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舞華のいなくなった夏 第16話 呼び名


舞華のいなくなった夏 第16話 呼び名

「はぁ……。疲れた……。もう嫌だ……」
自室のベッドの上で横になりながら呟く。昨日から舞華との勝負が始まってからというもの、やけに疲れることが多い気がする。
「このままだと不味いな……」
舞華がブラコンだということを自覚していない以上、いつ
「やっぱり我慢できません」
と言って襲ってくるかわかったものではない。
「なんとかしないと……」
と、その時、ドアをノックする音が聞こえた。

「ん?誰だ?」
時計を見ると既に夜の9時過ぎになっていた。こんな時間に訪ねてくるなんて珍しいなと思いつつ、俺は返事をする。
「開いてるから入っていいぞ」
すると、ゆっくりと扉が開いた。そこに立っていたのは、舞華だった。

「こんばんは。兄さん」
「舞華か……。どうした?」
「いえ、特に用はないのですが、兄さんの顔を見たくなりまして」
「……そうか。それで、満足したか?」
「はい。とても癒されました」
ニッコリと笑う舞華。
「なら良かったよ。それじゃあ、俺は風呂に入るから」
「わかりました。では、また明日」
「ああ。またな」
「はい」
こうして、俺は部屋を出て脱衣所に向かった。

「ふう。さっぱりしたな」
シャワーを浴び終えて浴室を出ると、スマホにメッセージが入っていることに気が付いた。差出人は舞華である。内容は『今すぐ部屋に来てください』というものだった。

「なんだ?一体何の用事なんだ?」
疑問に思いつつも、とりあえず向かうことにした。
部屋の前まで来て中の様子を窺うと、何故か電気が消えていた。そして、微かに話し声のようなものも聞こえる。不審に思って耳を傾けてみると、その声の主は舞華と母さんだった。

「おい。どういうことだ?なんで明かりがついてないんだ?」
「あら。翔太ちゃんじゃない。ちょうどいいところに。ちょっと手伝ってくれる?」
「はい?何をですか?」
「いいからいいから。ちょっとこっちに来てちょうだい」
「え?あ!ちょ!引っ張らないでください!」
母さんに腕を引っ張られ、そのまま強引に連れていかれる。
そして、連れて行かれた先は、クローゼットの前だった。

「あの、ここで何をすれば……?」
「まあまあ。まずはここに入って」
「はあ!?何で!?」
「大丈夫だから。何も心配はいらないわ」
「いや!そういう問題ではなくてですね!」
「ほらほら。グズグズしないの」
「うお!ちょ!マジかよ……」
抵抗虚しく、無理やり押し込められた。

「全くもう。手間をかけさせないでよね」
「す、すみません……」
「それじゃあね。頑張りなさいよ」
「え?頑張ってって……」
「ああ。言い忘れるところだった。ちゃんと着替えを持っていきなさい」
「ええ!?なんで!?」
「なんでもクソもないでしょうが。あんた裸のまま行くつもり?」
「……はい?」
「はぁ……。本当に世話が焼ける子だこと」
そう言うと、母さんは俺に服を渡してきた。

「ほれ。これでいいでしょ」
「……ありがとうございます」
「うんうん。素直なのは良いことだよ」
「……そうですか?」
「うんうん。素直が一番だよ」
「……はあ」
「うんうん。素直が―――」
「あー!もう!わかったから!それ以上言わなくていいから!」
「はいはい。わかったわかった」
「絶対わかってないだろうが!」
「あーうるさい!いちいち大声で叫ぶんじゃないよ!近所迷惑だろうが!」
「ぐっ……。す、すみません……」
「よろしい。それじゃあ、私は行くから。ちゃんとやり遂げなさいよ」
「はい。行ってらっしゃい」
「うむ。苦しゅうないぞ」
そう言って、母さんはどこかへ行ってしまった。

「はぁ……。結局こうなるのかよ……」
俺はため息をついた。
「ん?」
ふと何かが光ったような気がしたので見てみると、舞華がスマホを弄っていた。
「舞華。お前何してんだ?」
「兄さんの写真を眺めています」
「そ、そうか……」
平然と答える舞華に若干引きながらも会話を続ける。

というより、俺の写真なんか見て楽しいのだろうか? そんなことを考えていると、再び舞華が口を開いた。
今度は先程までとは違う話題についてだった。
それは、俺の呼び方の話だった。俺としてはいつまでも「兄さん」と呼ぶのは止めて欲しいと言ったのだが、舞華にしてみたら突然変えろと言われても無理がある。

しかし、そこは舞華のこと。当然の如く打開策を用意していたようで、案外簡単に了承してくれた。

だが、問題はここからだった。
舞華は、呼び方を変える代わりに条件を出してきたのだ。それも、かなり厳しい条件で。正直、とてもできるとは思えない内容だったが、俺は渋々承諾した。

そして、いよいよ舞華からその呼び名で呼ばれる時が来た。
舞華は緊張しているようだった。何度も深呼吸を繰り返している。
そして、遂に覚悟を決めたらしく、ゆっくりと顔を上げた。
その表情は真剣そのもので、いつもの舞華からは想像もつかないほど凛々しく見えた。
舞華は大きく息を吸い込み、静かに吐き出すと、意を決したように言った。
「お兄様」
と。
こうして、舞華との勝負が始まったのであった。



続く。


<編集後記>

ミステリー小説のようなイメージで、AIのべりすとにテキストを生成してもらいました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ

2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。

20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。

使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。

テキストが途切れたり、辻褄が合わなくなることがあるので、その際には加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。

適宜、「2. セリフ  台詞を優先」 にしたり、 「3. ナラティブ  地の文を優先」 にします。 各話が単調にならないようにするためです。

使用したAI

AIのべりすと



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藤巻 隆
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