『夢の中』 シーズン2 第62話 疑惑
第62話 疑惑
■レナ
詩ぃちゃんが魅音の部屋に戻ってすぐ、私は詩音に声をかけた。……魅音から話を聞く前、詩音から話を聞いた時点で既に私の中に芽生え始めていた不安。……それは詩音が魅音をどう説得しにかかるかということでしかなかった。
もし詩音が私を諭すように迫ってきたら、その時の私は、……多分、……詩音に対して激高してしまうだろうと思えた。……昨日は、魅音の味方をしないで私を説得しようとしていた詩音に苛立った。
だが、詩音が私の立場になってみればわかる。詩音も私が悟史のことを忘れていたとしたならば、とても魅音の肩を持つことなどできないはず。……魅音と私が逆の境遇であったとしても同じように怒ったかもしれないのだ……。
でも、私はそんなことは言わないでおいた。……そんなことを言う資格は私にはないのだし。……それに、詩音の怒り方によっては、私は詩音に対しても激昂しかねないのだから……。
だから私は詩音の言葉を待つのではなく、自ら声をかけることで、まずはその心配を頭の中から排除することから始めようとしたのだった……。
詩音の態度には驚いた。彼女は私が考えていたようなことは一切口にせず、それどころか逆に、詩音の口から私への同情めいたことまで言われたくらいだった。……彼女の心の広さに感謝するしかないだろうと思った……。
だが……それは違う! 確かに彼女は寛大だと思う。詩音にとっては、私たち姉妹はみんな身内同然に違いない。
だがそれでも、彼女は園崎家に連なるものであって、私のように外部からやってきた雛見沢の住人とは違う。園崎本家の命令に背くようなことはできないし、そのつもりもないはずだった。
にもかかわらず、……詩音の口ぶりや言葉の端々からは、明らかに鬼婆に対する反抗の意思が滲み出ているように見えた。
悟史がいなくなってからのこの1週間、私が悟史を捜し続けて過ごした時間と労力に比べれば、わずか数日の詩音は十分の一にも満たない。しかも詩音はこの一週間という時間を、綿流しの儀式に全て捧げてきたのである。
なのに、私の知らない間に鬼婆が何かを画策しているとなれば、当然その裏にある思惑について、疑問を呈して然るべきだ。
ひょっとして詩音は、悟史を捜すことよりも、鬼婆の命令で動いている方が大事なんだろうか……? 私の頭に一瞬、疑念がわいた。悟史を捜さない理由が、鬼婆から受けた指令の方が大事だからだとしたら、私は詩音を許せないと思った。
私の心に、さっきまでの穏やかさが吹き飛んでしまいそうなほどの怒りが生まれる。だから、……思わず私は、詩音に強く問い質してしまった。そして後悔した……。だって詩音があまりに悲痛な顔を見せたから……。まるで自分が傷付けられたかのような顔をしたから。
悟史くんの失踪については、もちろん知っている。だけどそれは私と悟史の問題であり、園崎家とは何の関係もない。だから魅音も私に悟史の捜索を強要してきたのだ。魅音だって、私がどれだけ悟史を思って過ごしてきたかを充分すぎるほど承知していたはずだ……。
悟史は私が必ず見つけ出すんだという決意を知っていたはずだ。そのはずなのに、私はどうしてこんな風に詰め寄ってしまったんだろう。
でも、私を責めるようなことを言いながらも、詩音は魅音とは比べ物にならないほど大人びていたのを感じた。それは多分……、詩音自身の責任で悟史を探せるかどうかの瀬戸際だという事情があるからだ……。
続く……
<編集後記>
最初の「夢の中」(シーズン1と仮に命名)は299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。
2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。
AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。
言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。
🔴お知らせ
2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2 → とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃
接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。
AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。
言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。
「AIのべりすと」の設定
「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。
使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)
このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です。
1. デフォルト AIに好きに書かせます
2. セリフ 台詞を優先
3. ナラティブ 地の文を優先
この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。
いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ 台詞を優先」から
「3. ナラティブ 地の文を優先」に変更しました。
✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ 台詞を優先」と「3. ナラティブ 地の文を優先」を併用することにしました。
⭐ 実際に出力された画面
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