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日経ビジネスのインタビュー     バックナンバー 029

日経ビジネスのインタビュー         バックナンバー 029


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ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が携帯サイトで運営して
いた時のコンテンツです。

2007年1月8日号からスタートしています。1カ月分毎にまとめて
あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。データを消失して
しまったため再現できません。

「日経ビジネス 電子版使い方ガイド」(全24ページ)を見ると
「雑誌『日経ビジネス』のバックナンバーの閲覧について」で、
閲覧できるのは2011年10月から最新号と書かれています。

そのため、2008年8月18日、25日分の記事は確認できません。
しかも紙の雑誌は、かるか昔に処分しています。


● 2009.5.4 (No.1)<119>
オスカーに負けたくない
加藤 久仁生(かとう・くにお)氏[米アカデミー賞「つみきのいえ」監督]

海外のアニメは子供の目線に立ったものが多いですが、日本のアニメは大人が見ても楽しめる。

今回のような重厚なテーマのものもあれば、暴力的な描写のものもあります。

アニメというカテゴリーの中で、描写や内容など自由度が高いのが日本の特徴です。

アニメーターは、このような環境の中で作品を創造できる。

これがアドバンテージになっているのだと思います。


● 2009.5.11 (No.2)<120>
裁判員は義務であり権利
宮﨑 誠(みやざき・まこと)氏[日本弁護士連合会(日弁連)会長]

今までなかった制度なので、導入時に「煩わしい」と思われるのは仕方ありません。

日本人は司法への参加について「義務」というイメージを抱きがちですが、米国では陪審を受ける権利がきちんと憲法で保障されている。

これは「権利」でもあるのです。

主権者が司法の場で、おかしいことが何かあれば、臆することなく物を言えるのがあるべき姿ではないでしょうか。

常識のある市民が入った法廷で裁かれることが権利というのが世界標準と考えれば、日本の司法はいかに閉ざされた世界かが分かるはずです。

裁判員制度が定着したら、今までなぜ、お役人ばかりの閉ざされた世界で我々は裁かれていたのか、疑問に感じる人が増えると私は思います。


● 2009.5.18 (No.3)<121>
太陽光発電に議論必要
森 詳介(もり・しょうすけ)氏[電気事業連合会会長、関西電力社長]

太陽光発電で作った電気はその場で使うならともかく、どこか別な場所に配電しようということになれば、先ほど申し上げた系統、すなわち電気事業者が持つ電気ネットワークにつなぐ必要がある。

ただこれは単純な話ではない。

太陽光発電は晴れていれば発電するけれど、雨が降れば発電しない。

出力が一定でないわけです。

太陽光発電による電力供給が当初の予定通りできなかったらどうするか。

安定供給を欠くわけにはいきませんから、万が一に備えて火力なり水力での発電を準備しなければならないわけです。

あるいは蓄電池機能を設置し、不足分を補うといった対応も必要になる。

再生可能エネルギーを考慮に入れた電力の制御をどうするかというのはまだ技術的課題がある。

そこを真剣にやらなければならないと思います。


● 2009.5.25 (No.4)<122>
ボロボロになるまでやる
有吉 道夫(ありよし・みちお)氏[将棋9段・現役最高齢棋士]

サラリーマンは実力がどうであれ、一定の年齢が来ると現役を退かなければなりません。

しかし、棋士は実力さえあれば続けることができます。

現在所属しているC級2組から降格すれば、自動的に定年で引退になりますが、放り出されない限りはボロボロになるまでやりたいと思っています。

実は私の周囲には将棋の強い人はおろか、将棋の好きな人もいなかったのです。

私の父も兄も勝負事には関心がなく、自宅には将棋盤すらなかった。

それが日本一の棋士である大山(康晴15世名人)先生に出会い、内弟子になることができたのは、偶然が重なり、人の縁があったから。

自分は何か目に見えない糸で将棋界につながっていると感じているので、自ら引退はしたくない。



🔷 編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、8年前のことです(2014-01-08 12:23:08)。

読み直してみますと、「こんなことも書いていたのだな」「この個所に関心があったのだな」ということが思い出され、当時の自分の心境に思いを馳せています。

それだけ歳をとったのだと実感しています。

編集長インタビューの記事を読み返してみると、当時の経営者の心意気・信念・余裕・揺るぎない自信といったものが伝わってきます。

月日が経ち、自分だけでなく身の回りにも、環境にも変化があります。

しかし、経営に限らず、物事の本質は変わらないものです。

今回のインタビューの中から興味深い言葉を拾い出してみます。

森 詳介(もり・しょうすけ)氏[電気事業連合会会長、関西電力社長]

の言葉から。

再生可能エネルギーを考慮に入れた電力の制御をどうするかというのはまだ技術的課題がある。

                
 

🔴「太陽光発電は晴れていれば発電するけれど、雨が降れば発電しない。
出力が一定でないわけです。
太陽光発電による電力供給が当初の予定通りできなかったらどうするか。
安定供給を欠くわけにはいきませんから、万が一に備えて火力なり水力での発電を準備しなければならないわけです」

2011年3月11日に発生した東日本大震災により東京電力福島第1原子力発電所事故が発生しました。

原発の事故は過去にも何度も発生していましたが、メディアは報道してきませんでした。

そして、東日本大震災発生後11年を経て、今年の冬は電力不足が深刻になりそうだという報道がなされています。原油高・円安のダブルパンチで日本の冬はどうなるでしょうか?

原発の再稼働が取り沙汰されています。東電が管轄する原発の再稼働は承認されていませんが、地方では承認されているところがあります。
ただし、東電柏崎刈羽原発が条件付きで2023年度に再稼働が検討されています。


「太陽光発電に議論必要」
の記事は2009年5月18日に日経ビジネスに掲載されました。

太陽光発電には課題が山積しています。天気によって電力量が安定しないということが一番問題でしょう。

再生可能エネルギーを活用するという議論が活発化してきましたが、どれも決め手がありません。そのため原発再稼働の議論が浮上してきました。

こうしたテーマについて、大前研一氏は次のように述べています。

IEA(国際エネルギー機関)が先月、国や企業は化石燃料事業の新規投資を直ちに凍結する必要があるとの見解を示しました。

しかし、世界が再生可能エネルギーへシフトする一方、今後も存在する石油ニーズについては、中東依存度がかつてないほど高まるほど原油価格が急変動するリスクもあり、温暖化ガスの排出ゼロを目指すには、技術革新以外にもこうした安全保障上のリスクも乗り越えなければならないとしています。

IEAが指摘するように、採掘コストが世界で最も低い中東を除く地域での生産が難しくなることで、中東依存度が高まることに加え中東特有の問題も表面化するのではないでしょうか。

排出ゼロを目指す過程で、今中東が得意としているLNGや原油が使われなくなることになります。

大前研一 ニュースの視点Blog 
KON886「温暖化対策/再生可能エネルギー/バイオマス発電/
太陽光発電~排出ゼロで中東リスクが極端に高まる理由とは?」
2021年6月28日




更に続けて、

バイオマス発電大手のイーレックスが大手電力会社などから石炭火力発電所を買収し、バイオマス発電に転換する取り組みを開始することがわかりました。

4基程度を合わせて数百億円で買い取り、専用の設備を導入して転換。

2022年以降の運転開始を目指すとのことです。

これは非常に利口なやり方だと思います。

大前研一 ニュースの視点Blog 
KON886「温暖化対策/再生可能エネルギー/バイオマス発電/
太陽光発電~排出ゼロで中東リスクが極端に高まる理由とは?」
2021年6月28日


イーレックスがバイオマス燃料に利用するのは、木質系燃料に加え、ベトナム、フィリピン等で試験栽培をしている燃料用ソルガムとのことです。

これらから効率的に熱源を得て、そこから先は安く買収した石炭火力発電所の送電施設をそのまま活用するというわけです。

LNGや石炭火力発電所は日本にたくさんあります。

これらの施設を有効活用して、クリーンエネルギーの施設に置き換えようというのが今の動きです。

これによって、バイオマス発電は急激に大きくなる可能性が出てきたと言えるでしょう。

大前研一 ニュースの視点Blog 
KON886「温暖化対策/再生可能エネルギー/バイオマス発電/
太陽光発電~排出ゼロで中東リスクが極端に高まる理由とは?」
2021年6月28日


バイオマス発電に課題はないのか?

まず、バイオマスとは何かについて確認しておきましょう。

そもそも「バイオマス」とは動植物などから生まれた「生物資源」の総称です。

バイオマス発電とは?メリット・デメリット、仕組み・問題点を解説




バイオマス発電は再生可能エネルギーの1つ

バイオマス発電とはその名の通り、バイオマスを燃料として発電する方法を指し、再生可能エネルギーのなかの1つです。
バイオマス発電の仕組みとしては、バイオマス燃料を燃焼してお湯を沸かし、その蒸気の力で蒸気タービンを回転させて発電を行います。
この発電方法は火力発電と同様の方式が採用されており、燃料にバイオマス燃料を使用する点が大きな特徴です。

バイオマス発電とは?メリット・デメリット、仕組み・問題点を解説


最近、カーボンニュートラルという言葉をよく見聞きします。ですが、ほとんど詳しい解説なしで語られています。


カーボンニュートラルとは?

カーボンニュートラルとは、工場での生産時や電力の発電など、人間活動によって排出される二酸化炭素の量が、植物によって吸収される量と同程度の状態を指し、日本語では炭素中立とも呼ばれています。

バイオマス発電とは?メリット・デメリット、仕組み・問題点を解説


バイオマス発電の課題は「製造や運搬コストが高い」ことが挙げられます。

現在、木材や食用作物、人間の廃棄物など様々なバイオマス資源から、バイオマス燃料が製造されています。
バイオマス発電は、これらバイオマス燃料を利用することで運営されますが、化石燃料を利用した発電事業に比べると採算が取れているとは言い難いのが現状です。
なぜなら、バイオマス燃料の製造や運搬などのコストが、化石燃料を利用した場合と比べてもまだまだ高価であるためです。

バイオマス発電とは?メリット・デメリット、仕組み・問題点を解説


ちなみに、エネルギー問題に関連して、小泉純一郎元首相一族の暗部にも触れています。次のウェブサイトをご覧ください。

大前研一 ニュースの視点BlogKON886「温暖化対策/再生可能エネルギー/バイオマス発電/太陽光発電~排出ゼロで中東リスクが極端に高まる理由とは?」2021年6月28日



1回の投稿ごとに1カ月分にまとめたインタビューの概要を掲載します。

2007年1月8日号からスタートし、2013年7月までの6年7カ月分のバックナンバーだけで79件あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。
データを消失してしまったため現時点では再生できませんが、日経ビジネスの電子版では「2011年10月から最新号まで」のバックナンバーが閲覧できるようですので、抜けている個所に該当する部分が見つかれば、追記します。

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