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GⅠ エリザベス女王杯

 2024年11月10日(日)に行われるGⅠエリザベス女王杯の追い切り指数、各馬の評価と追い切りの評価、予想印と買い目になります。
※Twitterには馬券購入締め切りと同時に予想印・買い目を公表します。
※オッズや当日の馬体重、馬の状態次第で買い目を変更することがあります。変更は締め切り5~10分前までに行うようにします。ほとんどの場合、馬体を見て印・買い目を変更します。参考にしていただける場合は、5~10分前に印・買い目を再度ご確認下さい。


追い切り評価

追い切り指数

1位 スタニングローズ・ゴールドエクリプス
3位 レガレイラ
4位 ハーパー
5位 モリアーナ

予想

展開とペース・時計予想

 エリザベス女王杯の舞台は京都2200m芝外回りです。レコードはトゥザヴィクトリーが勝利した2001年で時計は2:11.2でした。前半1000mが58.5秒と速いですが、その他の年代で2:11台のものでは57秒台で通過したものもあったので傾向として前傾がすぎたというわけではなさそうで、レベルの高さ故のハイペースと考えられそうです。昨年はブレイディヴェーグが勝利しており、前半1000mが61.1秒とペース的には若干スローでしょうか。2012年以降スローペースの傾向にあり、時計も2:11台はありません。昨年は逃げたのがアートハウスと初めて逃げた馬で思い切った手が通用するメンバー構成でしたから、これに則れば有力な逃げ馬が複数頭出走しなければ今年もスローペースでしょうか。逃げが想定されるのはコンクシェル1頭ですから、逃げ争いは起こりそうになくスローペース濃厚です。そのコンクシェルは中山牝馬Sで前半1000mを62.2秒逃げて勝利していますが、前走アイルランド府中牝馬Sでは比較的楽に逃げられたのですが58.7秒とハイペースで進めてしまいました。距離が1800mということもありましたが、同じ距離の2走前クイーンSでは60.3秒で逃げられていたのでペースのコントロールが上手くない可能性があります。今回はコンクシェルにとって過去最長距離ということもあって飛ばしたペースを刻むことはなさそうなのでスローペースを想定して良さそうですが、昨年と同様に61秒前後で62秒台までは遅くならないのではないかと思っています。そうすると時計も2:12.0~13.0を想定出来そうです。
 逃げ馬をコンクシェルと想定して、2番手を取りたい馬は近走の傾向からコスタボニータ、シンリョクカ、スタニングローズでしょうか。逆に近走後方待機だったのはモリアーナ、ライラック、ルージュリナージュ、レガレイラです。出遅れがなければ中団で進めるのはキミノナハマリア、サリエラ、シンティレーション、ハーパー、ホールネス、ラヴェルでしょう。読めないのはエリカヴィータ、ゴールドエクリプス、ピースオブザライフです。これだけを考えれば比較的偏りのない構成に見えますが、コースや展開的に全馬が少しでも前で直線を迎えたいと考えるはずです。レガレイラの鞍上ルメールはミドルポジションを取りたいとコメントしており、これまでと違う進め方をする想定のようでした。レガレイラがそのような競馬が出来るかはさておき、下り坂からは馬群が一気に詰まるような展開になるのはほぼ確実でしょう。そうすれば直線がある程度長く瞬発力勝負になりやすいレースであることも手伝って、先行しない馬については瞬発力がなければ非常に厳しいと予想しています。京都競馬場は先週からBコースに変更され、雨天の競馬により向正面直線から正面直線の内側に傷みが見られており、特に直線はボコボコとした様子が目視で確認できるレベルです。先ほど述べたように直線が長くそこでの瞬発力が求められることから直線では外に持ち出して綺麗な馬場を走ることの出来る馬を選びたいですね。
 以上から印をつけたい馬は、スローペースがプラスに働く先行馬下りで勢いをつけて長い直線を味方につけることの出来る馬です。逆に直線でスムーズに進路を確保することが出来ずに内を進むしかないという状況が予想される馬については評価を下げたいです。

予想印と評価

◎ シンリョクカ
◯ レガレイラ
▲ スタニングローズ
△ コンクシェル
  ライラック
  ホールネス
  コスタボニータ
  キミノナハマリア
 
 ※△は評価順
☆ シンティレーション

◎ シンリョクカ 調教評価A

◯ レガレイラ 調教評価S
 前走ローズSは前半1000mが60.3秒と通常ペースを最後方から上がり最速33.1秒の末脚を使いましたが届かず5着に敗れました。過去6走のいずれも上がり最速と末脚の性能では現役トップクラスでしょう。ただし、重賞では全て最後方からの競馬となっているあたりここでも展開に左右されることは明白で、この点が着順に影響することから絶対視することは非常に危険な馬だと考えます。それでも直線で確実に脚を使って伸びていますし、近い着順の馬を見ても非常に高い能力を備えていることは間違いありません。今回の出走予定馬は正直手薄といえそうで、その中ではこの馬は抜けて高い能力を持っていると評価できるでしょう。昨年の勝ち馬ブレイディヴェーグもここへは出走しませんし、ここは陣営も確実に勝てると考えて臨むレースになるでしょう。前走を叩いたことで状態面でも上積みが見込める点からも万全の仕上げで挑むことになりそうで軽視することは出来そうにありません。
 鞍上は引き続きルメールと盤石でこの点での不安はなさそうです。展開面の問題がどうしてもつきまといますが、京都外回りの長い直線での瞬発力勝負はこの馬にとって強い味方になりそうです。スローペースが想定されますが、前半1000mが61秒台であればなんとかなるだろうと思えるような最終追い切りの直線の動きで状態面も問題なさそうです。ただし、62秒以上になるようであればオッズと一極集中といえる人気に反する結果になる可能性も十分ありそうです。

▲ スタニングローズ 調教評価S

△ コンクシェル 調教評価B
△ ライラック 調教評価B
△ ホールネス 調教評価A 
 前走新潟牝馬Sでは前哨戦仕上げで緩い馬体でしたが、2着に0.2秒差、同出走予定のエリカヴィータに0.7秒差をつける完勝でした。相手レベルは今回と比べると正直高くはなさそうですが、前半1000mが58.9秒と過去の同レースと比べれば明らかに速い流れを6番手で追走して直線でしっかり脚を伸ばせている点は非常に評価できます。
 2走前マーメイドSでも中団位置で進めて直線で外からしっかり伸びて2着エーデルブルーメに時計差なしと好走しています。斤量差があったにせよ、エーデルブルーメがここに出走予定であればおそらく2番人気となっているであろうと考えても十分評価できるでしょう。前半1000mが58.3秒をホールネスより後ろにいたファユエンとクビ差でしたが、前走でも同じような展開でファユエンに完勝しているあたり成長していると考えられそうです。
 懸念点は鞍上変更ですが、坂井瑠星に変更されたことは鞍上強化と見てよいのではないでしょうか。前日の京都2歳Sでは京都1600mを勝利しています。前走から中2週となる点は不安ですが、確実に使った上積みがあるであろう点はプラスです。マイナス評価とすれば相手レベルがこれまで以上となることや過去最重量の斤量を背負う点です。近走の調子の良さからすればさほど気にする点ではなさそうですが、過剰人気するようであれば懸念すべき材料でしょう。
 追い切りは映えませんが映像を確認する限りでは折り合い面は素晴らしく、道中の折り合いに苦労しなさそうです。瞬発力が課題である点や枠順から内を進めば馬場が徒になってしまいそうなことから評価を下げています。鞍上がカバーするかもしれませんが、現状の2番人気はあまりにも高く評価されていると感じています。
△ コスタボニータ 調教評価B
△ キミノナハマリア 調教評価B

☆ シンティレーション 調教評価A


買い目

単勝・複勝 ◎ シンリョクカ
ワイド ◎ シンリョクカ ー ◯ レガレイラ

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