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大前研一 名言集 『考える技術』(4)

『考える技術』(4)

『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、大前研一氏の考え方のフレームワーク(枠組み)のエッセンスを述べた本です。

なかには、かなり厳しい意見もありますが、真摯に受け止め、少しでも実行する心がけが必要であると痛感しました。


重要なのは、「仮説」ではなく「結論」を導き出すことである

重要なのは、「仮説」ではなく「結論」を導き出すことである。経営コンサルタントの中には、仮説でしかないことを「結論」として示し、「この問題を解決することは非常に難しい」というのが「提言」だと勘違いしている人間もいるが、こんな馬鹿げた話はない。

『考える技術』 大前研一の名言 1 〈10〉


仮説を証拠で裏付け、結論を導き出すうえでもっとも大切なのは、「その問題の原因は何か」を明確にすることである

仮説を証拠で裏付け、結論を導き出すうえでもっとも大切なのは、「その問題の原因は何か」を明確にすることである。ところがほとんどの経営者やビジネスマンは、問題として見えてくる現象にばかり目がいってしまい、原因の解決に至らないと言う思考パターンに陥っている。
現象はあくまで現象にすぎず、原因ではない。この当たり前のことがなかなか理解できないのだ。

『考える技術』 大前研一の名言 2 〈11〉


間違いとわかれば、すぐにオールクリアしてまたやり直せばいいのである

間違いとわかれば、すぐにオールクリアしてまたやり直せばいいのである。自分の立てた仮説が間違っていたら、新たな仮説を立ててスタートすればいい。人生を悔やんでばかりいることは、間違った仮説に固執し続けているのと同じで、まったく無意味だと思う。

『考える技術』 大前研一の名言 3 〈12〉


➳ 編集後記

『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、約18年前に書かれた本です。今、この本を読み返してみても内容はまったく陳腐化していません。それどころか、現代の社会情勢を的確に捉えていると思います。

大前研一氏の先見性がいかに凄いかは、これらの名言からもその一端が垣間見られるでしょう。

➔ 大前氏の今回の言葉は、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。

つまり、問題の根本原因を把握できなければ、対処療法に終始することになります。問題解決はできません。

今回の指摘も(!)かなり厳しいものですが、大前氏のものの見方、考え方を理解する上で重要な部分です。大前氏の真意を深く考えなくてはなりません。

この元記事は15年前にFC2ブログで書きました(2007-12-28 19:56 by 藤巻 隆)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。

✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。

現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)

大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。



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藤巻 隆
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