で立ち上げた。
そのうち2社は、その後アメリカの株式市場に上場を果たしている。
私の勉強の効率がいいのは、著作が世界の経営者に読まれているからである
私の勉強の効率がいいのは、著作が世界の経営者に読まれているからである。
普通なら許されない生産ラインの見学や、経営者とのディスカッションなども、プログラムに組み込むことができることも大きい。
そういうバックグラウンドやコネクションが何もない人が、勉強だからとただ東欧に乗り込んでも、せいぜいチェコにある観光用のボヘミアングラス工場で、土産を買ってくるくらいの成果しか期待できないだろう。
➳ 編集後記
『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。
🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。
Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。
大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。
➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
🔷 私は、「自調自考自動」*(自分で調べ、自分で考え、自ら行動する)という言葉を提唱しています。ちなみに、「自調自考」は中高一貫教育の進学校、渋谷教育学園幕張の教育方針です。
大前さんは、まさに「自調自考自動」の人です。
インドに早くから注目し、インドに乗り込み、実情を五感を使って、つぶさに観察し、IT(情報技術)に先行投資しました。
そのうちの1社は、インフォシス リミテッド(Infosys Ltd. インフォシス・テクノロジーから2011年に社名変更)です。
インフォシス リミテッド
インドのカルナータカ州バンガロールに本社機能を置く世界有数のITコンサルティング・ビジネスコンサルティング・テクノロジー・エンジニアリング・アウトソーシング・ソフトウェア開発企業。
2011年6月にインフォシステクノロジーズリミテッドよりインフォシスリミテッドへ社名変更。
1999年に、インドの企業としては初となる、米NASDAQへの上場を果たした。
事業内容 ITコンサルティング・ソフトウエア開発・ITサービス他
下図をご覧になれば、インフォシス リミテッドが
優れた企業であることの一端が、お分かりになるでしょう。
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*最近では「自調自考自働」と言っています。
大前氏が行動する人であることを示すエピソードが書かれていますね。
「ある地域に投資が集中し始めているという情報をつかめば、インドだろうが、トルコだろうが、北欧だろうが、南米だろうが、すぐに現地に足を運ぶ」
🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。
⭐ 参考になるデータをご確認ください。
大前研一オフィシャルウェブ
このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。
⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ
大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。
🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。
『企業参謀』(1985/10/8 講談社)という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』( 1986/2/7 講談社)が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。
🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。
大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-08-17 22:04:45)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]、高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。
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