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舞華のいなくなった夏 第24話 嫉妬


舞華のいなくなった夏 第24話 嫉妬

◆ それから三十分後。

戦いを終えた俺たちは二人並んで帰路に就いていた。結局、最後は唯花が乱入してきたおかげで有耶無耶になったけど、大丈夫だろうか。心配になって隣を見ると、舞華が俯いていることに気づいた。

「おい、どうしたんだ? 具合でも悪いのか」
と思い声をかけると、舞華はゆっくりとこちらを振り向く。
「ねえ、翔太君」
「どうした?」
「やっぱりなんでもない」
「はいはい、何でもないですね」

全く、相変わらず面倒臭い奴だなぁ。そういうところ嫌いじゃないんだけどな。なんて思いながら苦笑していると、不意に腕を掴まれた。
「舞華?」
驚いて名前を呼ぶと、舞華は頬を赤く染めながら呟いた。
「キスしたい」
「はい?」
「キスしてもいい?」
「ダメだ」
「キスしよう?」
「い・や・だ」
「キスさせてくださいお願いします」
「断る」
「キスさせてくれないと死ぬ」
「勝手に死んどけ」

えーっと、なんだろうこの状況。
目の前では、唯花が不機嫌そうな顔をしていた。

場所は教室。時刻は昼休み。
俺は机を挟んで唯花と向かい合っている。
そして唯花は、なぜかぷっくりと頬を膨らませていた。

さて、なぜこんな状況になっているかというと―――。
それは少し前に遡る。
例のごとく屋上で昼食を食べていると、突然扉が開かれ、一人の女子生徒が入ってきたのだ。

「ん?……あれ、唯花ちゃんじゃん。珍しいね、一人なんて」
「あ、もしかして翔太君に会いに来たとか?」
そう言いながら、彼女は俺の隣に座ってくる。
そして何故か、そのままぴったりとくっついてきた。

「ちょ、唯花さん!? どうしたの急に?」
「別にいいじゃん。減るもんじゃないしさー」
「ほれほれー」
さらにぎゅっと密着してくる。
柔らかな感触が伝わってきて、とても困った。

すると、その様子を見ていた舞華がいきなり立ち上がったかと思うと、
スタスタと歩いてきて俺たちの間に割り込んできた。
「ちょっと唯花、何やってるのよ。邪魔しないでくれる?」
「こっちこそ、そこどきなさいよ。翔太君は私のものよ」
「はあ? 何言ってんのよ、意味分かんないし!翔太君、こんな女放っておいて行きましょう」
「はい?」
「行くわよ、早く」
そう言って、舞華は強引に俺の手を引っ張って立たせると、屋上から出て行った。

「え、えぇ~……」
というわけで、今に至る。何これ? 俺の疑問には誰も答えてくれず、二人は睨み合い続ける。

やがて、沈黙に耐え切れなくなったのか、唯花が口を開く。
「あのさ、舞華。あんた最近調子に乗ってない?」
「どういうことかしら?」
「あんたが翔太君のことを好きかもしれないってことは前から気づいてたけどさぁ……いくらなんでもベタベタしすぎなんだよっ!!」
唯花の叫びに、舞華は余裕たっぷりといった様子で答える。
 
「あらあら、嫉妬しちゃう気持ちは分かるけれど、だからといって私に当たらないでもらえるかしら?」
「ぐぬぅ……。ふん、まあいいわ。今日のところは見逃してあげる」
「それはこちらのセリフよ。今日だけは目を瞑ってあげますから、大人しく帰りなさい」
「むぅぅぅぅぅっ!!!!………………………………」

再び流れる沈黙。
しばらくした後、唯花は勢いよく立ち上がると、ズカズカと歩き出した。
「え、ええっと……それじゃまた明日ね!ばいばいっ!」
そして俺の方を一睨みしてから去っていった。
 
「なんだったんだろう、今の?」
呆気に取られつつ見送っていると、不意に後ろから肩を叩かれた。振り向くと、そこには舞華の姿があった。
「ふふ、ごめんなさい、お兄さん。巻き込んじゃいましたよね?」「あ、ああ、そうだな……。でも、どうして唯花を止めなかったんだ? あいつが本気で怒ったら大変だろ?」
 
すると、舞華は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「だって面白かったんですもん。それに、唯花もそこまで怒っていなかったみたいですしね」
「なんだよ、その顔は?」
「はぁ、まったくもう。ところで、お詫びと言っては何だけど、何かして欲しいことありませんか?」
「んー、特にないねぇ」
「はいはい、遠慮しなくていいんですよー」
「じゃあ、キスでもしてもらおうかな?」
「へ?」
きょとんとする舞華の顔を見て、我に返る。
俺は慌てて誤魔化した。

「あ、いや冗談だよ。そんなのしてもらうわけないだろ」
「ふーん、そうなんですか」
「というか、俺たちそもそも兄妹なんだからキスなんかできるわけないだろ」
舞華は少し考える素振を見せた後、ぽんと手を打った。
「そっか。なら大丈夫ですね」
「はい?」
「いや、キスくらいなら全然問題なくできそうだったんで」
「えーっと、どういう意味ですかね?」
「どういう意味って、言葉通りの意味ですよ?」
「えーっと、つまり俺とキスしたいってことでOK?」
「はい、そういうことになりますね」
「マジですか」
舞華はこくりとうなずく。
そして、恥ずかしそうにもじもじしながら言った。
「ダメ、でしょうか?」
「ダメだ」
きっぱりと拒絶すると、舞華は目に見えて落ち込んだ。
 
「ダメ、なんですかぁ……。ううっ……」
「ダメなものはダメだ。諦めてくれ」
「うううっ……」
「あ、あのさ、泣くほど嫌なのか?」
「はい、すごくショックです」
「そうか」
俺はため息をつく。

そして、仕方なく妥協案を提示した。
「分かったよ、一回だけだぞ?」
「はいっ!」
途端に笑顔になる舞華。
「やっぱり泣き真似かよ」
「何のことでしょう?」
「はいはい、分かりましたよ」
「やった♪」
舞華は嬉々として俺に近づいてくると、そのまま顔を近づけてきた。
 
「ちょ、待て! ストップ!!」
しかし無情なことに、舞華は止まってくれない。そのまま唇が重なった。
「―――」
「――――――はっ!?……あ、あれ?」
気がつくと、そこは自分の部屋だった。



続く。


<編集後記>

ミステリー小説のようなイメージで、AIのべりすとにテキストを生成してもらいました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ

2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。

20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。

使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。

テキストが途切れたり、辻褄が合わなくなることがあるので、その際には加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。

適宜、「2. セリフ  台詞を優先」 にしたり、 「3. ナラティブ  地の文を優先」 にします。 各話が単調にならないようにするためです。

使用したAI

AIのべりすと



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藤巻 隆
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