堀 紘一 名言集 『リーダーシップの本質』(40)
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』(40)
『リーダーシップの本質』(初版 2003年6月26日 ダイヤモンド社)は、堀 紘一氏が満を持して上梓した優れたビジネス書です。
略歴は著者紹介に譲るとして、堀 紘一氏はボストンコンサルティンググループ日本法人代表、ドリームインキュベータ創業者となり東京証券取引所に上場させた、単なる経営コンサルタントではありません。
優れたビジネス書を数多く執筆しています。
リーダーも会社も、つねに相手の立場に立って考える視点を持たなければならない
カンバンシステムを創り出したトヨタ自動車の大野耐一氏がすごかったのは、これまで誰も固定して考えていた自動車の作業工程の矢印を変え、逆から遡る発想に至ったことだと思う
ブレークスルーの歴史では、必ずといっていいほどどこかに素人発想が生きている
✔ 出典元
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』
2003年6月26日 第1刷発行 ダイヤモンド社
✍ 編集後記
🔶 『リーダーシップの本質』は堀氏の経歴に違わない内容の本です。重要な点は「本質」です。すぐに廃れてしまうハウツーものとは根本的に違います。
私たちは新奇さに目を奪われることなく、常に「本質」とは何かに着目する姿勢を貫きたいですね。
勉強は一生続けることが大切です。世の中は常に進歩しているのですから。劇的な変化にも予兆はあります。感度の良いアンテナを張り、見逃し、聞き逃ししないようにしましょう!
何歳でも、何歳からでも勉強はできます。書籍を手許に置いておけば、いつでも何度でも参照することができます。
「この本は良書だ」と思ったらその1冊の本を何度も読み返すことが重要です。
一度読んだくらいですぐに理解できたという著書は、中身は大したことはないと判断するべきでしょう。「韋編三絶」という言葉がありますね。
🔷 「リーダーも会社も、つねに相手の立場に立って考える視点を持たなければならない」
ともすると、リーダーや会社は上から目線で相手を見下ろし、常に自分たちが正しい、オレたちの言うことに従え、というケースがよくあります。
個人間ではパワハラになりますが、企業間になると規模の大小や親子会社ということで、常に上位にある企業の論理が優先されます。許されてしまうのです。
こうした状態が恒常化すると、悪いことと認識していても従わざるを得なくなり、時として犯罪にまで発展してしまいます。
アイデアにしても同じです。下位のものや小規模の会社あるいは子会社が画期的なアイデアを思いついても、上位のものや大規模企業、親会社が奪い取ってしまうというケースもあります。
画期的なアイデアを生み出した人はやる気を失い、諦めるか退社するかという道を選択することになります。どちらにしても大きな損失です。
しかし、現実にはこうしたケースは稀ではありません。
サラリーマン時代、手柄は上司が独占し、ミスは部下に責任転嫁するということが頻繁にありました。その上司は自己保身を何よりも優先したのです。
それを見抜けなかったトップに一番責任がありました。
✒ 堀 紘一氏の略歴
ドリームインキュベータ代表取締役社長。
1945年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学大学院経営学修士(MBA with High Distinction)。読売新聞、三菱商事、ボストンコンサルティンググループ(BCG)社長を経て、2000年にドリームインキュベータ(DI)創業。
BCG時代には、金融、ハイテク、消費財、Eコマース、中期戦略など数多くの戦略策定及び実行を支援。
『知恵は金なり』『強い会社はこうしてつくれ』『成功する頭の使い方』(PHP研究所)、『人と違うことをやれ!』『どんな「壁」でも突破できる』(三笠書房)、『挑戦! 夢があるからビジネスだ』『脱皮できない蛇は死ぬ』(プレジデント社)、『できることから始めよう!』(ダイヤモンド社)、『ホワイトカラー改造計画』『21世紀の企業システム』(朝日出版社)など著書多数。
(『リーダーシップの本質』の著者紹介から)
✒ 堀 紘一氏の略歴補足
2020年に堀氏はDIの取締役を退任し、DIは電通の傘下となりました。
近況は下記をご覧ください。
「セカンドライフ」を謳歌しているようです。
⭐ 出典元: 『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』
⭐ 私のマガジン (2022.10.02現在)
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