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GⅡ 神戸新聞杯
2024年9月22日(日)に行われるGⅡ神戸新聞杯の追い切り指数、各馬の評価と追い切りの評価、予想印と買い目になります。
※Twitterには馬券購入締め切りと同時に予想印・買い目を公表します。
※オッズや当日の馬体重、馬の状態次第で買い目を変更することがあります。変更は締め切り5~10分前までに行うようにします。ほとんどの場合、馬体を見て印・買い目を変更します。参考にしていただける場合は、5~10分前に印・買い目を再度ご確認下さい。
追い切り指数
![](https://assets.st-note.com/img/1726905417-TW64Jl9uD10FoYmiL8wrVHtv.png?width=1200)
1位 ヴィレム
2位 メイショウタバル
3位 ウエストナウ
4位 メリオーレム
5位 インテグレイト
予想印・評価
今年の神戸新聞杯は中京2200mで開催されます。参考になるのは2020~2022年までの過去走ですが、2021年度開催は頭数も10頭と少なくしかも不良馬場で条件が大きく異なっています。ペースも極端に遅く時計も明らかに遅いですので参考外とすべきでしょう。2020年度開催は前半1000mが59.9秒で時計は2:12.5、2022年度開催は前半1000mが60.0秒で時計が2:11.1でした。2022年度の方が明らかにレベルが高いですが、ジャスティンパレスが2着に0.6秒も差をつけていますので2着馬の時計の方が参考になりそうです。そうすれば2:11.7が参考となる時計といえそうです。共通しているのは前半1000mが60秒程度であるという点ですが、今回は極端な逃げ馬としてメイショウタバルが想定されます。皐月賞では前半1000mを57.5秒で逃げて17着と半ば暴走気味のレースとなっていました。毎日杯では直線で後続を突き放しながらも前半1000mが59.6秒のペースで逃げています。それ自体過去走と比較すれば速いペースではありませんでしたが、重馬場であった点も踏まえれば十分速いペースと考えて良いでしょう。問題は大外枠に入った今回どれくらいのペースで逃げるかですが、メイショウタバル以外が自ら逃げるタイプの馬ではないと考えられることかすれば、逃げ争いが行われることは考えにくくすんなりメイショウタバルが先頭を取ることが出来そうです。そうすれば前半3Fに関しては特に速くなることはなさそうです。過去走も目立った逃げ争いがありませんでしたし、逃げた馬はペースをコントロールしていたようにも見えました。そうなれば逃げ馬がメイショウタバルであることから、隊列が決まってからかかり気味の気性がでることも考慮して前半1000mは例年の60秒程度を上回ることはないと予想します。従って、前半1000mは59.4~59.9秒と想定して予想すべきでしょう。
時計面に関して前日のレースで参考になりそうなのは7R3歳以上1勝クラス2000mです。前半1000mが60.6秒で時計は2:00.4でした。想定ペースがそれよりも0.7秒以上速いことからすれば、2000m通過タイムも2:00台にはならず、1:59台となりそうです。2022年度開催の2000m通過タイムが1:59.0なので今年は1:58.7~1:59.2と速くなりそうです。時計も2:11.1まではなくとも2:11.3~2:11.8程度を想定してよいのではないでしょうか。
馬場状態はコース全周内側に傷みがあり、特に3コーナーから4コーナー内柵沿いの傷みが大きくなっているとのことなので、大きく位置取りの有利不利はなさそうです。差しも決まると思いますが、一方で極端な逃げは難しそうです。午前中に小雨がある予報ですが、予想される馬場状態は良馬場で稍重までになるかも微妙です。良馬場想定で良いと思います。
◎ ヴィレム
◯ オールセインツ
▲ メリオーレム
△ ウエストナウ
ジューンテイク
メイショウタバル
※△は評価順
☆ ショウナンラプンタ
◎ ヴィレム 調教評価S
2走前プリンシパルステークスは前半1000mが61.2秒とスローペースで圧倒的に先行馬が有利な状況でしたが、11-10-11の通過であるこの馬は後方で直線を迎えた馬で唯一掲示板を確保しており、進路を確保してからは33.1秒の上がり最速の末脚で2着のメリオーレムと時計差無しまで持ち込んでいます。プリンシパルステークスで先着を許したのはダノンエアズロック、メリオーレム、アスクカムオンモアといずれも実力を備えた馬ですから、この馬の能力の高さも相当なものだと思われます。そもそも本来はメリオーレム以上の着順となることも可能だったと思われ、4着となったのは道中でペースが遅いことを察知した鞍上が手を動かして進出するのかと思いきや大して前へ出ることもなく、後方で直線を迎えて進路が狭まったわけでもなかったのに外へ持ち出すこともしなかったという鞍上のミスが非常に大きいと考えています。その鞍上は下手な騎乗によってアスコリピチェーノで桜花賞を獲り逃した北村宏司でしたから仕方の無いことであったかもしれません。今回の鞍上は松山騎手へ乗り変わりでプラス評価でしょう。前走3歳1勝クラスでは直線で進路を何度か切り返すロスがありましたが、これも馬が寄れたせいではなく、大きく外へ持ち出して前の馬が寄れることを防がなかった鞍上の詰めの甘さによるものといえそうですので乗り変わりは歓迎です。
メリオーレムとの差を図るにはメリオーレムが前走スポニチ賞で下したグランアルティスタとの差を用いて一応検討することが出来そうです。そのレースでメリオーレムは2着のグランアルティスタに0.8秒差をつけていますが、グランアルティスタはその次走3歳以上1勝クラスにおいてスティンガーグラスに0.8秒差をつけられて2着でした。スティンガーグラスはその前走でヴィレムに0.1秒差をつけられています。もちろん各レースの距離は異なりますが、これらと上記のプリンシパルステークスの内容からすればヴィレムとメリオーレムはほとんど差の無いレベルにあるといえるのではないでしょうか。
追い切りはいつも非常に映える内容ですが、いつも以上と評価して良い内容でした。特にCWコースで加速ラップを踏みながら終いに10.9秒と抜群の伸びを見せていますし、坂路ではいつも通り終いに11秒台を出すなど状態面での問題は無いといえそうです。
今回はメイショウタバルが逃げ馬として予想され、展開的にもペースが速くなる想定ですので中団から後方あたりで進めるヴィレムにはもってこいの展開となるかもしれません。前走で差し届かずという経験をしているので今回こそはという1戦です。3走連続の左回りで舞台的にも脚質的にも中京は相性が良さそうですし、前走では1000mが61.3秒のスロー展開で1:59.5の時計を出していますから持ち時計も申し分ありません。現状8番人気となればここは評価して重い印を打たざるを得ないでしょう。
◯ オールセインツ 調教評価B
ヴィレムとどちらを本命とするか非常に悩んだ1頭です。現状の3歳馬の完成度としては出走馬においてメリオーレムと共に一枚上の段階にあると考えています。
前走月岡温泉特別では3㎏の斤量の有利があったとはいえ古馬のウインオーディンに勝利しています。前半1000mが64.6秒と異常に遅く、ラスト3Fが11.0 - 10.7 - 10.9のラップでまさに直線勝負の内容でしたが、これに勝利できる上がり1位で32.3秒の末脚を持ち合わせている点は大きな強みでしょう。2走前3歳以上1勝クラスでは前半1000mが61.3秒と若干スローでしたが、ラスト3Fを11.5 - 11.5 - 10.9のラップで勝利しています。勝った相手はローズS2着のチェレスタでしたから評価すべきでしょう。13着に敗れた京都新聞杯では前半1000mが60.3秒とオールセインツが経験した中で最も速いペースでした。このように見ればスロー決着が得意で速いペースが想定される今回は難しいようにも思えますが、京都新聞杯ではこの馬本来の位置が取れておらず、終始最内の後方に位置していました。上がりも全く使えておらず、本来のパフォーマンスからはほど遠い内容であったと考えるべきです。
追い切りに関しては前走と比較していまいちよく見えませんでした。前走時には終いを伸ばすバランスの取れた追い切りが出来ていたのですが、今回は終いではなく道中を一定ペースで進めた上で終いを伸ばせずに減速ラップを踏んでしまうという内容になっており、1週前には叩き一杯に追われた上で併走馬に遅れるなど陣営の想定とはおそらく異なった結果となっているのではないかと思わせる追い切りでした。
以上のように今回は追い切り面に不安があること、非常に強い内容ではあるのですがスロー展開ばかりを経験しており今回予想される展開に対応することが出来るか不明なこと、持ち時計が物足りないことなどから2番手評価としました。
買い目
複勝 ◎ ヴィレム or ◯ オールセインツ
ワイド1頭軸
軸 ◎ ヴィレム
相手 ◯ オールセインツ・▲ メリオーレム