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大前研一 名言集 『即戦力の磨き方』(5)

『即戦力の磨き方』(5)

大前研一氏のような「世界に通用する傑出した人物」は、日本だけでなく、世界でもあまりいません。

私は大前氏の足元にも及ばない、ちっぽけな存在ですが、そんな小さな私でも、少しでも役に立ちたいと熱望しています。

年齢は関係ないと思っています。

やろうとする意志と一歩踏み出す行動力ではないか、と考えます。
その2つに付け加えるとすれば正しい方向性でしょうか。

これはなかなか定めるのが難しい。

自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路をとっているかどうか確かめることが困難だからです。

メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一氏です。
もちろん、大前氏はそんなことを知る由もありませんが。

以前、大前氏の下で働いていた学生の方(今では社会人として働いていることでしょう)からメールを頂いた時、身近で見た大前氏の気さくで、ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です
 

あらゆる環境の変化に耐えられるよう 個人の力をつけることに、韓国人は非常に自覚的だ


経済の安定がいかに脆いものかということと、危機に陥ったときには国も財閥も頼りにならないことを、身をもって知っているので、あらゆる環境の変化に耐えられるよう 個人の力をつけることに、韓国人は非常に自覚的だ

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 1 〈349〉                           






                             

私自身は、語学力、財務力、問題解決力の3つが鍵だと思っている


私自身は、語学力、財務力、問題解決力の3つが鍵だと思っている

もちろんこれだけというわけではないが、この三種の神器があれば、まず世界のどこに行ってもある程度通用する。

つまりプロフェッショナルを名乗る最低条件というわけだ。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 3 〈350〉                             


業務処理をするだけのホワイトカラーは、世界標準で見ればせいぜい年収2百万円が相場なのだ


逆にこの三つの能力が備わっていないまま、日本のサラリーマンをやっている人は、世界レベルで比較した場合、間違いなく分不相応、いや法外な報酬を得ていると思って間違いない。

業務処理をするだけのホワイトカラーは、世界標準で見ればせいぜい年収2百万円が相場なのだ

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 3 〈351〉                           


➳ 編集後記

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。


🔷 仕事と作業の違いを考えてみましょう。
まず、仕事について。


仕事は、どうやったら、もっと効率的に、もっと効果的にできるかを考えながらやることです。

一方、作業は「流れ作業」という言葉があるように、目の前を流れる部品を取って、決まったとおりの手順で、決まった時間内に、全体の一部を仕上げる(完成させる)
ことです。

単純作業という言葉が、その意味を最もよく表現しています。

この単純作業は、外国人労働者だけでなく、ヒト型ロボットに取って代わりつつあります。

下の画像をご覧ください。

『日経ビジネス』 2014.07.14号 P.015


「ATMを製造するグローリーの生産ラインでは、ヒト型ロボット「ネクステージ」が活躍している」 (『日経ビジネス』 2014.07.14号 P.015)

この画像は、現実の世界です。SFの世界ではありません。

ATM(現金自動預払機)を製造するヒト型ロボットが、もう現実に稼働しています。

今までかなり細かい「手作業」を必要とした製造でも、ヒト型ロボットがヒトに代わってできてしまうということは、その作業に関わる人を削減できることになります。

初期投資はかかっても、ランニングコストは大幅に削減できます。人件費を削減するために、メーカーはこの流れを促進していくことでしょう。

ヒト型ロボットに不具合が生じた時に、修理できる最小限のヒトがいれば良いことになります。

人は、「作業」ではなく、「仕事」をしなければ居場所がなくなります。

人間にしかできないこと――――対面型の交渉や営業、緊急時に、現場に素早く飛んで、サポート業務に従事することなどです。

しかし、AI(人工知能)がもっとずっと発達していったら、こうしたこともできるようになるかもしれません。

そうなったら、非常に怖い世の中になりますね。

ロボットに人間が監視され、ロボットに使われることになるかもしれません。

ロボットが、人間の「仕事」さえも奪うことになる、と考えたくありませんが。

とりあえず、語学力、財務力、問題解決力(ロジックとなる場合もある)の三種の神器を身につけたいですね。




🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。




⭐ 参考になるデータをご確認ください。


人型ロボットはここまで来た | WIRED.jp

⭐ 出典元: 人型ロボットはここまで来た | WIRED.jp

このYouTubeに解説が掲載されています。

『不気味の谷』とは、ロボットやアンドロイドを人間の姿に近づけていくと、かなり似てきた段階で急激に強い違和感や嫌悪感を覚える、人間の心理現象である」

人型ロボットと一口に言っても様々なことが分かります。
作り込みすぎると違和感や嫌悪感あるいは恐怖感を覚えることになるのかも知れません。 

「過ぎたるはなお及ばざるが如し」なのでしょう。


こんなロボットも稼働しています。

【食品マシン列伝】盛り付けはお任せ! “人型ロボット”開発秘話『ここまで進化!食品調理スーパーロボット』

⭐ 出典元: 【食品マシン列伝】盛り付けはお任せ! “人型ロボット”開発秘話『ここまで進化!食品調理スーパーロボット』 日テレNEWS 2021/09/26


ロボットとは話がずれますが、6月15日に自宅から徒歩7~8分のところにある食品スーパー『マルエツ』でセルフレジが導入されました。

私は初めてセルフレジを使って精算してみました。
<流  れ>  
セルフレジマシンの画面上の「スタート」にタッチ → 商品を1つずつスキャン → 画面上の「終了」にタッチ → 支払い方法を選択 → モバイルTカードにハンディスキャナーで読み込ませる → 精算

この一連の作業をセルフレジマシンのそばにいるレジの責任者が手取り足取り教えてくれました。

私の後ろにはしばらくの間、だれも並んでいませんでした。年配の人たちは、従来のレジ係のいる列に並んでいました。

私は今月末に67歳になります。前期高齢者です。好奇心旺盛な😁前期高齢者です。これからも新しいことに挑戦します。

セルフレジ導入の意図は、明らかにレジ係を減らす(人員削減あるいは少人数でも店舗運営を可能にする)ことは明白です。

ロボットは人間がやっていたことを代行することになります。
一方で、セルフレジは商品をベルトコンベアーに乗せて後は勝手に計算し、精算までしてしまうという設計にはなっていません。レジ係の代りに顧客が自分で商品を個別にスキャンし、精算します。




大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。






🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-07-29 22:31:56)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。











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