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大前研一 名言集 『考える技術』(10)

『考える技術』(10)

『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、大前研一氏の考え方のフレームワーク(枠組み)のエッセンスを述べた本です。

なかには、かなり厳しい意見もありますが、真摯に受け止め、少しでも実行する心がけが必要であると痛感しました。


これまでの経済学を微調整したようなフレームワークや数学モデルは、まったく通用しないことを知っておいたほうがいい

新しい経済は複雑系の世界だから、モデル化することは不可能である。だからこれまでの経済学を微調整したようなフレームワークや数学モデルは、まったく通用しないことを知っておいたほうがいい。

『考える技術』 大前研一の名言 1 〈28〉


どんどん質問し、理由の理由、原因の原因を見つけていけば、これまで誰も言っていないような結論に達することができる

説明できないことがでてきたら、「それはなぜか」という質問ができる。そうやってどんどん質問し、理由の理由、原因の原因を見つけていけば、これまで誰も言っていないような結論に達することができる。とくに、最近はそうした事例が非常に多いのである。

『考える技術』 大前研一の名言 2 〈29〉


今の時代に何よりも必要なのは、「どうして?」と考えることを学ばせる教育なのだ

今の時代に何よりも必要なのは、今学校で行われているような、答えを出させる教育、覚えさせる教育ではなく、「どうして?」と考えることを学ばせる教育なのだ。

『考える技術』 大前研一の名言 3 〈30〉


➳ 編集後記

『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、約18年前に書かれた本です。今、この本を読み返してみても内容はまったく陳腐化していません。それどころか、現代の社会情勢を的確に捉えていると思います。

大前研一氏の先見性がいかに凄いかは、これらの名言からもその一端が垣間見られるでしょう。

➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。

🔶 教育には『知育』『体育』『徳育』があります。どれか一つに偏ってはいけません。『知育』を一つをとっても、憶えるだけの詰め込み教育では応用が利きません。

大前氏がしばしば言うようなパスファインダー、道なき道を進むためには徹底的に『考える』という訓練が不可欠です。

つまり、表面だけで判断せず、深堀りをしなさいということを指摘しています。

大前氏のものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多いです。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は15年前にFC2ブログで書きました(2007-12-28 23:35 by 藤巻 隆)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。

✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。

現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)

大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。





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