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ボードゲームイベントでの話 買う気のなかった僕が買ったワケ

「いかがですか!? 、、、いかがですか!?」

これはとあるブースで自作ボードゲームの遊び方説明を受けた後に言われたセリフ。
一つの質問の説明が終わるたびにその言葉が入る。

というのも今回、インテックス大阪でボードゲームイベントがあったので行ってきた。土日を含め来場者数は5105人と盛大だ。そんな中、やはり商売なのでみんなボードゲームを買ってもらいたいがためにセールスは必死だ。

ちなみに僕は軽い気持ちでボードゲームを制作したいなぁ〜という意味での情報収集と無料体験会目当てで行っていた。

そこで、とあるブースのゲームを見ていた時、独特な人柄の出品者の方に声を掛けられた。

めちゃくちゃ買わせたい出品者

僕が見ていたゲームは二人から四人プレイ?でカードを組み合わせて相手にダメージを与えてライフを0にした人が勝ちのゲーム。

出品者が声を掛けてきて、自作ボードゲームの説明を行ってくれた。
僕は「へえ〜〜。」そんな印象。そんな中、あのセリフが来るのだ。

「いかがですか!? 、、、いかがですか!?」

どんだけ、買わせたいねん!!

これを聞いた途端、僕の心の警戒度がグンと上がり心の壁が発生したのだ。
いうなれば、不快感だ。

実際にボードゲームというのはプレイしてみないと面白さなんて説明だけでは伝わらない。相手が気乗りしていないのにクロージング(買ってもらう締め)は銃を突きつけられたようなものだ。

僕は他のお客さんがそのブースに訪れた瞬間その場所から脱兎の如く逃げた。

そんな中、思わず買いそうになった出来事があった

それは個人2人でお金出し合って制作したゲームで販売はそれ一点特化と拡張版のものだけを販売していた。

簡単にゲームを説明すると1人から4人プレイのゲームで6人のキャラクターを操り敵を倒す協力型ゲームだ。

別にそのボードゲームが最初欲しかった訳ではなかった。その出品者に魅力を感じてしまったのだ。

どういうこと??

あなたが思うのは当然だろう。最初はどこの人たちとも同じく、商品のルール説明だけだった。しかし、僕はその商品のパッケージの出来が良く、個人出店とは知らなく会社名を調べても会社っぽくなかったので聞いたのだ。

僕「このゲームって個人で作られたものなんですか?」
出品者「そうですよ!最初はサイズもこれより小さくて〜〇〇なことがあって、、、、、」
僕「(すげぇ〜!!)」

急にその人たちを応援したい気持ちとこのゲームに何故か愛着が湧いたのだ。

しかし、僕の財布の中身は3000円しか入ってなく6000円したのでその商品は買わなかった。おそらくだが、商品をリニューアルしていない初期の不恰好な状態のボードゲームを売っていた思わずATMで即お金を下ろしてかっただろう。

僕がこの商品を買いそうになったワケ

僕にこの商品のエピソードを語った出品者。
別に商品が欲しくかった訳ではないのに急に欲しくなり買いそうになった僕。一体、何が起きたのか?

それは、エピソード(物語)にあった。僕がボードゲームイベントに来た目的は自分のゲーム制作をするための情報収集だった。そして、今回そのゲームの出品者は僕がやろうとしていることを既にやっている先人だ。

共感するエピソード。そして、ちょうど目の前には彼らが魂を込めて作ったゲームが置いてある。僕にとっては応援したい気持ちとその商品を分析して自分のゲーム制作に活かしたいという気持ちの両方が重なった。

ただ、買わなかった理由はパッケージと中身がリニューアルしていたからだ。本当にここだけだった。

何を売るか?で人は行動を変える

今回の例を図式化するとこうなる。

伝わらなかったらゴメン(笑)
伝えたいことは、自分の目的を相手に押し付けてはいけないことだ。世の中にはニーズとウォンツが存在する。

ニーズとは、相手にとって必要なもの(相手が欲しいわけではない)。
ウォンツは、相手にとって欲しているもの(必ずそれが相手のためになるものではないor一時的なもの)。

重要なのは何かを売る時(恋愛や自分の意見・主張など)に相手の目的や欲しているものは何かを推測した上で売る必要がある。また、エピソードを語ることによって人は話の世界に惹きつけられイメージの中で感動体験が入る。要はストーリーが人は好きなのだと思った。だからこそ商品にストーリーという付加価値がつき、さらに僕のウォンツが刺激され欲しくなったのだ。

後、クロージング(買ってもらう締め)も相手にとって欲しい行動をしっかりと伝えることが大事だとも思った。”買ってください”ではなく”遊んでください”など。

買ってもらうのは前提で自分は本当は相手にどういう行動をとって欲しいか目的のその先の行動をいうことが大事だと思う。

例えば、恋愛なら、、、

こうなる。相手の結婚の価値観に肯定しポジティブな未来を描かせ、自分もその中に入っている、または「それを一緒に叶えれるよ!」というニュアンスでイメージさせ売っていく。こういうものなんではないかと感じた。

あなたは相手に伝えるときどう伝えるか?
相手のウォンツを満たせることができるなら、行動が変わるとするなら自分の目的を相手に売るのではなく相手のウォンツを売ったその先に自分の目的が達せられる。そういうもなんではないかと感じた。


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