大前研一 名言集 『サラリーマン再起動マニュアル』(03)
『サラリーマン再起動マニュアル』(03)
今回から『サラリーマン再起動マニュアル』から名言を取り上げます。
大前研一氏は、私にとってメンター(師匠)であり、グールー(思想的指導者)の存在でもあります。
大前氏の著作を読んでいつも感じるのは、物事の本質を捉える、ずば抜けた能力です。
凡人である私は大前氏の足元にも及びませんが、不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、と思っています。
『サラリーマン再起動マニュアル』
目次
[イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない
第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?
第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動
第3章[実践編]「中年総合力」を身につける
第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件
第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ
[エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある
あなたはこの新たな大陸に住むのか、住まないのかが、いま問われているのだ
『サラリーマン再起動マニュアル』が出版されたのは、6年前のことです。
同年にGoogleは公式ブログで、「固有のURLの数が1兆を越えた」と発表しています(下記サイト参照)。
We knew the web was big...
概要は下記のとおりです。
1兆と言われてもピンと来ないですね。
数千億と言われても、違いは実感できません。
Googleの発表から6年経って、一体どれだけの数になっているのでしょう?
実際に稼働しているかどうかは問われないため、稼働しているサイト数を考えると、かなり経るでしょう。
それでも、ものすごい数であることは間違いありません。
当時と比較すると、いわゆるホームページとブログでは断然ブログの増加数は多い、と推測されます。ブログは立ち上げるのがとても簡単だからです。
全体の数では、ホームページのほうが、まだブログよりも多いかもしれません。
SNSのフェイスブックやツイッターの利用者も多くなってきましたが、固有のURL総数1兆と比較すれば、微々たるものです。
10月9日に、LINEの登録者数が全世界で5億6000万人を超えた、と初めて正式に発表されました。
それでも、「億単位」ですから。
世界の人口は70億ですから、個人で複数のURLを保有しているだけでなく、法人が保有しているURLの数は膨大なのでしょう。
さて、個人レベルの話に戻しますと、問題となるのは、日常的にインターネットを情報の受発信に利用している人がどれだけいるかです。
狭いコミュニティの中だけでコミュニケーションを取っていないか、ということです。
より多くの人に情報発信するにはブログが向いている、と思います。
あなたは、毎日情報発信していますか?
➳ 編集後記
『サラリーマン再起動マニュアル』はタイトルから推測すると、マニュアル本のように感じられたかも知れませんが、いわゆるマニュアル本ではありません。
私たちが身につけるべき、本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている普遍性のある本です。
🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。
Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。
大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。
➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
🔷 「URL(ホームページ・アドレス)を持つ人々は世界で10億人にものぼるといわれている」
「固有のURLの数が1兆を越えた」(2008年7月25日)
以後のデータを知りたくて、ググってみましたが最近のデータは見つかりませんでした。
明白なことは、2008年当時よりはるかに増えていると推測できることです。
そこで、noteについての分析が書かれたウェブページがありましたので、その内容をご紹介します。
あなたもとっくにご存じの内容かもしれませんが……。
【2022年版】「note」のユーザー層を徹底分析!
このウェブサイトを見ると、noteのユーザー層の分析が比較的詳しくされています。
個人のサイトではなく、株式会社ヒトノテの代表取締役CEOの坪昌史氏監修による記事が企業サイトに掲載されているものです。
ポイントとなる個所を抜粋します。
「同業者やターゲットとしている利用者にチェックされやすい」
「ビジネスパーソンの利用者が多く、コアユーザー層は20代〜40代」
「最もシェアが大きいのは20代(32%)、ついで30代(26%)、40代(24%)
「noteユーザーは20代〜40代のビジネスパーソンがメインユーザー層」
「TwitterをはじめとしたSNSからの流入が多い」
「利用ユーザーの3/4がスマートフォンでのアクセス」
「コンテンツのサイズもモバイル端末を意識した、1,000字前後のコンテンツがユーザービリティの良いコンテンツサイズだと考えられています」
🔶 私は67歳で、スマホよりPCに慣れ親しんでいて、テキストで投稿することがメインになっています。
最低で2,500文字、大半は4,000~9,000文字です。10,000文字を越えることもあります。
スマホで読むには不向きでしょう。
ですが、私は情報量(必ずしも高品質な情報とは限りません)を重視していますので、1,000文字前後では十分に内容を伝えられません。
ですから、敬遠されることが多いと思います。
それでも一向に構いません。
実際、フォロワーさんは少ないですし、記事をマネタイズするつもりもまったくありません。
無理してフォロワーさんを増やしたいとも思っていません。
私は自分で投稿した記事を再読することにしています。
なぜでしょうか?
noteは、私にとって、投稿した記事の大切なアーカイブ(記録保管場所)であるからです。
🔶 大前研一氏と私とは年齢が一回り違います。大前氏は1943年2月21日生まれで、私は1955年6月30日生まれです。
大前氏は、私にとってはメンター(師匠)です。もちろん私が勝手にそう思っているだけです。
🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。
大前研一オフィシャルウェブ
このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。
⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ
大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。
🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。
『企業参謀』(1985/10/8 講談社)という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』( 1986/2/7 講談社)が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。
🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。
大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-10-11 20:00:45)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。