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舞華のいなくなった夏 第19話 兄妹


舞華のいなくなった夏 第19話 兄妹

風呂から出て自室に戻ると、先に上がっていた舞華がベッドに座って待っていた。俺は机の椅子に座った。さっきの話の続きをするために。
俺が戻ってきたことで、舞華も本題に入る気になったらしく口を開いた。
「付き合って欲しい」

やっぱりそうきたか。
俺が予想していた通りの言葉だった。

だが、それに対する答えは既に決まっている。もちろん断るつもりだ。
何故なら俺達は兄妹であり、それ以上でもそれ以下でもないのだから。
だから、はっきりと告げよう。舞華の目を見て、
「俺はお前の兄貴だ。だから、恋人なんかにはならない」
と。

俺が決意を固めている間に、どうやら向こうも覚悟を決めたらしい。真っ直ぐこちらを見据え、再び口を開く。
「じゃあ、お兄ちゃん。私とキスして」

舞華はとんでもないことを言い出した。
おい待て。いきなり何を言い出すんだこいつは。
俺の混乱を知ってか知らずか、舞華はそのまま続ける。
「それとも、やっぱり嫌?」

それは違う。そんなことはない。俺はただ戸惑っているだけだ。
だって、おかしいじゃないか。どうしてそんな結論に至ったのか分からないが、仮に俺と付き合いたいのであれば、別にわざわざそんなことをする必要は無いはずだ。

なのに、どうしてわざわざそんなことを言う必要があるのか。
理由を聞くと、舞華は俯きがちになりながらも語り始めた。
「こうすることでしか自分の気持ちを伝えられないから」

舞華は普段から感情表現が豊かな方だが、恋愛に関しては別だ。
元々、舞華はそういうことに興味が無かった。というより、知識はあっても興味を持てなかったと言った方が正しいかもしれない。

しかし、俺への恋心を自覚してからはその考えが変わったのだという。
今までは家族として好きだったが、今はそれ以上の意味で好きだ。だから、どうしてもその想いを伝えたい。

だけど、直接言葉で伝えても俺の性格上、きっと素直に受け取ってくれない。だから、こうして遠回しに伝えることにしたのだそうだ。
正直、言葉が出てこなかった。まさか、そこまで考えての行動だとは思いもしなかったから。

舞華がここまで真剣に考えていたことに気付かず、勝手に拒絶しようとしてしまった自分が情けない。だからこそ、今度こそはっきりと言うべきだと思った。
舞華の目をしっかりと見て、
「俺はお前の兄貴だ、だからそういう関係になることは出来ない」
と言うと、今度は逆に俺の方が問いかけられた。
「どうして駄目なの?」
「それに答えるのは簡単だ。舞華は妹だからだ。それ以外の理由はない」
すると、舞華は首を横に振って否定する。
「そんなものは建前に過ぎないよ」
では何かと問い返すと、舞華は恥ずかしそうにしながらも答えた。
「好きな人と結ばれたいと願うのは何もおかしな事ではないでしょ」
確かに間違ってはいない。俺達はまだ高校生なのだから。

だが、それでも俺は受け入れるわけにはいかない。
何故か。その理由もまた舞華と同じなのだから。
ならば尚更受け入れるべきだろう、と思うかもしれないが、俺にも譲れないものがある。
「俺は兄で、舞華は妹なのだ。だから、やはりこの一線だけは越えてはいけない。例え相手が誰であろうとも、絶対に」
そう言うと、舞華は悲しげな表情を浮かべる。

そして、ゆっくりと立ち上がり、俺のすぐ側まで歩み寄ってきた。
そして、俺の胸元に顔を埋めてきた。まるで、俺の胸の内を探るかのように。

しばらくそうした後、舞華は顔を離し、どこか諦めの混じった笑みを向けてきた。
「やっぱり、お兄ちゃんには敵わないよ」
俺は何も言えなかった。
舞華の気持ちに応えるつもりはない。けれど、だからといって傷付けずに済む方法なんてあるはずがない。俺達は兄妹なんだから。
結局、その後はすぐに解散となった。
これ以上一緒にいると、お互いにつらいだけだろうから。



続く。


<編集後記>

ミステリー小説のようなイメージで、AIのべりすとにテキストを生成してもらいました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ

2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。

20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。

使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。

テキストが途切れたり、辻褄が合わなくなることがあるので、その際には加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。

適宜、「2. セリフ  台詞を優先」 にしたり、 「3. ナラティブ  地の文を優先」 にします。 各話が単調にならないようにするためです。

使用したAI

AIのべりすと



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藤巻 隆
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