
大前研一 名言集 『考える技術』(9)
『考える技術』(9)
『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、大前研一氏の考え方のフレームワーク(枠組み)のエッセンスを述べた本です。
なかには、かなり厳しい意見もありますが、真摯に受け止め、少しでも実行する心がけが必要であると痛感しました。
ゴールデンパラシュート(金の落下傘)
ゴールデンパラシュート(金の落下傘)というのは、「いざクビになったら、たっぷりお金を弾んでもらう」という条項のアメリカ的表現である。また、アップサイドというは業績を改善、あるいは予想よりも高く売却できたら、その儲け部分の分け前をよこせ、というものだ。
科学的アプローチとはどのようなものか。人の言うことを「そうですか」と思わないことである
科学的アプローチとはどのようなものか。端的に言えば、人の言うことを「そうですか」と思わないことである。たとえば「空は青い」と言われて、「そうか、空は青いのか」と思ってしまうのは文学的なアプローチ。「どうして?」と聞いて、空が青い理由を探求しようとするのが科学的アプローチである。
同じ状況に対して答えが複数あり、もしかしたら正解がない
何百もの変数があり、それらが時間の関数として刻々と変化する。同じ状況に対して答えが複数あり、もしかしたら正解がないという中で、経済の動きを推測していかなければならないのだ。
➳ 編集後記
『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、約18年前に書かれた本です。今、この本を読み返してみても内容はまったく陳腐化していません。それどころか、現代の社会情勢を的確に捉えていると思います。
大前研一氏の先見性がいかに凄いかは、これらの名言からもその一端が垣間見られるでしょう。
➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
学生と社会人の違いは、学生には正解が用意され、1つであるのに対して、社会人には答えが複数あり、正解がないかもしれないことです。
頭と体を使い、「自調自考自働」が欠かせないと考えています。
大前氏のものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多いです。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は15年前にFC2ブログで書きました(2007-12-28 23:32 by 藤巻 隆)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]、高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。
いいなと思ったら応援しよう!
