![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158125164/rectangle_large_type_2_4a4cd8b24c66efec0278165e2d527d0b.jpeg?width=1200)
GⅠ 菊花賞
2024年10月20日(日)に行われるGⅠ菊花賞の追い切り指数、各馬の評価と追い切りの評価、予想印と買い目になります。
※Twitterには馬券購入締め切りと同時に予想印・買い目を公表します。
※オッズや当日の馬体重、馬の状態次第で買い目を変更することがあります。変更は締め切り5~10分前までに行うようにします。ほとんどの場合、馬体を見て印・買い目を変更します。参考にしていただける場合は、5~10分前に印・買い目を再度ご確認下さい。
追い切り評価
![](https://assets.st-note.com/img/1729061491-gjHyQEuZGWCFq9ztTbdesYLf.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729221335-qDAOkCE0iRt31j8h2ZGzSa9N.png?width=1200)
追い切り指数
![](https://assets.st-note.com/img/1729325252-z2rOMoCHue7wfm3GcLPsjSgZ.png?width=1200)
1位 メイショウタバル
2位 ピースワンデュック
3位 アーバンシック
4位 ダノンデサイル
5位 メリオーレム
予想印・評価
GⅠ菊花賞の舞台は京都芝3000m外回りです。向こう正面の終わりから坂上りが始まり、コーナー中間あたりから下りになって一気に加速して平坦な直線での末脚勝負となりやすい京都コースに加え、全頭が初めて経験する長距離ということも相まって下りからのポジショニングが非常に重要なレースだと思います。また、長距離レースですから当然折り合いが重要で、馬自体の気性に加えて鞍上の能力が一層求められることになるでしょう。傾向としては馬体重が500㎏以下の馬が好走しているようで、長距離適性は重要かもしれません。
レースレコードはトーホウジャッカルが勝った2014年の3:01.0です。前半1000mが60.9秒ですが全体のペースがよどみない展開でした。昨年の勝ち馬はドゥレッツァで時計は3:03.1、前半1000mは60.4秒でした。大外枠のドゥレッツァがかかって一端先頭に立ったことでその通過順は1-1-3-2とほとんど見たこともないようなものになっていますが、その後いったん控えて直線で他馬を突き放して2着タスティエーラに0.6秒も差をつける圧勝で非常に印象に残るレースでした。過去の傾向から前半1000mは速くて59秒台後半、遅ければ64秒台にもなる場合もありました。全頭が初めての距離ですから探り探りでペースは遅くなるように感じますが、今回はメイショウタバルという逃げ馬の筆頭候補がいることからペースはある程度速くなるものと考えて良いと思います。皐月賞では前半1000を57.5秒で逃げて最下位に沈むなどその気性面に問題を抱えていたなか、前走神戸新聞杯では大外から先頭に立って前半1000mを60.0秒と折り合いをつけて逃げることが出来ていました。しかし、今回の最終追い切りで確認できたように、アクシデントなど馬が興奮する要素が少しでもあればかかってしまう可能性が高いことに加え長距離を折り合うことがそもそも難しい気性であることが周知の馬です。鞍上は逃げにはこだわらない旨の発言をしていましたが、神戸新聞杯でもかなりの楽逃げに見えましたが60.0秒度ある程度ペースが速く、またその気象面からも馬は自然と先頭に立ってしまいペースをコントロールすることも難しいと思います。そうすれば、仮にかかってしまった場合には59秒台、そうでなかったとしても60秒台にはなると思います。メイショウタバルの出足次第ではもしかしたらエコロヴァルツが一旦は先頭に立つ場面があるかもしれません。朝日フューチュリティステークスで最後方からの直線一気は印象深いですが、近走はその気性面と鞍上から逃げて競馬をしています。そうなった場合だけでなく、メイショウタバルを前にして突っつくようなことがあればメイショウタバルがかかっていなくてもペースは上がりそうです。若干幅は広いですが、前半1000mは59.5秒~60.5秒と予想します。
ペースは早めから若干早めと予想するとすれば有利な位置取りは差しになるでしょうか。ただし、坂の下りで加速しながら直線で進路を確保しなければ勝負にならないように思いますからその点をクリアできる馬を選びたいです。また、現状の完成度と能力がものをいうようなメンバー構成だとは思いますが、やはり長距離ですから距離が伸びてどうかという点も考慮したいと思います。
◎ コスモキュランダ
◯ ヘデントール
▲ アーバンシック
△ ピースワンデュック
メリオーレム
ショウナンラプンタ
※△は評価順
☆ ダノンデサイル
◎ コスモキュランダ 調教評価B
前走セントライト記念では道中は後方から向こう正面あたりからまくって直線を迎えて一旦は先頭に立ったものの、アーバンシックの末脚に差されて2着でした。アーバンシックは内をすくってロスなく走ったうえに非常に綺麗に進路が開いた完璧といえる展開でしたから、着差ほどの能力差はないように見えました。復帰開けで幾分余裕のある仕上がりでしたから今回は使った上積みも見込めるでしょう。
スタートが遅く位置取りは後方からになりやすいですが、鞍上の特徴も合わさってスローペースであれば向こう正面あたりからのまくりが恒例化しています。馬によっては不発に終わることも多いですが、過去走ではそれに対応することの出来る高い能力を示しており、相性の良さを感じさせます。そもそも皐月賞では超高速ペースのなか最終コーナーからロングスパートを決めて皐月賞馬ジャスティンミラノにタイム差なしのレコードですから相当高い能力があることは間違いありません。
メイショウタバルが逃げてペースは早めになると予想していますが折り合いが付いて普通からスローペースになった場合でも、後方から下りで勝負することも道中まくることも出来るこの馬には対応できるのではないでしょうか。その意味では展開不問と考えて良さそうですが、必ずしもその点で信頼の出来る鞍上ではないと感じている点は不安です。それでもロングスパートが出来るこの馬には京都の下りが活きるように思いますし、状態の良さは陣営のお墨付きです。追い切りでも時計はいつも通り映えませんが、これまで毎回叩き一杯に追われていたところを馬なりでそのときと同じような時計で走れていたことを見れば状態の良さを十分感じることが出来ました。
距離も京都も初ですがこれは他の馬も同じことです。そして他の有力馬がいくらか不安な点を抱える一方で、前走を叩いて状態良く、能力的にも上位が担保され、位置取りに関しても直線を好位で迎えられそうなこの馬が最も信頼できるよう思います。距離の延長もある程度はこなしそうですし、馬体重も500㎏前後と好走の当落線上で他の有力馬よりは低めです。
◯ ヘデントール
前走日本海ステークスでは出遅れながらも前目から直線で一気に抜け出して2着に0.6秒差の圧勝でした。相手は古馬で斤量の有利はありましたが、2着がナイトインロンドン、3着がマコトヴェリーキーと重賞レベルではなくとも力のある馬でした。過去走ではいずれも速い上がりを使っており、瞬発力タイプに見える点は京都ではプラスでしょうか。
馬体的には他の有力馬で最も長距離に適性があるような気がしています。馬体的にも約480㎏と傾向にマッチした馬体です。懸念点としては過去のほとんどがスローペースで、唯一前半1000mが60.0秒を切った青葉賞では出遅れはありましたが直線を最後方で迎えて全く伸びることが出来ていなかったことです。今回はスローペースを臨むのは難しそうですのでそのあたりが課題となりそうです。また、出遅れ癖がある点も多頭数のレースでは位置を下げることに直結するためこれも課題といえるでしょう。
追い切りは調教駆けする馬ではなく時計は映えませんが、内容としては充実したものを感じました。どれも終いに寄っているものの併走馬に先着しています。最終追い切りでは厩舎特有の3頭併せの真ん中で近い距離で負荷をかける内容でした。馬なりで落ち着いて対応できており高評価です。
日本海ステークスを勝利して菊花賞に挑むということで菊花賞馬ドゥレッツァとの共通点があるものの、現状の完成度としてはドゥレッツァには及んでいないという印象です。それでも今回の出走メンバーであれば十分に勝負になると思いますし、能力的にも上位でしょう。上記の通り調教駆けする馬ではありませんが、おそらく追い切りで時計を出すようになったときがこの馬が充実期であると思います。今回はその段階には至っていませんが、その素質と調子の良さを評価して対抗評価とします。
☆ ダノンデサイル 調教評価A
前走は日本ダービーでジャスティンミラノを下して1着。ダービーでは珍しいほどのスロー展開を最内で先行出来たことから、正直2着馬との差はそれほどないどころか未だに差はあるように感じていますが印象に残る勝ち方であったことは事実です。そこから直行で菊花賞とトライアルを挟まずに臨む3000mは非常に不安ではありますが、追い切りはそれを払拭してしまうような負荷をかけた内容でした。最終追い切りこそ調整レベルですが、1週前・2週前追い切りはCWコースで6Fがそれぞれ79.0秒と78.1秒と非常に速く2週前に関しては自信の自己ベスト。もちろん道中のペースは速く、2週前には減速こそしているもののそれもやむなしの内容でした。ただし、5F時点で加速して4Fでいったん減速すること自体は多く見られることで許容範囲内ですが、その後終いに再度減速するというのは加速ラップを評価している身からすれば正直評価できませんでした。前走の1週前追い切りでは5F時点でいったん減速してはいるもののラスト2Fから連続して11.0秒と終いに垂れることなく走りきっていました。走りのバランスという点で前走以上と評価するのは難しいように思います。このあたりは調整の内容次第と考えることもできますが、終いに減速させる意図で調整する必要は感じませんので単純に垂れたということだと思います。馬体は見るからに素晴らしく、走りながらでも筋肉のハリや質感が伝わりました。
陣営は長距離がこの馬に適していると評価しており、鞍上も3000mはこなすとコメントしていました。トライアルを挟まずに直行したのも意図していたとのことですからトラブルがあったわけではありません。それでも約5か月の間隔が空いていきなり初めての3000mという距離を走らされるのは馬にとってかなりの負担だと思いますし、それに耐えうるようにハードな調教を行った点も今回はプラスに働くとは正直思えませんでした。能力は高いものを秘めていることは間違いなく、枠順もダービーに引き続いて良枠ですから人気するのも頷けますが、ダービーで低人気のダノンデサイルを拾った立場からすれば嫌いたくなるような人気です。今回はこの馬は来たら素直に諦めるというスタイルで馬券から外します。
買い目
複勝 ◎ コスモキュランダ
ワイド ◎ コスモキュランダ ー ◯ ヘデントール