究極の「自分ブランド力強化法」 第10回
第1回 究極の「自分ブランド力強化法」ついて
第2回 自分ブランド力を確立する方法
第3回 自分ブランド力を確立した人(1)
第4回 自分ブランド力を確立した人(2)
第5回 ブランドとは何か?
第6回 カリスマバイヤーの異名を持つ藤巻幸夫氏の自分ブランドとは?
第7回 くらたまなぶ氏の『MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術』を読んで学んだこと
第8回 『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』(カーマイン・ガロ 日経BP社)を読んで感じたこと
第9回 ブランド力は一朝一夕では得られない。一瞬で失ってしまうものでもある
ブログやSNSを使って自分ブランド力を確立する
✅ 名前と顔を知られること
ブログやフェイスブック、ツイッターあるいは、YouTubeなどを駆使して、自分ブランド化を図ることができます。
でもどうやって?
自分ブランド力を確立するためには、名前と顔を知られることが第一です。
新聞に名前や写真が載るのは、良いことばかりではありませんが(苦笑)。
✅ 「個人」が、情報発信できること
私は、
インターネットの本当の凄さとは、
ほとんどコストをかけずに「個人」が、情報発信
できること
だと思っています。
✅ 双方向性(インタラクティブ)
しかも、その情報発信は一方通行ではなく、
双方向性(インタラクティブ)に際立った特徴がある
ことです。
インターネットを使うと、文字でも、音声でも、画像や動画でも、一瞬にして全世界に発信することができるわけです。
そして、それらを見た人が、ツイッターやメール、動画のページのコメント欄を使って、発信者に感想や意見を送ることができます。
これが双方向性です。
長年、テレビや新聞、雑誌、ラジオなどのマスメディアだけが、不特定多数に対して情報発信することができました。
もっとも一方通行に過ぎませんでしたが。
✅ インターネットに特化した有料サービス
ところが、最近、マスメディアにもインターネットによる大きな変化が現れました。
インターネットが急速に普及したことによって、海外の新聞社の中には、紙ベースの新聞発行を取りやめ、インターネットに特化した有料サービスに移行したところがあります。
『アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地』大治朋子
講談社現代新書
によれば、
米経済紙ウォールストリート・ジャーナルや、ニューヨーク・タイムズが有料のオンラインに移行し、「ニューヨーク・タイムズの成功を受けて、大手各社も次々と有料化に移行した」ということです。
「アマゾンの起業家ジェフ・ベゾスによるワシントン・ポストの買収も、敵対すると考えられていた新聞とオンライン産業が新たなニュースメディアを
構築するためのよきパートナーであることを印象づけた」という象徴的なM&Aと言える、と思います。
印刷コストと配送コスト・時間がかかる新聞や雑誌は、今までどおりのやり方に固執していては、経営が成り立たなくなるかもしれません。
これは、対岸の火事ではなく、いずれ日本のマスメディアにも飛び火するのではないか、と考えています。
そうしたマスメディアと対比して、個人メディアとなったインターネットによる情報発信は、その量と質によっては自分ブランド力を確立する、強力なツールになり得ます。
いえ、駆使しないともったいないですよ。
あなたは、そう思いませんか?
✅ ネットがあれば履歴書はいらない
つい最近読み終わった本があります。
下記の本がそれです。
『ネットがあれば履歴書はいらない』
ウェブ時代のセルフブランディング術
佐々木俊尚 宝島新書 2010年1月23日
佐々木さんが「セルフブランディング」と言っているものと、
私が「自分ブランド力」と言っているものとは、ほぼ同じと考えていいと思います。
「自分をブランド化する」という意味ですから。
✅ 求人サイトによる求職者の情報収集
ここ数年、就活(就職活動)の第1歩として、履歴書を書くことに関して変化があります。
求人企業はサイト上に募集要項を掲載するだけでなく、履歴書の代わりに、学歴や職歴、資格、希望など、履歴書に書いていた項目を入力するページを用意している企業が増えてきました。
求人企業はこのサイトを利用して、求職者の情報をデータベース化し、採用の可否を決定するための基礎データを収集・分析に使用しています。
さらに、こうして収集したデータを活用し、集客・教育・販売というマーケティングにも活かしています。
✅ メルアドの収集を行う目的
メルアド(メールアドレス)はリストと呼びますが、簡単に収集できます。これが集客です。
オプトインメール(許可を得て送信できるメール)を送信できるわけです。
しかも、個人情報を収集できているので、いろいろな切り口で商品を紹介することができます。
メルアド(リスト)を集めるコストは、現在では、1件あたり500~1000円かかる、と言われています。
これだけコストを掛けても、フロントエンドとバックエンド、あるいはクロスセル、アップセルでLTV(ライフ・タイム・バリュー、生涯価値)を得ることができます。
フロントエンド・・・無料か低額で商品を提供する。
これで 利益を得る必要はない。「撒き餌」。
バックエンド・・・本当に売りたい高額商品。
この商品で儲ける。
クロスセル、アップセル・・・関連商品を販売するのが
クロスセルで、さらに高額商品を販売するのが
アップセル。バックエンドを分類したもの。
LTV・・・見込み客をファン化し、リピーターに変え、
継続的に販売し、利益を上げる。
「お得意様」に仕立て上げる。
ゴミアドレス(すぐに削除できるアドレス、捨てアドレス
とも言う)が大半を占めていても、その中には必ず
宝の山が潜り込んでいます。
ですから、リスト収集が第一になります。
集客 → 教育 → 販売
この流れを作れば、稼ぐことができます。
リスト(メルアド)を集めて「集客」し、メルマガを通じてリストに「教育」し、リストをファン化し、「販売」するのです。
これはマーケティングの基本ですので、よく理解しておきましょう!
あなたも、誰かのリストになっていて、購入しているはずですね。
ほとんど意識していないかもしれませんが。
✅ 価値ある情報を発信すれば、価値ある情報が受信できる
話を戻します。
『ネットがあれば履歴書はいらない』
の中で、佐々木さんはこう指摘しています。
私は、
価値ある情報を発信すれば、価値ある情報が受信できる
と考えています。
ですから、情報発信することと、情報の中身を出し惜しみすることは、してはいけないのです。
✅ インターネット上で情報発信し続けることの意味
自分ブランド力を確立する上で、インターネット上で情報発信し続けることは、大きな意味を持つということです。
この指摘は、毎日実感しています。
「藤巻隆 (ふじまき・たかし)」をGoogle検索してみましょう。
藤巻隆
約 402,000 件 (0.40 秒) ヒットしました(2022.09.03現在)
ただし、この中には、同姓同名の方のプロフィールや関連記事も相当数が含まれていますので、実際にはずっと少ないですが、1ページ目の1件目から表示されました。
✅ 個人情報の公開
セルフブランディング(≒自分ブランド力)を行うためには、
個人情報
も公開することです。
もちろん、すべてではありません。欠かせないことは「人となり」です。
プロフィールを公開し、情報発信(価値があればより良い)し続けることで、自分ブランド力を高めることが可能になる
と信じています。
ごく最近のことですが、キュレーションとか、キュレーターという言葉を聞いたことはありますか?
キュレーションとは、情報を収集し、分類し、構成し直し、自分の意見を付け加え、新たな情報を発信することです。
そしてキュレーションする人のことをキュレーターと言います。
今後、キーワードになるかもしれません。
要注目!
いかがでしたか?
あなたは、「自分ブランド力」を強化するために、何かしていますか?
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⭐ 『ネットがあれば履歴書はいらない』の中の記述に間違いが見つかったこと
この本の中に、事実と異なる個所が見つかりました。
あら探しをしたわけではなく、誤った情報は訂正すべきだ、と思いました。
その個所とは―――
29ページの記述です(太字は藤巻隆による)。
「ハーバード大学でMBAを取得した後に商社へ就職した経済評論家の勝間和代さんや、元NTTドコモでiモードの生みの親である夏野剛さんのような人々に限定されてしまう」
勝間さんのオフィシャルサイトに掲載されているプロフィールを見ると、
このようになっています。
(勝間和代 プロフィール)
では、「ハーバード大学で・・・」という経歴の人は誰かですが、
それは堀紘一さんです。
こちらをご覧ください。
堀さんが創業したドリームインキュベータのオフィシャルサイトの取締役紹介のページです(現在は削除されています)。
ドリームインキュベータは現在、電通の傘下にあります。
ドリームインキュベータ 取締役紹介(当時)
⭐ 堀さんは、「2020年に75歳でドリームインキュベータの取締役を退任」されただけでなく、「ボランティア以外の『対価を受け取る仕事』はほぼすべて退任しました」(【特集セカンドライフ】第13回 楽しみながら学び続けるセカンドライフを〜堀 紘一さん〜 から)
たぶん勘違いしたのではないかと思っています。
他人の経歴を紹介する場合には、きちんと確認することが不可欠であることを物語っています。
自戒の念を込めて、書きました。
この記事は、8年前にアメブロに投稿しました(2014-04-19 16:26:42)。
当時の自分がどんな事に関心を持ち、投稿したのかを確認しました。
その上で、大切なことだと再認識し、部分的に加筆修正し、再投稿しました。