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大前研一 名言集 『サラリーマン再起動マニュアル』(34)
『サラリーマン再起動マニュアル』(34)
今回から『サラリーマン再起動マニュアル』から名言を取り上げます。
大前研一氏は、私にとってメンター(師匠)であり、グールー(思想的指導者)の存在でもあります。
大前氏の著作を読んでいつも感じるのは、物事の本質を捉える、ずば抜けた能力です。
凡人である私は大前氏の足元にも及びませんが、不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、と思っています。
『サラリーマン再起動マニュアル』
目次
[イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない
第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?
第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動
第3章[実践編]「中年総合力」を身につける
第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件
第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ
[エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある
✅ 小学館 出版年月日 2008/9/29
プレゼンとは、データに基づいてすべてを自分の頭で組み立て、トップが最後はどう意思決定すればよいのかということを、ひと言でいわなければならない
プレゼンとは、データに基づいてすべてを自分の頭で組み立て、トップが最後はどう意思決定すればよいのかということを、ひと言でいわなければならない。
だから、解説者が出てきたらテレビの音をオフにして、自分がもし解説者席に座っていたらどう答えるのか、と考えたり、自分が社長ならどう考えるのが正しいのか、トップの視点で考える訓練を平素から積んだりしておくことが必要なのだ。
➳ 編集後記
『サラリーマン再起動マニュアル』 はタイトルから推測すると、マニュアル本のように感じられたかも知れませんが、いわゆるマニュアル本ではありません。
私たちが身につけるべき、本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている普遍性のある本です。
🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。
Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。
大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。
私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。
➔ 大前氏の言葉は、いつでも私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
🔶 シミュレーションしてみることが必要だということでしょう。
これは何もプレゼンに限った話ではなく、社会人であれば、その場その場で結論を出さなくてはならないケースに、毎日のように出くわします。
つまり、あらゆる場面、あらゆる瞬間に選択を迫られているのです。
シミュレーションを日頃からしていると、いくつもの選択肢の中から、的確な結論を導き出すことが可能になります。
プレゼンはすめばそれで終わりかといえば、それは違います。
自分で実践できなければ絵に描いた餅です。
理論にすぎません。仮説と言ってもよいでしょう。
仮説は検証しなくてはなりません。
自分の考えが正しいと思うのであれば、自ら実証しなければなりません。
50年ほど前、ハウス食品工業のテレビCMで「私作る人、僕食べる人」というコピーが話題になりました。
その後、この表現は、男女差別的表現という指摘を受け、2カ月でCMは中止になりました。女性はいつも作る人で、男性はいつも食べる人と視聴者は感じたのです。
話は戻りますが、私提案する人、あなた実行する人では通りません。
プレゼンする人とプレゼンにもとづき実行する人が異なってはおかしいのです。
「プレゼンしたおまえを担当にするから、プレゼンしたことを実証してみろ」と言われたら、引き受ける覚悟が必要です。
いや、プレゼンを引き受けた時点で、プレゼンの内容が正しいことを自ら実証することを前提にしなくてはなりません。
あなたにはその覚悟がありますか?
🔷 日本人はプレゼンが苦手な人多い パワポに頼っていてはダメ
このウェブサイトからポイントとなる個所を抜粋します。
あなたがプレゼンする時に、頭に入れておいたほうがよいと思われることを大前研一氏が指摘しています。
もともと日本にはプレゼンが苦手な人が多い。理由は「うまく伝わらない」「納得してもらえない」といったことである。なぜそうなるのか? 律儀に何でもかんでも詳しく説明しようとするからだ。
しかし、いくら懇切丁寧に説明したところで、自分がいいたいことが相手に伝わるとは限らない。むしろ、OHPやパワポに頼っていたら、人の心を動かすことは難しい。では、どうすればよいのか?
(中略)
つまり、プレゼンで最も大切なのは「たった一つの物語」なのだ。逆にいえば、プレゼンは全体で一つの物語になってなければならないわけで、その物語さえ相手に伝われば、チャートも映像も必要ないのだ。
図表、グラフ、イラスト、写真などは、物語のテーマに対する証拠や物語の大きな流れを強調するための補完的なものでしかない。プレゼンのカギは、あくまでも「物語」なのだ。
🔶 キーセンテンス 「プレゼンのカギは、あくまでも『物語』なのだ」
⭐ 出典元: 週刊ポスト 2013.07.22 07:00 日本人はプレゼンが苦手な人多い パワポに頼っていてはダメ
⭐ 関連書籍
🔶 大前研一氏と私とは年齢が一回り違います。大前氏は1943年2月21日生まれで、私は1955年6月30日生まれです。
大前氏は、私にとってはメンター(師匠)です。もちろん私が勝手にそう思っているだけです。
🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。
大前研一オフィシャルウェブ
このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。
⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ
大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。
🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。
『企業参謀』(1985/10/8 講談社)という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』( 1986/2/7 講談社)が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。
🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。
大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は7年前にAmebaブログで書きました(2015-02-21 20:19:10)。
「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。
⭐ 今までにご紹介してきた書籍です。
⭐ 私のマガジン (2022.08.20現在)
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