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シン・ウルトラマンはなぜ物足りなさを感じないのか。尺に込めた魔法。

2022年5月13日に劇場公開した東宝映画作品・空想特撮映画「シン・ウルトラマン」。
上映時間は1時間58分と、一般的な映画の1時間30分~1時間40分と比べるとやや長めですが、物足りないともつまらないとも思いません。
今回は映画「シン・ウルトラマン」が尺に込めた魔法についてお話します。
※以下ネタバレパーティーです。

映画「シン・ウルトラマン」は5話分の禍威獣・外星人が登場する

2022年放映の映画「シン・ウルトラマン」の放映時間は118分です。この中で大きくネロンガ、ガボラ、ザラブ、メフィラス、ゼットンの5話分の禍威獣・外星人が登場しています。

1966年テレビ版「ウルトラマン」は1回30分枠でした。が、武田薬品を中心とするコマーシャルを放送する必要があるため本編は実質25分程度だったほか、各回オープニングが約1分30秒あったため、実質23.5分が新作本編でした。

ではここから計算してみましょう。23.5×5=117.5分です。ここに今回にオープニング1分を加えると、118.5分、つまり映画「シン・ウルトラマン」の放映時間はテレビ版5話分とほぼ同じ時間です

5話分の禍威獣・外星人が登場するところに5話分の時間があれば、1話分につき1話分の適切な時間が与えられます。これによりテレビ版と同じ感覚で作品を楽しむことができたのです

このテレビちょうど5話分の長さとするために本来の映画の上映時間である90~100分程度ではなく118分にあえて伸ばしたのです

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