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日経ビジネスのインタビュー     バックナンバー 027

日経ビジネスのインタビュー         バックナンバー 027


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ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が携帯サイトで運営して
いた時のコンテンツです。

2007年1月8日号からスタートしています。1カ月分毎にまとめて
あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。データを消失して
しまったため再現できません。

「日経ビジネス 電子版使い方ガイド」(全24ページ)を見ると
「雑誌『日経ビジネス』のバックナンバーの閲覧について」で、
閲覧できるのは2011年10月から最新号と書かれています。

そのため、2008年8月18日、25日分の記事は確認できません。
しかも紙の雑誌は、かるか昔に処分しています。


● 2009.3.2 (No.1)<110>
おもてなしを輸出する
荻田 敏宏(おぎた・としひろ)氏[ホテルオークラ社長]

オークラは「ベストA.C.S.」を経営理念、企業哲学としています。

Aは「Accommodation」、Cは「Cuisine」、Sは「Service」のこと。

設備、料理、サービスの3点で最高のものを提供し、地域で一番と評価されるホテルを目指します。

この点で、日本人は間違いなくホスピタリティー精神に厚い国民です。

「おもてなし」という日本語がそのまま世界に通じるほどですから、現時点では他社と比べて差異化できる。

おもてなしを輸出していくこと、これが長期的なオークラの仕事になります。

宴会の運営経験も豊富で、日本同様に宴会需要が多いアジアは有利です。

一方で海外のホテルに比べ劣っている面もあります。

それを吸収してさらにいいものを作る。

これをPDCI(Plan,Do,Check,Improve)と呼んでおり、普通はPDCAで最後はAct(行動)ですが、オークラでは「I」の「改善」の方が重要ですので、ここが課題です。


● 2009.3.9 (No.2)<111>
もっともっと「やってみなはれ」
佐治 信忠(さじ・のぶただ)氏[サントリー会長兼社長]

明るく、前向きなエネルギーを注入できるかが勝負。

「会社が潰れる」なんて言うのではなく、新しいサントリーグループを作るんだという気持ちを前面に出す。

それには働き方も変えよう、もっとやってみなはれ、悪しき官僚主義をぶっ潰せと、前向きにエネルギーを注入するわけです。

それができれば社員は働きますよ。

少々つらくても前向きだから。

ベクトルが合えば、いろいろな商品が生まれてくる。

そうなれば「やってみなはれ」でヒットも出る。

逆目になると不満分子が出て逆方向に回すから、気合ですわ。

エネルギーと情熱。


● 2009.3.16 (No.3)<112>
独自技術を“掘り抜く”
畑中 浩一(はたなか・こういち)氏[パナソニック電工社長]

最近では、精密な金型の自動製造装置を開発しました。

これは他社にはなかなか真似できない技術でしょう。

我が社が目指す「ブラックボックス技術」の1つです。

こうした技術を開発し続けることができるのは、根本にやはり「掘り抜き井戸」の精神があるからです。

あきらめないで、水が出るまで井戸を掘り抜く。

滑っても転んでも、前に向かって進んでいく。

何事も成功するまでやるから成功する。

だから、うちの会社にはモノ作りで独自性の高いオンリーワン技術が数多くあります。

シェーバーも最新機種は4枚刃です。

4枚も並べるには刃を薄く、硬くする必要がある。

非常に微細な加工に加え、特殊な焼き入れ技術を使っています。

気が遠くなるような試行錯誤を繰り返して技術を完成させました。


● 2009.3.23 (No.4)<113>
値下げは顧客のために
浅利 慶太(あさり・けいた)氏[劇団四季代表、四季会長]

劇団四季の舞台に多くのお客様が来てくださる第1の理由は、台詞が明晰に聞こえるからです。

演劇の感動の80%は、戯曲です。

演出や俳優、音楽、美術など様々な要素は残り20%の中にあります。

台本が良くなければ、俳優がいくら頑張っても良い舞台にはなりません。

ですから演劇で最も大切なのは、台本の言葉を正確に客席に届けることです。

そのための方法論も徹底的に研究しました。

ある時、親友の音楽家、小澤征爾君に優れたピアノ演奏の特徴を尋ねたら、「それは音の分離だ」と言われました。

音量の大小ではなく、1音1音がしっかり分離していないと美しい演奏にはならない、と言うのです。

これに啓示を受けました。

舞台でも全く同じで、1音1音の分離が正確ならば言葉が確実に客席に届きます。

そして日本語の音は母音だけです。

子音は口の形に過ぎません。

そこで音を司る母音の分離を明晰にするための方法を考え、「母音法」を作り上げたのです。

劇団四季の俳優たちは、この方法論で徹底的に鍛えられています。

日本人、日本社会は「話す」ということを軽視しすぎです。

昔から「読み、書き、そろばん」は大切にされてきました。

しかし本来、「読み、書き」の後は「話す」であるべきです。

話すこと、つまり、コミュニケーションは、民主主義の基本です。

話すことをきちんと教えない民主主義には、危険が潜んでいると思います。


● 2009.3.30 (No.5)<114>
米復活へ役割果たせ
三國 陽夫(みくに・あきお)氏[三國事務所代表取締役]

日本が黒字を作って米国に資本輸出すれば、日本の国内消費は落ちる。

米国は買い物をしてもお金が戻ってくるから過剰消費になった。

今の危機は日本が種をまいた面があります。

黒字を作るナンセンスさに気がつかなかった。

今後は、日本が自分のお金をきちっと管理し、配分することが重要です。

これは世界経済にとっても大事です。



🔷 編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、8年前のことです(2014-01-07 22:44:57)。

読み直してみますと、「こんなことも書いていたのだな」「この個所に関心があったのだな」ということが思い出され、当時の自分の心境に思いを馳せています。

それだけ歳をとったのだと実感しています。

編集長インタビューの記事を読み返してみると、当時の経営者の心意気・信念・余裕・揺るぎない自信といったものが伝わってきます。

月日が経ち、自分だけでなく身の回りにも、環境にも変化があります。

しかし、経営に限らず、物事の本質は変わらないものです。

今回のインタビューの中から興味深い言葉を拾い出してみます。

浅利 慶太(あさり・けいた)氏[劇団四季代表、四季会長]

の言葉から。

ある時、親友の音楽家、小澤征爾君に優れたピアノ演奏の特徴を尋ねたら、「それは音の分離だ」と言われました。音量の大小ではなく、1音1音がしっかり分離していないと美しい演奏にはならない、と言うのです。これに啓示を受けました。舞台でも全く同じで、1音1音の分離が正確ならば言葉が確実に客席に届きます。

                
 

🔴「舞台でも全く同じで、1音1音の分離が正確ならば言葉が確実に客席に届きます」

私はテレビは観ません。その代わり TVer やGYAO! 、Amazon プライム・ビデオあるいはDAZNで、ドラマやスポーツ中継(主にサッカーやベースボール)を観ています。

あとは YouTube で報道番組を観たり、音楽鑑賞しています。

つまり、インターネット経由で観ることが圧倒的に多いということです。

ドラマを観ていて、最近感じることが多くなったことは、俳優さんたちの発音が1音1音がはっきりしていないことです。

私は現在67歳ですので、耳が少し遠くなってきたことを考慮しなくてはならないかもしれません。たとえそうだとしても、俳優さんたちがセリフをきちんと発音することにあまり神経を使わなくなってきたのかな、と感じることが多くなってきました。

それでも若い女優さんの中に、セリフを大切にしてきちんと発音している人がいることを最近知りました。

それは清原果耶さんです。たまたまこの女優さんが出演していた映画を Amazonプライム・ビデオで観て、ちょっと驚きました。

声がよく通るのです。それは「比較的ゆったりと1音1音を大切に発音している」からだと分かりました。けっして大きな声で発音していません。
彼女の声はどちらかと言えば低音です。

最近のドラマに主演している清原果耶さんが、映画に出演していた時と比べてどうなのか聴き比べてみたところ、同じように「比較的ゆったりと1音1音を大切に発音している」ため聴き取りやすいことが分かりました。

俳優さんに限らず、ナレーターやアナウンサーなどでも時間の関係なのか、早口で1音1音に気を使わずに話しているケースがあります。

アフレコや、マイクを含めた音響機器によって生の発生音と異なることはあるかもしれません。

しかし、TVer や YouTube の速度調節機能を使い、少しゆっくりに設定し直しても、やはりセリフの1音1音ははっきりしません。

アナウンサーは発声訓練を定期的に行っています。伝えることにかけてはプロであるはずです。

ところが、年々、限られた時間で伝えるべき内容が多くなってきていますので、ますます早口になっています。原稿を読みながら内容を伝えていますが、原稿を読むことに意識が多く注がれているためか、言い間違いを繰り返したり、下を向いて話すため発音不明瞭な点が気になることがあります。

1音1音をきちんと発音する意識が欠けているからではないかと思ってしまいます。あるいはスクリーンの下部にテロップ(スーパーインポーズ)が表示されることが多いので、1音1音をきちんと発音する必要性が乏しくなっているのかもしれません。



1回の投稿ごとに1カ月分にまとめたインタビューの概要を掲載します。

2007年1月8日号からスタートし、2013年7月までの6年7カ月分のバックナンバーだけで79件あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。
データを消失してしまったため現時点では再生できませんが、日経ビジネスの電子版では「2011年10月から最新号まで」のバックナンバーが閲覧できるようですので、抜けている個所に該当する部分が見つかれば、追記します。

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