見出し画像

大前研一 名言集 『即戦力の磨き方』(6)

『即戦力の磨き方』(6)

大前研一氏のような「世界に通用する傑出した人物」は、日本だけでなく、世界でもあまりいません。

私は大前氏の足元にも及ばない、ちっぽけな存在ですが、そんな小さな私でも、少しでも役に立ちたいと熱望しています。

年齢は関係ないと思っています。

やろうとする意志と一歩踏み出す行動力ではないか、と考えます。
その2つに付け加えるとすれば正しい方向性でしょうか。

これはなかなか定めるのが難しい。

自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路をとっているかどうか確かめることが困難だからです。

メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一氏です。
もちろん、大前氏はそんなことを知る由もありませんが。

以前、大前氏の下で働いていた学生の方(今では社会人として働いていることでしょう)からメールを頂いた時、身近で見た大前氏の気さくで、ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です
 

語学力、財務力、それに問題解決力、この3つが即戦力のプロフェッショナル人材として必要な三種の神器である、と私は長年主張してきた


語学力、財務力、それに問題解決力、この3つが即戦力のプロフェッショナル人材として必要な三種の神器である、と私は長年主張してきた

また、ITを駆使できることも必須条件である。

このうち私がとくに問題だと思っているのは、語学力だ。

日本人は語学力に関しては、世界水準どころか、入り口にも立っていないというのが、広く世界を知る私の偽らざる感想だ。

世界経済がボーダーレス化しているという認識が、日本人はあまりにも低すぎるのである。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 1 〈352〉                           






                             

市場価値といえば英語くらい市場価値の高い言語はないし、ビジネス上の意思疎通が、日本語と英語でスムーズにできるなら、ほかの言語にまで手を広げる必要はまったくない


私のいう語学力とは、ズバリ英語のことだ。

市場価値といえば英語くらい市場価値の高い言語はないし、ビジネス上の意思疎通が、日本語と英語でスムーズにできるなら、ほかの言語にまで手を広げる必要はまったくない

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 2 〈353〉                             


英語というのは、21世紀のエスペラント語


基本的に英語さえ話せれば、世界中のどこの国、どんな人種の人とも、問題なく商売ができる。

なぜなら英語というのは、21世紀のエスペラント語だからだ。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 3 〈354〉                           


➳ 編集後記

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。


🔷 大前氏は、大前流「三種の神器」を取り上げています。
「語学力、財務力、それに問題解決力」です。

その中で、特に語学力、つまり日本人の英語力が世界水準に達していないことが問題なのだ、と指摘しています。

巷で、
「勉強しなくていいんです! 聞くだけで身につきます」
といった類のコマーシャルをよく耳にしますね。

私は、「英語“を”勉強する」のではなく、「英語“で”勉強する」ことが大切だ、と考えています。

つまり、英語を勉強することが目的ではなく、英語は「他の科目やテーマ」を学ぶための手段である、という意味です。

例えば、あなたが海外でサッカー選手として活躍したい、と考えているとします。

もちろん、サッカーの技術やルールを身につけることはマストです。

ですが、海外でプレーしたいと思うのであれば、監督やコーチが指示する動きや戦術などを理解できなければなりません。この点は納得できると思います。

もちろん、ドイツやイタリアでプレーする場合は、ドイツ語やイタリア語も勉強してマスターするに越したことはありません。

ただ、イングランドをはじめ、英語圏でプレーする場合は、英語を理解し、コミュニケーションが取れることは、必須条件となるでしょう。

サッカーで使う英語の単語や言い回しを身に付ければ、監督やコーチの指示を理解できるだけではなく、決定的なチャンスを作り出したり、チャンスをモノにして、得点することが可能になります。

サッカーを知らない人と比べると、サッカーを理解し、プレーできる人がサッカーに関する英語を学ぶことははるかに早く、深く理解できることでしょう。

最終的には、ピッチに立って結果を出さなければ、以後はなかなか使ってもらえなくなりますが。

サッカーの技術やルールを身につけた上で、サッカー特有の英語の単語や言い回しを理解できれば、戦術が理解でき、結果に結びつけることが可能になります。

何が言いたいかといいますと、自分が得意な分野や、興味がある分野の事柄を英語で勉強することがポイントになる、ということです。

日常会話程度の英語力では、歯がたたないということを、大前氏は指摘しているのだ、と思います。

自分の専門分野を英語でコミュニケーションがとれるようになることが望まれる、と考えています。

別の言い方をすれば、日本語で専門分野のことが、きちんと説明できず、相手の話が理解できないなら、いくら英語を学んだところで、英語でコミュニケーションを取ることは不可能です。

極めて自明のことですね!

日本人同士でも、中身のない話を長々と話し合っても、互いにレベルは上がりませんよね。

なぜ、英語となると、こんな当たり前のことが、当たり前でなくなってしまうのでしょうか?

欧米の子どもたちのレベルの英語がいくらできても、羨ましいとは思いません。



🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。




⭐ 参考になるデータをご確認ください。

英語力をアップするためのお勧めの勉強方法

このウェブサイトを見てみましょう。

英語力とは
「『リスニング』、『リーディング』、『スピーキング』、『ライティング』4つのスキルを総合した力の事
を指します。英語に限らずどの言語であっても、言葉を使ってコミュニケーションをとるためには、この4つのスキルがバランスよく習得されていることが大切なのです 

この定義は納得できることですね。

リスニングの勉強方法 
「初級者から中級者くらいまでなら、海外ドラマなどを見るのもお勧めです。その際には、時代が古すぎない、スラングが多用されていないなど作品選びに注意しましょう。また上級者には、より高度で専門的な英語が多用される海外ラジオや、様々な業界の人がプレゼンテーションを行うTEDなどが優れた教材になるはずです」 

TEDはプレゼンの手本となる多くの実例を学ぶことができます。 

 
リーディングの勉強方法
「洋書はレベルに応じた作品を選択すれば、初級者から上級者まで役立つ教材となります。
(中略)
ファッションやスポーツなど興味のある分野の雑誌やそのほか、児童書など子供向けに書かれた本から読み始めてみるのもお勧めです。
また、英字新聞で日本国内や海外で起きているニュースを読むことで、リーディングの力を高められるだけでなく、時事問題〜表現を身につけることもできます」 

Newsweek』 や 『TIME』の記事をネットで読むことができます。


スピーキングの勉強方法
「スピーキングを鍛えるためには、英語学校に通うなどして、実際に英語を「話す」機会を設けることが大切です。また、上級者の場合は、インタビュー動画などを見ながらシャドーイングするのも効果的です」 

スピーキング上達にYouTubeで英語学習【おすすめはインタビュー動画】 


ライティングの勉強方法  
「初級者であれば英語で日記をつけることから始めてみましょう。そしてある程度英文が書けるようになったら、TwitterFacebookといったSNSに日本語と英語で同じ内容の文章をアップし、その投稿を見たネイティブの反応から学ぶというのも効果的な方法です」 

⭐ 出典元: SIMUL CAFE SIMUL サイマル・アカデミー


   




大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。






🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-07-29 22:31:56)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。











サポートしていただけると嬉しいです。 サポートしていただいたお金は、投稿のための資料購入代金に充てさせていただきます。