【誰でも本を1冊は書ける】(2)
前回、自費出版したことをお話ししました。本を書きたいと長年強く願っていました。 ただそのタイミングと何をテーマにするかという2つの問題を抱えていました。
書くきっかけとなったのは、妻がこの世を去ったことでした。結婚して25年が到来したその年(2015年)の 8月のことでした。
妻が入院した後、担当医から病状を聞かされ ました。
「手遅れです」
担当医からその言葉が発せられた後のことはほとんど頭に入ってきませんでした。私はしばらくの間、椅子から立ち上がれません でした。担当医の隣にいた看護師に「大丈夫ですか?」 と声をかけられたことまでは覚えています。大きなショックを受けました。
妻の病は進行が早く、入院期間はわずか19日間でした。葬儀が執り行われた後でも食べ物がほとんど喉を通らなくなりました。そのため激痩せしてしまいました。体重が最も多い時には83kgありましたが、62kgにまで激減してしまいました。母や姉だけでなく娘にも心配されました。
自分でもこれではいけないと自分に言い聞かせました。脂肪が減るだけではなく、筋肉まで落ちてしまい、以前なら軽々と持ち上げられたモノがまったく 持ち上げられなくなりました。
それが筋トレを再スタートするきっかけになりました。妻の突然の死に遭遇し、自分もいつこの世を去ることになるか分からない。そうであるならば、自分はちっぽけな存在ではあるものの、この世に生きたという証を残しておきたいと強く思いました。
それが本を書くきっかけになりました。記憶は歳を取るにつれて忘れたり、間違って覚えたり、曖昧になります。
ただ、老化しても類推する能力は高まるそうです。経験値が高ければ、以前に似たようなことをしたな。だったら同様のことをしたらいいのではないかと考え実行できる可能性があります。
いずれにせよ、記憶に頼るよりも記録しておこうと決めたのです。出来るだけ詳しく手帳などにメモしておくことを心がけました。
これらのメモが本を執筆(キーボードで入力)するために大きな力を発揮しました。
今回は執筆までの経緯を長々と書きました。次回は本の内容を書きます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。