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舞華のいなくなった夏 第26話 唯花の妹

舞華のいなくなった夏 第26話 唯花の妹

その後、ホームルームが終わると、俺たちは駅に向かった。そして今現在、駅前の大型電気店の前で俺は立ち尽くしていた。

「おい、唯花さんよ」
「なに? なんですか、これ?」
目の前には大きなビルがある。その最上階まで見上げてみると、そこにはでかでかとこう書かれていた。……VRMMORPG ブレイブ・クロニクル。
そしてその下にはゲームのパッケージイラストが描かれている。

そこに描かれているのは、中世ヨーロッパ風の街並みの中で大勢のプレイヤーたちが楽しそうに笑い合っている光景だった。
「いやいや、おかしいだろ。なんなんだよ、このゲームは。こんなもん買う金あったら、俺にくれよ!」
 
すると、隣にいた唯花が得意げに胸を張る。
「ふふん、凄いでしょ! これがあたしの作ったゲームだよっ!!」
「マジか。お前、いつの間に作ってたんだよ」
「えへへ~、頑張ったんだよぉ? 褒めて褒めて♪」
「はいはい、偉いな」
「わーいっ!!」
唯花は嬉しそうに抱きついてきた。
 
「お、おい!? 周りに人いるんだぞ!?」
唯花は気にせず満面の笑顔で言う。
「だって嬉しいんだもーん♪」
「はあ、分かったから離れてくれ。恥ずかしい」
「ぶぅ、しょうがないなあ」

渋々離れてくれたものの、唯花の機嫌はまだ直っていないようだ。
「むー、なんか冷たくない? せっかく久しぶりに会えたっていうのにさあ」
「悪かったよ」
「誠意が足りないと思います」
「はいはい、ごめんなさい」

不満そうにしている唯花の頭を撫でていると、ようやく機嫌が良くなってきたらしい。
「えへへ、よろしい」
満足そうに笑う唯花。
「まあいいか。とりあえず中に入るか」
そう言って歩き出そうとしたところで、誰かに袖を引っ張られた。
 
「……ん?」
振り向くと、そこには見知らぬ女の子がいた。年は十三、四歳くらいだろうか。可愛らしく整った顔つきをしている。
「あの、あなたがゆい姉さまの彼氏さんですか?」
「えっと、君は?」
「あ、申し遅れました。わたしはゆい姉の妹のあかりです。よろしくお願いします!」
 
元気よく挨拶する少女につられて思わず頭を下げる。
「ど、どうも」
「ところで、お兄さんとお話ししても構いませんか?」
「ああ、うん。いいけど」

すると、あかりと名乗った少女はパッと顔を輝かせる。
「ありがとうございます! お兄さんはお優しい方ですね!」
「え、いや、普通だと思うけど……」
すると、あかりは首を横に振る。
「いえいえ、ご謙遜なさらないでください。では、失礼して」
あかりは俺の腕にしがみつくようにして、ぴったりとくっついた。
「ちょっ!?」
「あ、あか、り……?」
 
動揺していると、唯花が頬を膨らませる。
「ちょっと、何やってんのよ、翔太!?」
「い、いや、これは違うんだって!?」
唯花は俺とあかりを交互に見て、やがて頬を紅潮させる。
「そっかぁ、翔太ってばこういう子が好みだったんだね?」
「待ってくれ、誤解だ!」
 
しかし唯花はじっと睨んでくる。
「ふん、翔太なんて知らない!」
唯花はぷいっと背を向けると、一人で店内に入っていった。

「ゆ、唯花ー!」
「じゃあね、翔太! ばいびー!」
そう言い残し、唯花は去っていく。
(ああもう、面倒臭いな!)
俺は慌てて追いかけようとした。
 
だが―――
ぎゅっと腕に柔らかい感触と温もりを感じた。見ると、あかりがくっついている。
「あの、お兄さん」
「な、なんだ?」
「あかりのことも構ってくださいますか?」
上目遣いに見つめてくるあかり。

「いや、それは……」
「ダメ、でしょうか……?」
うるうるとした瞳にじっと見上げられ、心が揺らぐ。
「うっ……。はぁ。……分かったよ。でもあんまり長くはいられないからな?」
「はい、分かりました!」
 
あかりは嬉しそうに微笑むと、再びくっついてきた。
「おい、歩きにくいんだけど」
「嫌ですか?」
「別にそういうわけじゃないけどさ」
そして俺は仕方なくあかりを連れて唯花を追いかけることにした。



続く。


<編集後記>

ミステリー小説のようなイメージで、AIのべりすとにテキストを生成してもらいました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ

2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。

20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。

使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。

テキストが途切れたり、辻褄が合わなくなることがあるので、その際には加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。

適宜、「2. セリフ  台詞を優先」 にしたり、 「3. ナラティブ  地の文を優先」 にします。 各話が単調にならないようにするためです。

使用したAI

AIのべりすと



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藤巻 隆
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