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【回想録 由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い 第72回】

🔷 「由美子が書き遺したもの」の「最後の日記『入院日誌 あれやこれ』」(2)を掲載します。🔷

 『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)
2016年1月25日 発行
著者   藤巻 隆 
発行所  ブイツーソリューション

 ✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第72回)✍

由美子が書き遺したもの

最後の日記『入院日誌 あれやこれ』(2)

2015(H27)/8/3(月)
トイレ出けた!!<ママ>  1人で出きた!!<ママ>
いろいろ大変だったけど管が抜けた。。
あとは、息切れとお尻のイタミ。
お尻は新しい薬。  息切れは、
息切れは、胸水。  思うようにはうまくいかない。
タイミングが難しい。
でも、バカでも笑顔。☺
やせこけて目が落ち窪んで不細工でも みんなにスマイル。

きっと、いつか☺☺


 二カ所だけ説明します。「ネプライザー」は、呼吸を楽にするための機械で、薬品を蒸気にして喉から吸引します。八分間継続して吸引しますが、かなりつらそうでした。

 「パパ午前中ヒートアップ」の意味は次のことです。由美子がパートとして勤めていたサークルKを、体調不良を理由に退職したのですが、退職の場合には給与は振り込みではなく、手渡しになるということでした。そこで、由美子の代わりに、私が給与を受け取るために委任状を持って訪店したのですが、約束していた日時に店長が帰宅してしまい、約束を反故ほごにされました。それで私が怒ったのです。アルバイト店員に事情を話し、店長に連絡させ、一時間後に給与を受け取りました。

 それだけでなく、シフト(パートの曜日、時間)を本人の同意を得ず、連絡もせずに、オーナーが勝手に変更することが頻繁にあり、由美子が憤慨していたことがありました。

 最後の「きっと、いつかスマイル(絵文字)」を読むと、涙がどっと溢れてきます。

 最後まで前向きな姿勢を崩さず、立派だったと思います。妻ながらあっぱれ、と言いたいです(涙、涙、涙)


(PP.187-189)



➳ 編集後記

第72回は「由美子が書き遺したもの」の「最後の日記『入院日誌 あれやこれ』」(2)を書きました。

「最後の日記『入院日誌 あれやこれ』は由美子の自筆の手記です。もう二度と話すことも触れることもできないと思うと、哀しみがこみ上げてきます。



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