【回想録 由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い 第23回】
🔷「新婚時代」の中の「新婚旅行 旅行記『オーストラリア東海岸への旅Ⅰ』から」<1>を掲載します。🔷
タイトルは『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)です。
2016年1月25日 発行
著者 藤巻 隆
発行所 ブイツーソリューション
✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第23回)✍
「新婚時代」の中の「新婚旅行 旅行記『オーストラリア東海岸への旅Ⅰ』から」<1>を掲載します。
新婚時代
新婚旅行 旅行記『オーストラリア東海岸への旅Ⅰ』から<1>
新婚旅行は、二人でオーストラリアに決めていました。ただ、移動するばかりでは疲れるので、訪問先は三カ所程度で、くつろげることを第一条件にしました。
旅行代理店に行き、いろいろ検討した結果、ポートダグラス、ゴールドコースト、シドニーの三カ所を訪問するツアーに申し込みました。このツアーに申し込んだのは、私たちを含め、新婚カップル三組だけでした。その事実を知ったのは、旅行当日のことでした。
一生に一度の新婚旅行と考えていましたので、二度と泊まれそうにない超高級ホテルを希望していました。すると、どれも凄いホテルであることが分かりました。シェラトン・ミラージュ・ポートダグラス、シェラトン・ミラージュ・ゴールドコースト、そして新婚旅行の何年後かに閉鎖されたリッツ・カールトン・シドニーでした。
平成三年(一九九一年)五月二日、まさにゴールデンウェーク真っ只中の出発でした。このシーズンでしたから、旅費は相当高かったですね。思いっきり奮発しました。
先述しましたように、平成三年六月三十日付で、『AUSTRALIA オーストラリア東海岸への旅 Ⅰ』という旅行記を残していました。この中から一部を掲載します。なにぶんにも二十四年前のことですので、文章は下手ですし、誤字脱字もあるかもしれませんが、ご容赦ください。一部、加筆訂正した個所があります。
時の流れは早く、時代を感じさせる表現がいくつか見受けられます。例えば、スチュワーデスです。現在ではキャビンアテンダント(CA)ですね。
オーストラリア旅行で感じたこと
初めてのオーストラリア旅行を通じて、感じたことがいくつかあります。
① 東海岸だけの旅行でしたが、オーストラリアは国土が日本の約二十二倍というだけあって、広大な島国いや大陸であることが実感できました。なにしろ、グレート・バリア・リーフは海岸の長さだけで、日本列島の北から南までに相当するとのことです。如何に大きな大陸であるかが分かろうというものです。
このように広大な大陸ですから、標準時間は一つでは足りず、三つあります。東海岸は日本時間よりも一時間進んでいて、内陸部は日本時間と同じで、西海岸は日本時間より一時間遅れています。
② カルンビン野鳥園やタロンガ動物園等では、ワラビー、カンガルー、コアラ等の野生動物を放し飼いにし、野生動物と人間との係わりを大切にしている国であることを実感しました。カルンビン野鳥園では、おとなしいワラビーの頭や背中を撫でることができました。
③ 道端の「ごみばこ」に書かれた「DO THE RIGHT THING(正しいことをしなさい)」というスローガンを通じて、ごみはごみ箱へ捨てるということを実践することによって、環境保護や美化に国民が皆で取り組んでいること–––––草の根運動(Grassroots Movement)の浸透––––を知りました。
④ 町のいたるところに「NO SMOKING(ノースモーキング)」の表示があり、その表示に続いて、その場で喫煙するとA$200(約二万二〇〇〇円 当時のレートで)のペナルティ(罰金)が課せられると朱色で明記されていました。
エレベーター、いやリフト(オーストラリアは旧英国領だったため、イギリス英語が使われている)の中も例外ではなく、罰金の表示が目につく所に書かれていました。これは、喫煙者の健康だけでなく、非喫煙者の健康にも配慮がなされているためと思われます。
また、歩きながらたばこを吸っている人は、見当たりませんでしたし、どこの道にもたばこの吸殻は落ちていませんでした。
(PP.61-64)
<続く>
➳ 編集後記
第23回は「新婚時代」の中の「新婚旅行 旅行記『オーストラリア東海岸への旅Ⅰ』から」<1>を書きました。
あっという間に過ぎた8泊9日のオーストラリア旅行でした。旅行ならではのハプニングが発生しました。その件については次回以降でご紹介します。
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