見出し画像

舞華のいなくなった夏 第23話 ライバル


舞華のいなくなった夏 第23話 ライバル

舞華は俺の手を取ると、そのまま引っ張るようにして歩き出す。
抵抗する間もなく引きずられていくと、やがて屋上へと辿り着いた。そして、ようやく手を放してくれたと思った矢先、突然抱きしめられる。

「兄さん、私はもう我慢できません……」
「……はい?」
「兄さんのことが好きなんです……愛しているんです…………」

しばらく呆然としていたものの、我に返った瞬間、俺は反射的に舞華を突き飛ばしていた。

しかし、それで怯むような妹ではなかった。
すぐに体勢を立て直すと、再び飛びかかってくる。
俺はそれを必死に避け続けた。
だが、それも長くは続かない。
とうとう壁際まで追い詰められてしまう。

それでも諦めずに抵抗を続けていると、いつの間にか目の前に唯花が立っていた。
「唯花? 何でここにいるんだ」
そう訊ねると、彼女は笑顔で答えた。
「んっとね、翔太君と一緒にご飯食べたかったから追いかけてきたの」
「そっか。……でも悪いな。今取り込み中だからまた後でな」
「うん、分かった。じゃあ、またね」
 
唯花には申し訳ないが、今は構っている余裕はない。俺は舞華を押し返しながら、唯花を追い払うように手を振る。
そして、改めて妹と対峙し直した。
しかし、そこにいたのは妹の顔をした何かだった。
「なあ、お前誰だよ?」
思わず問いかけると、そいつは不気味に笑う。

「あははは、本当に面白いわ、この男。まさかここまで簡単に騙されてくれるなんて」
「あーはいはい、なるほど。つまり、あれだろ? 要するに、お前は偽物ってことだ」
「あら、意外と察しが良いのね。まあいいわ。あんたの妹は預かったから、助けたかったら大人しく言うことを聞きなさい」
「はいよ。じゃ、ついて行くとするかね」
そう言って立ち上がると、俺は素直について行った。……そして連れていかれた先は体育館裏だった。
 
「はぁ~、やっと解放されたよ~」
そう言って伸びをする舞華。
俺はそれに冷たい視線を向ける。…………。
すると、舞華はきょとんとした顔で首を傾げた。
「どうかしたの?」
その仕草を見て確信する。間違いない、こいつは本物だ。

俺は溜息をつくと舞華に向かって話しかける。
「あのな、お前いい加減にしろよ」
「え、ええと……ごめんなさい」
「なんで謝るんだよ」
「だって、お兄さんの迷惑になりたくなかったから……」
「俺が迷惑してるって分かってるなら、こんなことやめてくれよ」
「ううぅ、それはできないよぉ……」
「どうして?」
「だってあたし、お兄さんのことが好きだもん!だからさ、あたしと付き合ってください!」
「無理だ」
即答すると、舞華はショックを受けた表情を浮かべた。

「……そ、そんなぁ……!」
「 いや、そんなも何も当たり前だろ。大体、俺たち兄妹なんだぞ?」
「そんなこと関係ないもんっ」
「関係あるんだよ。……俺にとって舞華はただの妹なんだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「うっ……」
「というわけで、諦めてくれ」
「やだよ」
「何だと?」
「嫌だよ。絶対諦めたくない」

舞華は目に涙を溜めながらも、はっきりと拒絶の意思を示す。
そして、覚悟を決めた様子で口を開いた。
「じゃあ、力ずくで奪っちゃおうかな」
その言葉を聞いて、俺は即座に身構える。

「へぇ、やるのか?」
「もちろん。……ふふふ、私、負ける気がしないもの」
そして、俺たちの戦いの火蓋は切られたのだった。



続く。


<編集後記>

ミステリー小説のようなイメージで、AIのべりすとにテキストを生成してもらいました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ

2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。

20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。

使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。

テキストが途切れたり、辻褄が合わなくなることがあるので、その際には加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。

適宜、「2. セリフ  台詞を優先」 にしたり、 「3. ナラティブ  地の文を優先」 にします。 各話が単調にならないようにするためです。

使用したAI

AIのべりすと



⭐ 関連した記事をまとめたマガジン

AIとビッグデータ

ご興味があればご一読下さい。



⭐回想録


⭐マガジン (2023.03.11現在)


いいなと思ったら応援しよう!

藤巻 隆
サポートしていただけると嬉しいです。 サポートしていただいたお金は、投稿のための資料購入代金に充てさせていただきます。