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『夢の中』 シーズン2 第76話 詩音の過去

第76話 詩音の過去

■6日目昼
 
~夕方(雛見沢分署・大石到着まで)

魅音たちが帰宅してまもなく、パトカーに乗った数人の刑事がやってきたのだった。

その中のリーダーらしい人物が挨拶をした。年齢は20代半ばと言ったところで、かなり若そうに見えた。

彼は、前原と名乗った。そして、すぐに本題を切り出した。園崎家がどういう態度に出るかわからないから、手短に説明すると言われた。
前原は簡単に事件の概要を説明するのだった。
 
詩音が悟史を連れて逃走したことを告げる。それから昨夜の内に、詩音の叔父の古手夫妻が殺害されていたことも説明した。古手梨花も詩音も、すでに行方不明であることを告げられた。詩音の名前を聞いた途端、レナの肩がピクリと動いたのを、俺は見逃さなかった。
 
詩音も、やっぱり悟史と一緒にいたのか。何でだよ。どうしてこうなるんだよ……!!俺にも責任の一端があるというなら、それは俺自身のことだ。俺に何かできることはあるのか?! 圭一はそう思った。俺にできることはないかもしれないけど……。

それでも俺はあいつらに言いたいことがある!! そう決意し、立ち上がろうとした時、その肩にレナの手がかかった。振り返ると、俺を制するように首を横に振る。何も言わない方がいいという意味なのか?
 
その時、玄関のチャイムがなった。多分、大石さんたちだと思う。
「私が話を聞きに行くね、みんなはここで待っていて欲しいな」

その声の調子から、レナが何を言いたかったのかわかった。レナが行くということは、つまり、そういうことだった。
 
俺たちはただの中学生なんだな。こんなとき、子供は、大人の言う通りにしなくちゃいけないんだ。
 
 
■詩音の過去について
 
私は叔父に虐待されていました。実のところはもっと酷くて、暴行を受けていました。叔母はそのことを知っていて黙認していました。叔父はそれを知らないと思います。私は両親を恨んではいません。あの二人は優しい人たちでしたから。

両親が他界してからしばらくして、叔父の家に養子として引き取られました。新しい両親は本当にいい人でした。

私は、早く一人前の大人になって恩返ししようと努力したのです。
幸いなことに私の運動神経は優れていて、勉強の方はかなり劣っていましたが、体育の成績は抜群でした。
 
特に部活でやっているバスケでレギュラーになれると思えた頃には、両親の死をすっかり克服することができていたのです。

ただ、一つだけ困ったことがありました。
私が、男性であると周囲に思い込まれていたからです。別にそれが嫌だったというわけではありません。むしろ、女性扱いされないのは気楽で、心地よくすらありました。

私は学校では男子用の制服を着て、髪は短く刈り込んで、女子には人気がありませんでした。だから私にとって、クラスはちょっと窮屈だけど安心できる居場所であり、いつまでも続けばよいとさえ思っていたのでした。

そんなある日のことです。
私の学校の校長先生が亡くなったという知らせが入りました。校長はとても温厚な性格をしていて生徒からも親しまれており、私もその優しさが大好きだったので、訃報を聞いてとても悲しい気持ちになったものです。

でも校長室に安置されているというお顔を見に行った時、私は衝撃を受けたのでした。だって、そこにあったのが、叔父さんの遺影だったんですから。どうしてあんな人の写真なんか飾るんでしょうか。
理解に苦しみます。

でもその時、ふと思い当たりました。きっと叔父のことを気に入っていたのでしょう。でもまさか、そんなはずはないですよね。とにかく、叔父が死んでしまった以上、この学校を移らなければなりません。

この学校に転校してきたばかりなのに、残念でした。
そして引っ越しの日がやってきます。
私は荷物をまとめて、担任の女性教師に挨拶をして、この校舎を去ることになりました。

校門を出てからしばらく歩くと、そこには、叔父の姿が。そこで突然、私は思い出しました。私は以前、一度だけですが、あの人に会ったことがあるのです。あの人が私を引き取りに来る直前、叔母の家にいた時のことです。

その男は私の姿を見ると驚いた様子で近寄ってきました。私は男の姿を見てもまったく記憶がなかったので不思議に思っていましたが、どうやら向こうは私の顔を覚えているようで、私の方へ歩み寄り、馴れ馴れしく話しかけてきました。

その時、男が口にした言葉を、今でもはっきり覚えています。
それは、私の心の中に一生残る言葉だったから……。そう。その人はこう言ったのでした……。
「おじさんが君を迎えに来たんだよ。今日から君は僕の妹になるんだよ、詩音ちゃん」

その瞬間に蘇ります。あの記憶。そう。あれは、叔父が、私の……父親だと言うことを。



続く……


<編集後記>

最初の「夢の中」(シーズン1と仮に命名)は299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。


使用したAI

AIのべりすと



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