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『夢の中』 シーズン2 第75話 鬼になる

第75話 鬼になる

■5日目夜・鷹野診療所・前(夕刻)
(三日目終了時の園崎家の様子)
 
今日はとても大変な1日でしたわね。今日はもう、おうちに帰ってゆっくり休んでくださいまし。今日だけはみんなと一緒に、楽しく遊びましょう。
そうしないと私が潰れてしまいますわ。だって、私は今日で終わりですから。私は明日がないから、今日しか楽しく過ごすことができないんですの。今日が終わったら、私、また一人になります。
 
今日、悟史くんと会えましたから、私はまだ頑張れそうな気がします。今日は私の誕生日でもあるのです。悟史くん、覚えていてくれたかしら。
 
「誕生日プレゼントに欲しいものがあるのですけど、いいですか?」
「はい。はい。もちろんですよ」
「ありがとう、本当にありがとう!! 大好き!!!本当に、本当に、本当に、……大ッッッッ好き……!!!」
 
 
■5日目深夜・入江研究所
(時間不明)
(大石目線)

詩音ちゃんは気を失いましたが命の別状はありませんし、悟史くんも無事です。ご心配をおかけしましたね。
それにしても、私は魅音さんの手前、何とか動揺を隠すことに成功しましたが、内心はドキドキものだったんですよ? まさか詩音ちゃんがここまで大胆な手段に出るとは思いませんでした。
 
魅音さんの話を聞いているだけで心臓が痛くなりましたよ。詩音ちゃんにはもう少し、慎重に行動する冷静さがあると思っていたので、とにかく詩音ちゃんの身柄確保を優先して正解でした。あそこで悟史くんを助けに入っていれば、詩音ちゃんは今頃、血塗れになって転がっていたでしょうね。
 
悟史くんを人質に取ることで詩音ちゃんの行動を抑制したつもりだったのでしょうが、逆効果でしたねぇ。魅音さんはあれをどう見ていましたかね。詩音ちゃんらしくない、と判断するでしょうか。それとも、悟史くんは、まだ詩音ちゃんに操られていると信じているんでしょうか。それはあり得ません。詩音ちゃんは綿流しの夜に自分の意思を表明したじゃないですか。悟史くんを助けるために、あなたと悟史くんは違うんだって! だから助けるために戦ってくれたんだって!

そのはずじゃ、なかったんですか?? 大石が自問を繰り返しながら薄暗い部屋の中に戻ってきた。

そして、その背後でドアを閉めると、そこには薄笑いを浮かべる北条沙都子の姿があった。この娘を捕らえておいてよかったと大石は心底から思った。もしも彼女がここにいなかったら、間違いなく自分は悟史くんの命を奪っているところだったからだ。

だが沙都子はそれをさせないだけの気力を残しているようだ。彼女はまるで悟史くんが助かったことを祝福するように微笑んでいた。だが、今の沙都子の笑みにはどこか影があり、陰湿さが見えた。悟史くんを助けたのは自分の功績ではないことを暗に告げているのだ。
 
そう、彼女の役目はあくまで、悟史くんの足を引っ張ること。それが全てだ。悟史くんを救ったのは詩音ちゃんだ、ということに間違いはなかったのだ。
 
それを知った時に、悟史くんはどう思うのだろうか。自分が守ろうと思った相手から救われていたとしたら、それは悟史くんの心の中でどんな葛藤が生まれることになるのか、想像もつかないことだった。
 
だが、今はもうそんなことを考えていてもしょうがなかった。悟史くんは、無事に目を覚ましたのだ。だから私は、鬼になろうと思う。私は鬼になりますよ。鬼と呼ばれても、構いやしない。悟史くんが救えれば、鬼でもなんでも構わない。鬼畜で結構です。鬼だろうと悪魔だろうと名乗って差し上げましょう。
 
でもね、悟史くん。私にできる精一杯のことはやったんだよ。だから、お願いだから、許して欲しいかな。



続く……


<編集後記>

最初の「夢の中」(シーズン1と仮に命名)は299話で話が中断してしまいました。AIのべりすとが意味不明のテキストを出力し続けたためです。

2023年1月3日にプレミアム会員「ボイジャー会員」に登録したことを機に、過去に遡って再度AIのべりすとにテキストを生成させてみました。

AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。

言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。


🔴お知らせ


2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2  とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃

接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。

AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。

言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。


「AIのべりすと」の設定


「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。文章が途切れることがあるので加筆修正が必要です

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
「2. セリフ  台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」に変更しました。

✅文章を単調化させないために、2023年2月17日から「2. セリフ  台詞を優先」と「3. ナラティブ  地の文を優先」を併用することにしました。


使用したAI

AIのべりすと



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藤巻 隆
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