『夢の中』 シーズン2 第4話 前原圭一の日記
第4話 前原圭一の日記
■ 1章 前原圭一の日記 四日目
前原家の家庭事情
魅音たちには、まだ伝えていないことがある。
「……ねぇ圭ちゃん。圭ちゃんのお父さんってさ、どうして離婚したんだっけ」
……唐突な質問だった。
だが俺の答えは変わらないし、魅音だってそれを聞きたい訳でもないはずだ。……なぜなら。俺は親父と別れたくなくて必死に食い下がり、
「絶対に別れるもんかッ!!!」
と言って母さんを困らせた挙げ句、ついに父さんの方に軍配が上がったからだ。……あの日のことを忘れるものか……。あの日のことを……。
「おとぉぉぉぉぉおおおさぁぁあああんん!!……あーれーーー!!!!」……という、悲痛にして情けない俺の声を!! あれは俺が小5の夏、家族で海水浴に出かけた時の出来事だった……。その日の夜は大層風が強く吹いていたらしい。海からの風が山を越えて来ると、夜中に猛威を振るった。
「うぐぐぅぅう!!!」……あの頃の、無力で非力だった幼い自分にできることは何一つなかったのだ。……あの悲劇の夜に俺が何を見たのか?……もちろん覚えている。忘れてたまるか……。
「おぎゃああ!! びょおおおん!どひゅー!……ずぼばどぶぁ!!!!」……あの日の悪夢を再び思い返すのはとても嫌なものだが、それを語らずしてこの話を終わらせることはできない。
それはある夜のこと、……俺たち家族5人が、「今日は疲れたねぇ」と言いつつ団らんしていた時のことだ。……窓の向こうで突然。凄まじい轟音が響き渡ってきたのだ。
一瞬遅れて、激しい振動に家が揺らされる。……これは台風か!? と思う間もなく、今度は屋根からバキボキッ!!!という音がした。
「うーみぃーのーー! はなたれー! あーまちゃんだー!!」と歌が聞こえてくるような気がするくらいの激しさで瓦が落ちてきた!
しかも、どんどんと激しくなっていくではないか……! そして遂に耐え切れなくなった天井が崩れ落ちてきた。
「わわわ!……わーーわ!!……うげぇぇぇ!!」
と絶叫しているところに雨漏りの洗礼だ!……まるで地獄絵図だ!……その惨状を見て泣き喚く沙都子。その沙都子をあやそうとしながらも、やはり怯えて泣くレナ。
「あー!! だぁ!! ……だだ! ……誰か助けてくれ!! ……あぅあう!! ……うがぁああ~~!!!!」
……もう滅茶苦茶だった……。こんなことが自分の身に起こってるんだぞ?……信じられるわけないだろう!!……だが紛れもない事実だった。
「これが本当のことなんだぜ!」……と思い知らされていた。…………そんな状況がようやく落ち着きを取り戻した頃、……親父がふと言った。
「そういえばお前が子供の頃に、一度遊びに来てくれたよな。ほら……ええっと……誰だったっけな」
親父の言葉に、
「……ええと……何の話だい?」
……俺には心当たりのない言葉だったが、親父の顔は冗談を言っているものではなかった。だから俺もふざけることなく聞き返したのだ。
すると……「圭ちゃんと沙都子はお父さんの子供じゃないのかもしれない」という言葉を聞いた瞬間。レナと沙都子はショックのあまり異口同音に
「……そ……そそ、……そ、そんなはずはございませんわ!! だっておにぃさまは…………私とおにぃさまとは、……むぐぐぐ……ッ!」
慌てて口を押さえたが、時既に遅しだった……。……レナは目をぱちくりさせながら、
「……じゃあ、二人はどういう関係なのかな。……教えて欲しいな……。二人ともすごく似てるし……。……双子さんだったりするのかな……? 」
……俺の答えはもちろん決まっていた。
「沙都子と俺は腹違いの兄弟ってことになるのか……? それはないだろ? 全然顔違うじゃんか」
沙都子の方は黙ったまま、口を押えた姿勢のまま固まってしまっている。
俺もその時に悟ったよ。……こいつは何か知っていると。だから意地でも喋らせようとした。……その時だった。
「……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!! ……謝って許してもらえないことくらいわかっているのですけど……ッ! ……本当にごめんなさい……ッ!!」
……いきなり涙をこぼしながら謝り始めたのだ。
その謝罪を聞いて思い出す……。そう言えば昔、叔父が沙都子に言っていた。
「沙都子が赤ん坊の頃、
『……ぐぅ……ぐぅ……、……ぐぅ……ッ!』
捨てに行った場所があるんだ。
お袋さんは育児放棄したんだろうなぁ。へははははは!」
「その捨てられたのが自分だってこと、ずっと黙ってたんですね。あなたが」
……親父の一言が決定的だった……。そのあと親父に詰問したが結局答えはなかった。俺はそれ以上追及することを諦め、
「この話はこれで終わりだ。いいか。もう二度とこの話を持ち出すんじゃねぇぞ!!」
そう言い残して自室に戻り怒りをぶちまけていた。
「くそ!! くそくそ!! 俺の親父が沙都子の父親だと!? あり得ん! 絶対にあり得ない!! 俺の父ちゃんとあいつは赤の他人だ! あんな奴を父親と認めたくねぇ!! ……あー、イラつく!! ムカツクゥ!!」
などと一人喚いていた。
「はーぁはぁはぁはぁぁー!! やめぇ!! もうこれ以上聞くなぁ!!!!!」
……この話をするのはもう嫌だ嫌だと思っていたので今まで誰にも言わなかったのだが……。……魅音がどんな反応を見せるか興味がなかったと言えば嘘になるな……。……さてどうしたものか?
「どう思う?……今の話を」
……しばらく考え込んで……それから魅音が答えた……。
「まぁ……その話が本当なら、……私にとっては圭ちゃんがお父さんの子ってことなんだろうね。……うん。圭ちゃんと沙都子の関係の方が、むしろ信じられるよ……。それにしても……」
……その先は言葉にしなくてもわかった。……沙都子から聞いて初めて知った、あの事件の裏側……。……その事件の真実を知ってなお、俺たちの関係は揺るがないだろう。……たとえ誰が俺たちを引き裂こうと。俺たちの心だけは絶対に離れない……。……それだけを信じていようと心に誓った。
「そうだな。それが……俺たちだよな」
……俺たちは互いに笑い合い、肩を抱き合う。……こうして互いの気持ちを確認しあうだけで……俺はこんなにも満たされる……。……俺は沙都子を心の底から信じている……。沙都子はこんなヤツだったか……?
「あぅあぅあぅ~!!……わぁぁぁあああぁぁあああん!!!」
……そうそう、こういう感じだったよなぁ……。……ふぅ、ようやく静かになったか。…………なんだよ、まだいたのか?
えっと……確か……詩音とかはいたはずだ。
「……うーみぃ! はなぉれえぇええ! ううちゃーん!!……わーわあわー!!!」」…………。
沙都子の頭にげんこつを振り下ろすと、再び静けさが戻った。
「……ほぅら……またお眠りになったよ。……ふぅ」
俺の胸の中でスヤスヤと寝息を立て始めた沙都子に毛布をかけ直しているところに、
「圭一くん、沙都子も眠ったみたいだから、今のうちに……。おトイレに行きましょう?」
「わ、わかってますけど!……あぁ……ええっと、あぅ!」
梨花ちゃんがくすくす笑うのがわかる……。……俺は、……レナと魅音を横目でチラ見すると、二人とも照れたような苦笑をしていた。……俺は何だ?
「……圭ちゃんって、本当に可愛い」
「……だね。あーんなことや、そーんなことしなくっても十分楽しいもんなんだよね~」
……そんなに露骨かなぁ……と少しだけ凹む……。俺の思い描く恋人同士というのはそういうものなのだが……・
「……それはちょっとやり過ぎかも。でも、その前に……さ。手洗いはしっかりしておかないと。……その………………するんでしょ?……だからその前に……してきて……。沙都子が起きないように、慎重に。……沙都子の分のお弁当もあるし、大丈夫だと思う、けど念のために……。それとも……我慢できるの?」
……お昼のお楽しみを先にしてしまうと夜までもたないというのはよく聞く話だ。特に今日は雛見沢で一日遊べてしまうという特別な日のせいなのか、俺もその誘惑に耐え切れそうもなかった。
魅音の方はもう限界に達していた。
「じゃあさ……私が先に行こうか。」
「な、何だよ? いいよ! 俺は後回しにしてくれていいぜ!!」
……別にそこまでして欲しい訳じゃないぞ!?
「だって、圭ちゃんは男の子でしょうが。私は女だぞ」
俺の顔に何か付いているかのように睨みながら、
「女の子はね、男の人にしてもらうことで幸せになれることもあるんだよ? だからこれは譲れないの。男らしく先陣を切って欲しいわけですよ~。はい、じゃあ行く行くッ! すぐ出るのッ! さっさと出て来るのッ!! わかったねッ!!!」
「わ、わかったわかった!わかったから引っ張らないでくれ!!」
……こうして、……俺たちの初めての共同作業は、沙都子が目を覚まさないかヒヤヒヤしながらの用足しになったのだった……。
*鬼隠し編~綿流しの晩餐会・中巻に続く*
<編集後記>
299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明の文章を出力し続けたためです。
2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとに文章を生成させてみました。
AIのべりすとによる一貫した文章生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。
言い換えれば、意味不明な文章を生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡り文章生成をさせるか、新たな小説に挑戦するか決定します。
🔴お知らせ
2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2 → とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃
接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。
AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)で文章を生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。
言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。
「AIのべりすと」の設定
「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。
使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)
このモデルを使い、記事を生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です。
1. デフォルト AIに好きに書かせます
2. セリフ 台詞を優先
3. ナラティブ 地の文を優先
この3つの設定の中から一つを選び、AIに文章を生成させます。
設定を変更することは任意です。
いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
2. セリフ 台詞を優先の設定にしました。
⭐ 実際に出力された画面
使用したAI
AIのべりすと
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ご興味があればご一読下さい。
⭐ 各種マガジン (2023.01.08現在)
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