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大前研一 名言集 『サラリーマン再起動マニュアル』(24)
『サラリーマン再起動マニュアル』(24)
今回から『サラリーマン再起動マニュアル』から名言を取り上げます。
大前研一氏は、私にとってメンター(師匠)であり、グールー(思想的指導者)の存在でもあります。
大前氏の著作を読んでいつも感じるのは、物事の本質を捉える、ずば抜けた能力です。
凡人である私は大前氏の足元にも及びませんが、不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、と思っています。
『サラリーマン再起動マニュアル』
目次
[イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない
第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?
第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動
第3章[実践編]「中年総合力」を身につける
第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件
第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ
[エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある
✅ 小学館 出版年月日 2008/9/29
新大陸でビジネスマンが生き残っていくためには、まず「情報戦」に勝たねばならない
そこで必要になるのは情報の収集力、整理力、分析力だ
新大陸でビジネスマンが生き残っていくためには、まず「情報戦」に勝たねばならない。
そこで必要になるのは情報の収集力、整理力、分析力だ。
これらは全部含めて情報の「インプット力」といえるだろう。
いま新大陸で起きている“情報の入り口”を巡る熾烈な覇権争いを見れば、「インプット力」の重要性がわかる。
検索エンジンのナンバーワン・ポータルサイトとなるため、時価総額17兆円のグーグルと4兆円のヤフー、そして28兆円のマイクロソフトという三つの“ゴジラ企業”が血みどろの戦いを始めている。
➳ 編集後記
『サラリーマン再起動マニュアル』 はタイトルから推測すると、マニュアル本のように感じられたかも知れませんが、いわゆるマニュアル本ではありません。
私たちが身につけるべき、本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている普遍性のある本です。
🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。
Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。
大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。
私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。
➔ 大前氏の言葉は、いつでも私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
🔷 グーグル、ヤフーそしてマイクロソフトの3社に突如割り込んできたのが、フェイスブックです。
フェイスブックについては、いろいろな雑誌で取り上げられたり、マスメディアで何度も取り上げられています。
あなたのほうがよくご存知だと思いますので、よく知られていることは書きません。
「日経ビジネス」(2011.6.13号)は、フェイスブックのNo.2の女性を取り上げています。
その女性は、COO(最高執行責任者)のシェリル・サンドバーグ氏(41歳)です。
その記事の中から一部をご紹介します。
フェイスブックほど彼女を必要としている企業はない。グーグルから移って3年、彼女のおかげで同社は想像もしなかった高みに達している。彼女は世界の大手ブランドが出稿したがるような広告システムを考案し、尊大なザッ
カーバーグ(註:藤巻 CEO(最高経営責任者))氏とも緊密な協力関係を築いている。
これから注目すべき人物の一人と言えるでしょう。(2011年7月当時)
🔷 この記事をアメブロに投稿してから7年の歳月が流れました。
フェイスブックはメタ・プラットフォームズ(以下、メタ)と社名を変更し、軸足をメタバースに移しました。
最近ではマーク・ザッカーバーグとシェリル・サンドバーグの不協和音が表面化しました。
裁判沙汰を含め、ゴタゴタによってGAFAMの一角を占めていたメタは世間の評判を落としています。
⭐ 関連記事: Facebookから退くシェリル・サンドバーグと、背後にあったザッカーバーグとの“取り決め”の終焉(出典元:Wired)
🔷 『サラリーマン再起動マニュアル』が出版されてからまもなく14年になります。
「検索エンジンのナンバーワン・ポータルサイトとなるため、時価総額17兆円のグーグルと4兆円のヤフー、そして28兆円のマイクロソフトという三つの“ゴジラ企業”が血みどろの戦いを始めている」という時代から大きな変遷を経ています。
まず、ヤフーという企業が姿を消しました(下記囲み記事を参照)。
グーグルは社名をアルファベットに変更しました。上場している銘柄のティッカーシンボルはGOOGとGOOGLの2つ。
⭐ 参考データ
Googleは銘柄が2つ?GOOG Vs. GOOGLどちらを買うべきか
アルファベットとマイクロソフトの現在の時価総額を見てみましょう。
アルファベット(グーグル)の時価総額は1.536兆ドル(1ドル=135円で換算すると207.36兆円)です。時価総額は、14年で約12倍にもなっています。
マイクロソフトの時価総額は2.09兆ドル(1ドル=135円で換算すると282.15兆円)です。時価総額は約10倍になっています。
ちなみに日本で時価総額1位のトヨタの時価総額は33.76兆円です。
アルファベットとマイクロソフトと比較すると1桁違います。
2016年7月25日、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズがYahoo!のポータルサイト・ニュース・電子メールサービスなど、ほぼすべての事業を約48億3000万ドルで買収することで合意。
(中略)
親会社のベライゾンは2021年5月3日、米YahooやAOLなどのインターネットメディア事業を展開するメディア事業部門Verizon Mediaを投資会社アポロ・グローバル・マネジメントに50億ドルで売却すると発表した[71]。同年9月1日、Apolloによる買収が完了。社名をVerizon Media Groupから「Yahoo」に変更した。これにより、約4年ぶりにYahooの社名が復活することになった。
🔶 大前研一氏と私とは年齢が一回り違います。大前氏は1943年2月21日生まれで、私は1955年6月30日生まれです。
大前氏は、私にとってはメンター(師匠)です。もちろん私が勝手にそう思っているだけです。
🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。
大前研一オフィシャルウェブ
このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。
⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ
大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。
🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。
『企業参謀』(1985/10/8 講談社)という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。
それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。
『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』( 1986/2/7 講談社)が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。
🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。
大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は7年前にAmebaブログで書きました(2015-01-10 20:27:29)。
「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。
⭐ 私のマガジン (2022.08.10現在)
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