【ブラッドベリ1000日チャレンジ】#0019
■短編小説 鏡/星新一 ジャッジ:○
タイトルは、鏡ではあるが、途中、悪魔の話になるので、なぜ鏡?って思ってたけど、最後まで読んでみて、やっと分かった。
なるほど、確かに鏡やなぁって。
話は、鏡を使って悪魔を呼びだして、その悪魔を夫婦が日頃のストレスを晴らすものとして扱うことで、夫婦の運は上向くが、更にストレスの晴らし方がエスカレートしていく。
で、ある日、その悪魔が逃げてしまい、夫婦は途方にくれながら、ストレスのはけ口がなくなったので、お互いをそのはけ口にしてしまい、ハンマーで殴りあう・・・。
鏡の法則。
■詩・俳句・短歌・歌詞 銀の龍の背に乗って/中島みゆきジャッジ:〇
夢や希望を叶えるために進んで行く姿を「銀の龍の背に乗って」という表現を使って上手く表現している。
悲しみや傷跡を糧にして、「さあ いこうぜ」って言いながら進んで行くことを龍の姿と重ねて、色濃く伝わっていく。
■論考 歴史について/森本哲郎ジャッジ:○
異なったに人間には、異なった真理がある。
シュペングラーの言葉である。
一見すると、「そらそうやろ~」って思って、過ごしてしまうが、少し別の角度から考えてみるとそうではないことが良く分かる。
例えば老人が若者の考えを否定し、未熟と言い、そのうち自分達の年齢になれば分かると言ってしまうことから、分かる。
また、ヨーロッパの文明の歴史も、自分たちが先進的であり、他の文化は劣っていて、そのうち自分たちの文明に追いつくと思っていたのも同じである。しかも、このことに気づかせてくれたのは、考古学者である。なぜなら、彼らが遺跡を発掘することで、同じ時代、はるかに進んでいる文明がヨーロッパ以外にあったことを否応なしに伝えてくる。