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『夢の中』 シーズン2 第68話 一番大切な人

第68話 一番大切な人

■家へ
そう。これで、よかったんだよ。うん。私はそう言いながら、心の奥深くが軋むのを感じていた。

詩音の指先から伝わってくる温もりだけが私の味方でいてくれた。私は詩音に励まされながら歩いた。そうしているうちに、いつの間にか、さっきまでの不安が和らいでいる自分に気づく。私はそれに安心しながら、でも同時にまた、新しい心配が心に湧き上がってくる。

それはこれから起こる全てのことへの漠然とした恐怖。
沙都子を救う方法。梨花とレナを止めること。ダム戦争の終結。北条家の未来。圭一のこと。それらのどれひとつをとっても、うまくいくイメージなんかまったく浮かんできやしない。
 
だけどもう、私達に残されている時間は少ないのだから、どんな結果になるにせよ、行動しなければならないんだ。私達は。

もうすぐ夜が来る。その闇に包まれたらもう、誰も助けてはくれない。夜の帳は誰にとっても平等に下ろされるんだから。
その前に私は決断を下さなければならないんだ。

 
*鬼隠しエンド*
(5日目)■決断を下す……
 
私の心は決まっていた。でも詩音は? 詩音は私が何を言おうとしているのかを理解した上で、それでもなお迷うような素振りを見せた。

その時になってやっと、私は思い知る。私は自分のことでいっぱいで、詩音の悩みまで、考えることができていなかったことを。

その時になってやっと思い知った。自分がどれだけ自分本位な考え方をしていたかということを。
 
でもね、詩音はこう言った。
「魅音に嫌われてしまうかもしれないけれど、でも、それでいい。魅音と一緒にいたいんだもん、そう思ったから。魅音はどうするの。魅音は私達のことが好きなんでしょ、じゃあ一緒に来て欲しいに決まってるじゃん!!」

私もそう思ったし、私もそれを一番伝えたかった!
「魅音を連れて行くかどうか決めて」
そう言われて、初めて私は悟史くんのことを忘れた気がする。私にとって、何より大切なのは悟史くん。それは揺るがしようのない事実だった。

だからといって詩音のことを嫌ってなどいない。それどころか、詩音以上に好きになれる人が見つかるとも思えない。
 
詩音にとっては私を独占できるわけじゃない、というだけのことだったろうと思うけど。でも、私にとっては、それは何にも勝るほど心強かった。

でも私は、まだそこまで強く決断をすることができたわけじゃない。詩音に促されてようやく覚悟ができただけだ。私もね、本当はすごく悩んだんだよ。でも、詩音が私を導いてくれると信じることができたの。だから、私にできるのはここまでだったよ。

後は詩音に全てを託すことにした。私は悟史くんのことが大好きだ。もちろん今も愛しているのだと自覚している。

だから、私も、悟史くんが、詩音ではなくて沙都子のことを選んだとしても、許せた。それが詩音じゃなくって悟史くんの決めたことならば、たとえ世界の終わりが訪れても受け入れられると本気で思っていたんだ。

悟史くんのことを本当に愛しているなら、悟史くんの幸せが何なのかを、考えてあげなければならないと思ったんだ。

詩音と別れた後、私は一人きりになった。今更気付くことになるなんて思ってなかったんだけど、私にとって一番大切な人は、やっぱりお姉なんだなって。お姉の言うことは絶対だった。逆らうことなんて考えたこともなかったくらいだ。
 
その私がね、今はお姉の命令に逆らおうとしてるんだよ。自分でも不思議でしょうがないよ。でもさ、私が嫌だと思うことは決して言わない人だから。きっと、大丈夫だよ。そうだよね、信じてるから。
こうして私は独り、園崎本家へと戻るのだった。



続く……


<編集後記>

最初の「夢の中」(シーズン1と仮に命名)は299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。

20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。


⭐ 実際に出力された画面

使用したAI

AIのべりすと



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⭐マガジン (2023.03.14現在)



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