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日経ビジネスのインタビュー バックナンバー 003
日経ビジネスのインタビュー バックナンバー 003
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ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。1カ月分毎にまとめてあります。
● 2007.3.5 (No.1)<9>
グーグルは「知」に非ず
小宮山 宏(こみやま・ひろし)氏
[東京大学総長]
これまでの教科書というのは大抵、1つの視点で書かれていました。
でも、ウィキペディアは様々な人がいろいろな視点で書き込んでいる。
子供の興味は、どこからわいてくるか分かりません。
それに応えるには、いろいろな視点から寄ってたかって作る方式が最もふさわしい。
これこそインターネット時代の教科書です。
そういう議論をせず、教科書が薄いという現象だけを取り上げて議論しても全く意味がありません。
検索だけで知の構造化ができるわけではありませんが、知の構造化のためにITを活用できるなら、積極的に取り込んでいけばいいのではないでしょうか。
● 2007.3.12 (No.2)<10>
「質の高い雇用」を作れ
北城 恪太郎(きたしろ・かくたろう)氏
[経済同友会代表幹事]
成功する会社、成功する組織というのは、やはり優秀な人材を集めて、その人たちが意欲を持って働いています。
これが経営戦略で最も大きなポイントです。
ハーバードビジネススクールの研究だったと記憶していますが、戦後の米国企業を調べたところ、戦略構築に優れた会社よりも、従業員のモチベーション向上に優れた会社の方が、パフォーマンスが高いという話を聞いたことがあります。
人間はどういう時に意欲を持って働くのか。
私は難しい目標に挑戦し結果が出せた時だと思うんですね。
ですから、やはり挑戦的な目標を与えて、努力してもらってその結果を認める、褒める。
処遇というのはその結果なんだと思います。
● 2007.3.19 (No.3)<11>
株式市場に聞かない
佐治 信忠(さじ・のぶただ)氏
[サントリー会長兼社長]
市場の声を聞けばうまくいくというなら、誰でもできる。
自分でやらないと仕方ないし、相談したって駄目。
問題は経営者の器量でしょう。
すぐに誰かに聞いたってできません。
僕も誰にも聞かないし。
経営者にとって一番大事なのは勘ですよ、勘。
この勘が働くかどうか。
数年前、少し価格の高いプレミアムビールをやろうなんていうのも、勘が冴えていたのかもしれません(笑)。
誤解のないよう言っておくと、もちろん、今日は何か悪い予感がするといったような第六感じゃないですよ。
普段の勉強とか経験から自分の中に蓄えてきたものだと思います。
この勘をどう磨いていくか。
どうすればいつも勘が冴えるかを考えること、それが経営者にとって重要じゃないですかね。
● 2007.3.26 (No.4)<12>
退路断ち心をひとつに
黒川 博昭(くろかわ・ひろあき)氏
[富士通社長]
連結の営業利益目標である1900億円はあきらめていません。
実現のため必死で取り組んでいます。
富士通は、真っ当な利益をちゃんと出せるということを証明したい。
富士通はチャレンジャー(挑戦者)です。
営業が必死の覚悟で自社の製品を売っていることは理解していますが、もう一度「売らないととんでもないことになるぞ」と、ギャーギャー言っています。
「こんな仕事なんてやってられないよ」と思うことも正直ありますが(笑)。
🔷 編集後記
この元記事を投稿したのは、9年前のことです(2013-12-13 11:06:48)。
読み直してみますと、「こんなことも書いていたのだな」「この個所に関心があったのだな」ということが思い出され、当時の自分の心境に思いを馳せています。
それだけ歳をとったのだと実感しています。
編集長インタビューの記事を読み返してみると、当時の経営者の心意気・信念・余裕・揺るぎない自信といったものが伝わってきます。
1回の投稿ごとに1カ月分にまとめたインタビューの概要を掲載します。
2007年1月8日号からスタートし、2013年7月までの6年7カ月分のバックナンバーだけで79件あります。
途中、数件記事が抜けている個所があります。
データを消失してしまったため現時点では再生できませんが、日経ビジネスの電子版では「2011年10月から最新号まで」のバックナンバーが閲覧できるようですので、抜けている個所に該当する部分が見つかれば、追記します。
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