堀 紘一 名言集 『リーダーシップの本質』(21)
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』(21)
『リーダーシップの本質』(初版 2003年6月26日 ダイヤモンド社)は、堀 紘一氏が満を持して上梓した優れたビジネス書です。
略歴は著者紹介に譲るとして、堀 紘一氏はボストンコンサルティンググループ日本法人代表、ドリームインキュベータ創業者となり東京証券取引所に上場させた、単なる経営コンサルタントではありません。
優れたビジネス書を数多く執筆しています。
一代で会社を大きくする創業者はみな、豊かな能力を持っているうえに、大変な強運の持ち主である。それだけに、かえって二世経営者は非常に成功するのがむずかしいといえるのである
リーダーにとって、自分が辞めるべき時を決定するのは非常にむずかしい
その人が本当にリーダーシップを発揮してきたか、その真価は辞めるときに明らかになるといっても過言ではない
引き際を誤らないリーダーは、辞めた後も、社員の心に残るリーダーであるに違いない
✔ 出典元
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』
2003年6月26日 第1刷発行 ダイヤモンド社
✍ 編集後記
🔶 『リーダーシップの本質』は堀氏の経歴に違わない内容の本です。重要な点は「本質」です。すぐに廃れてしまうハウツーものとは根本的に違います。
私たちは新奇さに目を奪われることなく、常に「本質」とは何かに着目する姿勢を貫きたいですね。
勉強は一生続けることが大切です。世の中は常に進歩しているのですから。劇的な変化にも予兆はあります。感度の良いアンテナを張り、見逃し、聞き逃ししないようにしましょう!
何歳でも、何歳からでも勉強はできます。書籍を手許に置いておけば、いつでも何度でも参照することができます。
「この本は良書だ」と思ったらその1冊の本を何度も読み返すことが重要です。
一度読んだくらいですぐに理解できたという著書は、中身は大したことはないと判断するべきでしょう。「韋編三絶」という言葉がありますね。
🔷 「心から話し合える友人を一人、必ずつくっておくことである。利害関係にある人は心にもないことを言うだろう。けれど本当の友達なら、『君にとって今が辞める時期だよ』と心底から言ってくれるはずである」
リーダーに関する一節ですが、心から話し合える友人(心友)や本当の友達(真友)がいることは、個人対個人の場合にも当てはまることです。
多数の友人がいても、その中で心友や真友は果たしているか、一度じっくり考えてみる必要があります。
「まさかの友は真の友」(A friend in need is a friend indeed.)ということわざがありますね。これは真理です。
私には幸いなことに心友も真友もいます。心の底から感謝しています。
✒ 堀 紘一氏の略歴
ドリームインキュベータ代表取締役社長。
1945年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学大学院経営学修士(MBA with High Distinction)。読売新聞、三菱商事、ボストンコンサルティンググループ(BCG)社長を経て、2000年にドリームインキュベータ(DI)創業。
BCG時代には、金融、ハイテク、消費財、Eコマース、中期戦略など数多くの戦略策定及び実行を支援。
『知恵は金なり』『強い会社はこうしてつくれ』『成功する頭の使い方』(PHP研究所)、『人と違うことをやれ!』『どんな「壁」でも突破できる』(三笠書房)、『挑戦! 夢があるからビジネスだ』『脱皮できない蛇は死ぬ』(プレジデント社)、『できることから始めよう!』(ダイヤモンド社)、『ホワイトカラー改造計画』『21世紀の企業システム』(朝日出版社)など著書多数。
(『リーダーシップの本質』の著者紹介から)
✒ 堀 紘一氏の略歴補足
2020年に堀氏はDIの取締役を退任し、DIは電通の傘下となりました。
近況は下記をご覧ください。
「セカンドライフ」を謳歌しているようです。