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大前研一 名言集 『考える技術』(1)

『考える技術』(1)

『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、大前研一氏の考え方のフレームワーク(枠組み)のエッセンスを述べた本です。

なかには、かなり厳しい意見もありますが、真摯に受け止め、少しでも実行する心がけが必要であると痛感しました。


見えない大陸には4つの空間がある。「実体経済」「ボーダーレス経済」「サイバー経済」「マルチプル経済」の空間

見えない大陸には4つの空間がある。旧世界から継続している「実体経済」の空間、金や情報が国境を越えて自由に流通する「ボーダーレス経済」の空間、インターネットに限らずさまざまな通信技術から生じた「サイバー経済」の空間、そして自己資金100倍、1000倍というマルチプル(倍率)の資金が動く「マルチプル経済」の空間。この世の中の現象のすべては、この4つの空間が複雑に関係しあって起こっているのである。この新しい世界では、旧世界におけるマクロ経済学はまったく役に立たないし、これまでのビジネスの手法はもはや通用しないのだ。

『考える技術』 大前研一の名言 1 〈1〉

           


論理的な思考回路さえもっていれば、あなたは必ず新しい世界でも臆せずに戦っていくことができる。

これからの時代、論理的思考がなければビジネスマンとして生き残ることができない。
そればかりか、この世の中で何が起こっているのかさえ理解できないだろう。逆に論理的な思考回路さえもっていれば、あなたは必ず新しい世界でも臆せずに戦っていくことができる。

『考える技術』 大前研一の名言 2 〈2〉


「思考力格差」の時代

新しい経済はマルチプルだから、思考力の差によって経済格差もマルチプルになって現れる。しかもお金はボーダーレスに世界中から流れ込んでくる。新しい時代は、思考力によって極めて大きな格差が生まれる時代、すなわち「思考力格差」の時代なのだ。

『考える技術』 大前研一の名言 3 〈3〉




 

➳ 編集後記

『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、約18年前に書かれた本です。今、この本を読み返してみても内容はまったく陳腐化していません。それどころか、現代の社会情勢を的確に捉えていると思います。

大前研一氏の先見性がいかに凄いかは、これらの名言からもその一端が垣間見られるでしょう。

この元記事は15年前にFC2ブログで書きました(2007-12-28 18:54 by 藤巻 隆)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。

✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。

現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)

大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。


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藤巻 隆
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