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大前研一 名言集 『即戦力の磨き方』(7)

『即戦力の磨き方』(7)

大前研一氏のような「世界に通用する傑出した人物」は、日本だけでなく、世界でもあまりいません。

私は大前氏の足元にも及ばない、ちっぽけな存在ですが、そんな小さな私でも、少しでも役に立ちたいと熱望しています。

年齢は関係ないと思っています。

やろうとする意志と一歩踏み出す行動力ではないか、と考えます。
その2つに付け加えるとすれば正しい方向性でしょうか。

これはなかなか定めるのが難しい。

自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路をとっているかどうか確かめることが困難だからです。

メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一氏です。
もちろん、大前氏はそんなことを知る由もありませんが。

以前、大前氏の下で働いていた学生の方(今では社会人として働いていることでしょう)からメールを頂いた時、身近で見た大前氏の気さくで、ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です
 

今後もあらゆる分野で、英語が世界の共通言語として使われ続けるのは間違いない


ある試算によれば、インターネットで使用される言語の8割、蓄えられている情報の7割が英語なのだそうだ。

今後もあらゆる分野で、英語が世界の共通言語として使われ続けるのは間違いない

だから語学に関しては、とりあえずビジネスに支障のない程度の英語力を身につけておけばなんとかなる。

逆にそのレベルの英語力もない人は、ボーダーレス経済からは完全にスポイルされるだろう。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 1 〈355〉                           






                             

ボーダーレス経済では国民の英語力の差が、そのまま国の経済力に反映されるというのは、動かしがたい事実である


ボーダーレス経済では国民の英語力の差が、そのまま国の経済力に反映されるというのは、動かしがたい事実である

とくにアジアにおいては、先の大戦中、英語圏の植民地だった国ほど、そのことが身をもってわかっているので、それこそ何年も前から国をあげて英語の習得に取り組んでおり、その成果はすでに産業や経済に表れはじめている。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 2 〈356〉                             


なんといってもアジア一の英語大国はインドだ


なんといってもアジア一の英語大国はインドだ

公用語はヒンディー語と17の地方語、そして英語だが、ビジネスパーソンはまず完璧に英語を使いこなす。

私立学校では初めから英語のみというところも珍しくない。早くから欧米企業のバックオフィスとして、ソフトウェア開発やコールセンター業務などを担ってこられたのはそのせいだ。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 3 〈357〉                           


➳ 編集後記

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。


🔷 大前氏が、インド人について語っています。

以前にもお話しましたが、インド人は英語と数学が出来る人が多いそうです。

インドには、今でも「カースト制」というアンシャン・レジーム(旧体制)が厳然として残っています。

その意味では、中国によく似ています。
中国人は生まれた地域が農村部か都市部かによって二分され、農村部出身者と都市部出身者とは結婚することができない、と言われています。

身分の格差が大きいインドですが、人口は中国に次ぎ、2番目に多く、約10億人います。

バンガロールはソフトウェア開発の重要拠点となっていて、システム保守も遠隔操作で行っているそうです。

さらに言えば、米国西海岸とインド(標準時)では、時差が12時間半あるということなので、この時差をうまく利用して、米国人が寝ている間に、インド人に仕事をしてもらうわけです。

コンピューター言語は基本的に英語であり、英語力に優れ、数学力が突出したインド人に最適な仕事は、コンピューター関連の仕事です。

しかも、欧米人や日本人より人件費が安いのですから、特に米国企業がアウトソーシングするのも納得できます。

日本のSEなどのコンピューター技術者は、インド人技術者と競っていくことは相当厳しいことでしょう。

日本の将来を明るく照らす、差別化できる能力を必死で探し、突出した能力を身につける必要があります。



🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。




⭐ 参考になるデータをご確認ください。

世界のIT市場を牽引するインドの都市「バンガロール」

インドで注目される地域は「バンガロール」です。
バンガロールとは一体どんなところなのでしょうか?
調べてみました。

上記のウェブサイトを見ると、バンガロールを簡潔に述べています。

現在、インドでIT企業の中心地として発展を遂げているのがバンガロールです。バンガロールはインド南部に位置し、気候は穏やかで過ごしやすく、外国企業で働く人々も快適に過ごせる風土が特徴です

インドは世界第2位の人口を誇る国として、IT産業、とくにICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)分野で著しい進展を見せています。バンガロールはその代表都市で、『中国が世界の工場であれば、インドは世界のITサービスセンターである』という評価もあります

世界の先端企業が集うようになったため、バンガロールでビジネスを展開していると、自然と数年先のITトレンドを先取りできるようになると言われています

先にインド人は英語と数学にI強いというお話をしました。
さらにカースト制度がまだ残っていることも話しました。
このようなインド人を欧米企業はどうやって使いこなしているのでしょうか?

その一つの解答は、
インドは『0(ゼロ)』を発見した国であり、数学への適正が高いと言われています。インドがイギリスから独立した後、インド政府は数学に力を入れて教育を施したため、数学能力の高い人が多いとされています
あるいは、
ITは新しい産業であり、従来の文化から逸脱したものとしてどのような身分の人であっても従事できるとされています。つまり、低い身分の人であっても安定した職に就ける大きなチャンスでもあるのです
ということです。

⭐ 出典元: みらい経営者 ONLINE

   




大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。






🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-08-03 22:54:36)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。











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