大前研一 名言集 『サラリーマン再起動マニュアル』(14)
『サラリーマン再起動マニュアル』(14)
今回から『サラリーマン再起動マニュアル』から名言を取り上げます。
大前研一氏は、私にとってメンター(師匠)であり、グールー(思想的指導者)の存在でもあります。
大前氏の著作を読んでいつも感じるのは、物事の本質を捉える、ずば抜けた能力です。
凡人である私は大前氏の足元にも及びませんが、不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、と思っています。
『サラリーマン再起動マニュアル』
目次
[イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない
第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?
第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動
第3章[実践編]「中年総合力」を身につける
第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件
第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ
[エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある
住んでいる場所と違う所に身を置くと、脳の異質な部分が刺激される。いわば、“脳の筋トレ”になるのだ
➳ 編集後記
『サラリーマン再起動マニュアル』 はタイトルから推測すると、マニュアル本のように感じられたかも知れませんが、いわゆるマニュアル本ではありません。
私たちが身につけるべき、本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている普遍性のある本です。
🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。
Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。
大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。
私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。
➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
🔷 大前氏の小学校時代からの旅行についてのエピソードは、
『遊ぶ奴ほどよくデキる!』の中で詳しく紹介されています。
さらに、大前氏のとっておきの旅行ガイド『旅の極意、人生の極意』は、
大前氏ならではの地域と店が紹介されています。
ご興味のある方はご参照ください。
大前氏は何でも見てやろう、実際に行ってみよう、という好奇心の塊です。
五感を使って自分で確認しないと気が済まない人です。
決して悪い意味ではありません。
いわゆる「学者」や「評論家」とは違う、本当の「コンサルタント」でもあるのです。
人から聞いたり、本を読んだり、インターネットで調べる、という二次情報や三次情報ではなく、一次情報を大切にしているといいますか、本質を掴むには五感をフルに使って、感じ取り、考えることが重要である、と認識しているのだと思います。
先入観に囚われず、自分の五感を使って確かめるという態度は見習いたいと思います。
もちろん、本を読むことも、人と話しあうこと(=コミュニケーションをとること)も、インターネットで調べることも、とても大切なことです。
大前氏は、私の造語である、「自調自考自働(自分で調べ、自分で考え、自ら働き、他者に働きかける)」の最も優れた実践者です。
「自調自考」は中高一貫の進学校である、渋谷教育学園幕張の教育方針です。その言葉に「自働」を付けたのが、「自調自考自働」です。
⭐ 自調自考自働
⭐ 参考文献
🔶 60年以上生きてきて、転居は約10回、社員旅行や修学旅行を含め国内旅行はかなり地域が限定されますが、思った以上に出掛けました。
北は北海道から南は九州長崎、福岡、日本海側は新潟、石川、福井など、本州中央では長野、岐阜など、関西では京都、大阪、奈良など、関東では一都六県(現住所の神奈川県を含む)、東海道では静岡、山梨、四国は香川です。
海外旅行は、ハワイ(オアフ、マウイ)、オーストラリア(ポートダグラス、ゴールドコースト、シドニー)、韓国へ行きました。
亡き妻と出掛けた国内外の旅行(箱根、軽井沢、新潟、京都、奈良、ハワイ、オーストラリア)には思い出がいっぱい詰まっています。
Life is often compared to a voyage.(人生はよく航海にたとえられる)
という言葉がありますが、現在、この言葉を噛み締めています。
🔶 大前研一氏と私とは年齢が一回り違います。大前氏は1943年2月21日生まれで、私は1955年6月30日生まれです。
大前氏は、私にとってはメンター(師匠)です。もちろん私が勝手にそう思っているだけです。
🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。
大前研一オフィシャルウェブ
このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。
⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ
大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。
🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。
『企業参謀』(1985/10/8 講談社)という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』( 1986/2/7 講談社)が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。
🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。
大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-11-29 11:54:59)。
「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。