『夢の中』 シーズン2 第58話 決心
第58話 決心
最初は、……なんて無愛想なヤツなんだろうと思ったんだけど、……でも、よく考えれば俺だって人のことを言えた義理じゃない。……彼女もまた、俺と同じように、ひとりきりでいるところをあの沙都子に無理矢理連れてこられたクチだと気付いた。
それでも、彼女がとても楽しそうな顔をしていた。だから俺は……彼女ともっと話がしたいと心底思ったのを覚えている。
だけど、……その気持ちに気付くまでしばらくかかった……。そのきっかけを与えてくれて、後押ししてくれたのは、やっぱり詩音の無邪気さだったと思う。
沙都子と梨花ちゃんと圭一で、初めて綿流しのお祭りに行った時の話だ。
実は、俺もその祭りに誘われていた。親父もお袋も俺に一緒に行こうと言ってくれていた。それはもう俺の中ではもう確定した約束事のはずだった。
もちろん俺も行きたい! と素直に言った。だが、俺の親父が村での行事に参加することを嫌う性質だったことも、同時に覚えていたはずだ。俺も別にそれに倣ったわけではないのだが、そういう空気を読んでしまうとなかなか自分の気持ちを口にすることは難しいものだ。
俺が口ごもっている間に、話は親父たちの方で進められてしまっていたらしく、俺は気が付けば綿流祭に参加することになっていたのである。……そのことに気付いた時はもうすでに遅かった。
いや、俺は今でもそれを間違いだとは思っていない……。あの時点ではそれが正解だと確信しているからな……。
俺は確かに、村で行なわれるイベントに参加し、村の一員として認められることに意義を見出だせる人間じゃなかったかもしれないが、……親父とかお袋と一緒ならば。……親孝行のひとつのつもりで、参加することは可能だと考えていたから。
だから本当は……俺の方からも誘っていたなら、両親に参加の意思を伝えることが出来たのかもしれなかった。
だが、……俺はそれをしなかった。……何でだと思う?……答えは単純明快。……俺が嫌だったからだ!
両親と一緒に行って楽しい思い出を作れる機会なのに、どうしてそれをぶち壊すようなマネをするのかわからなくて。だからその疑問をそのままぶつけたのだ。そしたら悟史も同じだと気付かされたのだ……。両親は結局、俺たちの不参加を受け入れてくれず、当日を迎えてしまったのだ……。
でもその時、両親は、息子ふたりが参加するものだと思い込んでいたのだ。……つまり……悟史は俺と違って誘われていなかったというわけだ……。
だから彼は……自分がその席から外されたことに対して、ひどく不満を抱いているのがわかった……。
俺は彼に対する罪悪感を抱いたんだ……。俺が彼を誘う勇気を持ってさえいれば、両親だって彼の分を都合出来たはずなのだ。俺だけがその資格があったのだから……。
でも……、俺は彼にそのことを言い出せずにいた……。そして、俺と詩音の間にあった奇妙な親近感は、この瞬間、……完全に消滅してしまったんだ……。
詩音は多分……俺と悟史の仲を勘違いしたに違いない。そして俺が彼女を誤解させたのだろう……。
でも俺は……詩音との親しさを失ってしまったことを後悔しちゃいないんだ。……俺にとっては、むしろ……これで良かったんだと思っている……。
俺が親に遠慮することなく誘いの一言を言い出してさえいれば、今のように、こんな風に苦しむことは決してなく、両親と共に楽しい思い出を作っていたに違いなかったから……。
そうすれば、俺は、今ある不幸など何も知らずに過せていたに決まっているのだからな!! あぁ、認めてやるさ。俺は詩音を裏切った。あの時の悟史と同じくらいにな。お前を裏切りたくないってのは、詩音に対する欺瞞だったよな! はっ!……そうだな、俺にもわかるぜ。
今の俺にとって一番大事なのは魅音なんだろ。あの子は、誰より深く傷ついた俺の心を理解してくれた初めての子だからな。そしてその傷が生んだ、魅音に抱いた仄かな恋愛感情こそが唯一の心の拠り所だったからこそ、俺は魅音の望むがままに振舞うことで自分を保つことができたんだから。
続く……
<編集後記>
299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。
2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。
AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。
言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。
🔴お知らせ
2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2 → とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃
接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。
AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。
言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。
「AIのべりすと」の設定
「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。
使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)
このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です。
1. デフォルト AIに好きに書かせます
2. セリフ 台詞を優先
3. ナラティブ 地の文を優先
この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。
いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ 台詞を優先」から
「3. ナラティブ 地の文を優先」に変更しました。
✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ 台詞を優先」と「3. ナラティブ 地の文を優先」を併用することにしました。
⭐ 実際に出力された画面
使用したAI
AIのべりすと
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⭐回想録
⭐マガジン (2023.03.04現在)
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