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『夢の中』 シーズン2 第70話 悟史の遺体

第70話 悟史の遺体

■悟史の遺体を発見する
(7日目2)■祭具殿へ……

私は祭具殿の中に入った。そこには誰もいない。あの時、魅音と一緒に来た時と同じように、静まりかえっていた。

その時と違うことがあるとすれば、悟史くんの遺体があることくらいだ。
あれとそっくりの光景が目の前で繰り広げられたら? そんなのもう、とても正視に耐えられるとは思えない。

私はその場に膝をつきながら崩れ落ちる。そしてそのまま頭を抱えて、身悶えた。悟史くぅん……! 悟史くうん……!! 私じゃダメなんだ!!! 悟史くんを助けてあげることができなかった!!! 私は泣き叫んだ。

大声を上げて泣くことで、悟史くんを救えなかった無念さを全て、吐き出してしまいたかった。それはつまり、涙と一緒に流し捨ててしまいたいという気持ちに似ていたかもしれない。

悟史くんの身体はすっかり冷え切っていて、死後硬直を起こしていた。でも、まだ生きているようだった。まるで昨日の続きのような、温かさを感じてしまう。私の体温で暖めるように強く抱き締めた。冷たく硬いだけだったが、その感触は紛れもなく人のもので、その冷たさが私にとってどれほど嬉しかったかわからない。
 
私はずっと、詩音のために泣いたことなどなかったと思う。
いついかなる場合でも、私には悟史くんの死を嘆いている暇がなかったし、悟史くんに付き添ってる暇もなかった。
 
だからこうして、初めて詩音を思いやり、悟史くんの前で号泣できたことが、私に取ってどれだけの救いとなっただろう。
それは詩音も同じだったんだよね……? 悟史くんを失って辛いだろうに、私以上に悲しんでもくれるんだもん。詩音が居てくれて良かったとやっと思える。

私は、この世界からいなくなった、悟史くんの魂を呼び戻したかった。もう一度だけでいいから、会いたいと思ったから。

そして悟史くんの身体に触れているうちに、それができるような気がしてきたんだ。そう、この世界のどこかに、きっと、"オヤシロさま"がいるに違いない。なら、きっと、きっと悟史くんはここにいるはずなんだよ。

私は祭具殿の中に並べられている祭具を見回した。
 こんなところで、悟史くんがひとりぼっちのまま、誰にも気付かれずにいるのかもしれないと考えると、それだけで再び胸が張り裂けそうになる。ごめんね。私が不甲斐ないばかりに、悟史くんのこと、守ってあげられなかったね。
 本当に、本当に、本当に。うっく、うああああん……ッ!!!
 
その時、祭具のひとつに目が留まった。見慣れぬものだった。古びてボロボロになりかけている注連縄がかけられており、その下には御札のようなもので封印が施されている。そして、その前には一際大きな木製の祭壇があり、小さな鈴がいくつか付けられていた。

何だろこれ。何となくだが、これは神棚の一種ではないかと感じる。
でも、神社の境内のそれとは違う感じがするのだ。神社の神棚というのは普通、賽銭箱の前に設えてあるのだが、ここにはそんなものがないのだ。
それによく見れば、この祠だけ妙に新しい感じがするのだ。
他のものが傷だらけになっている中にあって、明らかに新しく作られたものだと思わせる風合いが漂っていた。
 
そう言えば、前に魅音が言っていたが、この辺りはかつてダム工事の際にも立ち退き要求が出されなかった、特別な地域なのだそうだ。
 
つまりは、鬼ヶ淵村時代から伝わる土地である可能性が高いということだ。ひょっとすると、この祭具殿こそ本当の意味での禁足地であって、だからこそ祭具が奉納されているのかもしれない。

とにかくこれが何にせよ、何であるかを知っておきたかった。
でも、この中に貼られたお札を取り払うのはまずいかもしれない。
取り払えば、きっと大変な祟りがあるに違いないのだ。それを取っ払った時に現れる祟りとは?
 
私を殺せば、それで済むのだろうか。でも私はまだ死にたくない。死ぬわけにはいかないんだ!どうしよう。

私は考えた挙句に、一番手近にある鈴を掴み取る。そしてその先を捻ると、チリン、と綺麗な音色を立てた。その瞬間、私の頭に何かの記憶が浮かぶ。
それは雛見沢の地図のような、入江診療所みたいな、学校や公民館なんかもあって、あれれ、どうしてかな。今思い出せることは全部、あれ、おかしいぞ。

今見た光景がフラッシュバックすると同時に、私の意識は急速に遠のき始めた。悟史くんが呼んでいる。悟史くん! 待っててね。私もすぐにそっちに行くから。うん、もうすぐだよ。もうちょっとだけ我慢しててね。大丈夫、私は絶対に、負けないよ!



続く……


<編集後記>

最初の「夢の中」(シーズン1と仮に命名)は299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。

20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。


⭐ 実際に出力された画面

使用したAI

AIのべりすと



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⭐マガジン (2023.03.16現在)




 

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