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大前研一 名言集 『50代からの選択』(15)
『50代からの選択』(15)
私は6月末(2022年)で67歳になります。前期高齢者です。
その意味で、このタイトルの本は自分の半生を振り返る機会を与えてくれた本ですし、後半生を生き抜いていくためのよすがともなりました。
「人生とは何ぞや」をご一緒に考えてみませんか。
『50代からの選択』(初版 2004年11月10日 集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか>というサブタイトルが示すように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを与えてくれます。50代のかただけではなく、実は20代、30代、40代のかたにも読んでいただきたい本です。
30代で年収のピークを迎えるというのは、世界的に見てもごく普通のことだ
投資銀行やコンサルティング会社など実力がモノをいう業界では、年収が一番高いのは30代の社員たちだし、社員間の年収格差が最大になるのも30代である。30代で年収のピークを迎えるというのは、世界的に見てもごく普通のことだ。
あなたに、やりたいことがあるなら、やりたいと思っている今が旬である
先送りする理由など何もない
僕があえて、経営トップのハッピーでない定年後の姿を紹介したのは、
この人たちには共通の失敗があるからである。
それは、「今、やりたい」気持ちを、「定年後」に先送りしたことだ。
あなたに、やりたいことがあるなら、やりたいと思っている今が旬である。
先送りする理由など何もない。
定年後に、それをやって楽しいかどうかわからない。今、やってみるべきなのだ。
やりたいことを、いくつでも、今すぐに始めなさい
これが50歳前後のサラリーマンへの僕からのアドバイスである
やりたいことを、いくつでも、今すぐに始めなさい。
これが50歳前後のサラリーマンへの僕からのアドバイスである。
仕事仲間とは違う遊び仲間がたくさんいる人生は、豊かである。
そして、そのための準備を始めるには、50代がギリギリ最後のチャンスだ。
やりたいことを、今から始めておけば、毎日が日曜日の定年を迎えるころまでには、あなたには人生の楽しみ方が身についているだろう。
老後は遊びのプロとして楽しみながら豊かに暮らしていける。
やることがたくさんあって、飽きない楽しい人生である。
それこそが、リタイヤ後の理想の生き方だと僕は思う。
➳ 編集後記
『50代からの選択』(初版 2004年11月10日 集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか>というサブタイトルが示すように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを与えてくれます。50代のかただけではなく、実は20代、30代、40代のかたにも読んでいただきたい本です。
🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。
Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。
大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。
➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
🔷 定年になったら、「これをしよう!」と頭の中で考えていただけでは、いざ、実際に定年になったら実現は不可能です。
家でゴロゴロしていては、「粗大ごみ」扱いされるのがオチです。
昔からこういう言葉があります。
「亭主元気で留守がいい」
「うちは違うよ!」と声を荒げるあなたにお聞きしたい。
本当に家族皆んなから感謝されていますか?
大切にされていますか?
そっと胸に手を当てて、目をつむって考えてみてください。
その上で、「うちは大丈夫だ」と確信が持てるのなら、素晴らしい家庭だと思います。
しかしながら、定年を機に離婚に至ったり、別居する夫婦がいる現実にも目を向けるべきです。
夫であり、父親であり、男であるあなたに、その危機が降りかからないとは断言できないはずです。
他人事ではないのです。
残念ながら、あなたが家族のために精一杯尽くしてきたと思うほどには、
奥さんやお子さんは実感していないかもしれませんよ。
だからこそ、定年を迎える前に、自分がやりたいことを実行に移し、
定年後も続けていけるようにしないと、寂しい晩年を過ごすことになります。
さあ、一緒に頑張っていきましょう!
大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。
🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。
『企業参謀』(1985/10/8 講談社)という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
その本が好評であったため、『続・企業参謀』( 1986/2/7 講談社)が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。
🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。
大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-04-27 22:54:43)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]、高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。
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![藤巻 隆](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71125230/profile_41e0fc7128adbeae646dbc6dcf9ce0c0.jpg?width=600&crop=1:1,smart)