GⅠ 秋華賞
2024年10月13日(日)に行われるGⅠ秋華賞の追い切り指数、各馬の評価と追い切りの評価、予想印と買い目になります。
※Twitterには馬券購入締め切りと同時に予想印・買い目を公表します。
※オッズや当日の馬体重、馬の状態次第で買い目を変更することがあります。変更は締め切り5~10分前までに行うようにします。ほとんどの場合、馬体を見て印・買い目を変更します。参考にしていただける場合は、5~10分前に印・買い目を再度ご確認下さい。
追い切り評価
追い切り指数
1位 チェルヴィニア
2位 アドマイヤベル
3位 ミアネーロ
4位 ラヴァンダ
5位 セキトバイースト
予想印・評価
秋華賞の舞台は京都芝2000m内回りです。残り800mから坂の下りでこの辺りから加速して約300mの短い直線を迎えます。差し・追い込み馬にとっては短い直線だけで勝負するのは難しいのでこの下りを活かして勝負する必要があります。そうすれば大外を回りながら後方に位置する馬にとっては非常に辛いレースになるかもしれません。
レースレコードはミッキークイーンが勝った2015年で1:56.9でした。前半1000mが57.4秒、ラスト3Fが11.8 - 11.6 - 11.9のラップで前傾ではあるものの終いも大きくは減速しないレベルの高いレースだったと評価できそうです。昨年の勝ち馬はリバティアイランドで2着はマスクトディーヴァと印象に残った人も多いレースだったかと思います。コナコーストが逃げて前半1000mが61.9秒とスローペースでラスト3Fが11.6 - 11.0 - 11.4と終い勝負になりました。ただし時計は2:01.1と非常に遅く、京都芝2000mで行われたものでは歴代ワースト2位です。過去走の多くは1:58~1:59台なので想定すべきはそのあたりの時計だと思います。
逃げ馬として想定されるのはセキトバイーストでしょう。前走ローズSでは上手く逃げて3着に残って勝ったクイーンズウォークに0.3秒差でした。今回大外枠ですが鞍上は「ハナに立ったほうが馬がリラックスできる」とコメントしており、他に目立った逃げ馬がいないことから逃げの手に出ることは容易に想像できます。番手を取るのは内からタガノエルピーダ、ランスオブクイーン、クリスマスパレードでしょう。いずれも前走で番手を取って先行しておりこのあたりはよほど出遅れない限りセキトバイーストをいかせてその後ろを取るのではないでしょうか。そうすればセキトバイーストは比較的楽に逃げてペースは落ち着きそうで、前走ローズSでも逃げ争いというほどの競り合いがなかったなか前半1000mが60.3秒と平均程度であることからすれば今回もそれに準じる程度のペースになると思います。ただし、現状の京都の馬場状態は痛みが少なく高速馬場といえそうです。前日の同じコースのレースは5R2歳新馬戦ですが、前半1000mが62.3秒で時計は2:00.7と昨年の秋華賞より速い時計です。逃げたのが2着馬でその後ろに位置を取ったのが勝ち馬でした。ラスト3Fは11.4-11.3-11.5と終い勝負の展開で前が有利だったといえるでしょう。流石に新馬戦以下の時計となることはよほどスローにならない限り想定できそうにありませんが、高速馬場でテンポが上がることを想定すれば前半1000mは60秒を切ると思いますし、時計も新馬戦から1.0秒程度は速くなるでしょう。
以上から想定すべきは、前半1000mが59.5~59.9秒、時計は1:58.9~1:59.9です。桜花賞・オークスで好走した馬は秋華賞で好走した馬は今回も好走する可能性が高いと見ていますが、高速馬場で前が有利なことからその位置取りが重要なものと考えていますのでその点も踏まえて印をつけたいと思います。
◎ チェルヴィニア
◯ クイーンズウォーク
▲ ステレンボッシュ
△ ミアネーロ
タガノエルピーダ
クリスマスパレード
※△は評価順
☆ ランスオブクイーン
◎ チェルヴィニア 調教評価A
桜花賞では初の右回りながら約6か月という間隔が空いており、鞍上もこれまでとは違ったこともあってか持ち味の速い上がりを使うことすら出来ずに13着に沈みました。前走オークスは前半1000mが57.7秒と後方に位置したこの馬にある程度有利な展開にはなりましが、ステレンボッシュやクイーンズウォークを差しきって桜花賞での不振を払拭。これが本来のこの馬の走りといえる内容で高い素質を感じさせました。
桜花賞での凡走や跳びの大きさ、長い直線を味方につけて好走してきた過去走からすれば右回りかつ内回りには不安が残りますが、比較的良枠を引いた一方で2強と目されるステレンボッシュが外枠を引いたことからすれば条件としては良いといえるのではないでしょうか。
追い切りでは3週前から速い時計を出しており、2週前には6F70秒台のものもあります。Wコースだけでなく坂路での調整も行われており、乗り込み量の豊富さでは出走馬トップの充実度といえるでしょう。最終追い切りではイクイノックスの最終追い切りでおなじみ厩舎恒例の3頭併せの真ん中で強い負荷をかけながら我慢させる追い切りが行われており、これまでのこの馬にとっても恒例の内容でした。そこでは折り合い面が重視されているように見えますが、非常に落ち着いて鞍上の指示を待って走ることが出来ていたように見えますし、内容面でも充実していたと評価できます。
前有利である程度先行した位置を取ることが望ましいと考えられそうですが、鞍上はミドルポジションをとる予定とコメントしていました。枠順からすればすんなり位置は取れそうですし、直線での進路の確保も難しいわけではないと思います。上記に述べた通り、右回りよりは左回りの馬だとは思っていますが、相手筆頭として考えられている桜花賞馬ステレンボッシュが外枠で位置が難しそうですから能力的にもこの馬を最上位として評価します。
◯ クイーンズウォーク 調教評価B
前走ローズSでは秋華賞へ向けた仕上げのなか、内枠の不安をはね除け2着チェレスタに0.2秒つける非常に良い勝ち方でした。前半1000mが60.3秒と平均的なペースで結果を見れば中団以降に位置を取った馬で最先着でしたから能力ありきだったと思います。オークスでは速めに仕掛けたことからゴール前で脚が鈍り、チェルヴィニアとステレンボッシュに差される形となりましたが、それでも4着に残っており地力を示しています。距離的にも恐らく長いと考えられるなかでのパフォーマンスなのでこれは評価して良いと思います。そこからの距離短縮では前走の走りが出来ており、今回も2000mという距離はこの馬にとって良い条件でしょう。不安なのは右回りという点ですが、大型で跳びの大きいこの馬には間違いなく良い条件ではなく、桜花賞の結果からもそのようにいえそうです。しかし、桜花賞は終始内に閉じ込められて窮屈な競馬を強いられた上、直線で進路を確保するのに手間取っており距離適正の面も含めてこの馬の実力が発揮されたとはいえないと考えています前走ローズSでのパフォーマンスがこの馬本来の走りで、鞍上もそれを掴んだレースになったと感じます。また、右回りだけでいえばデビューから2走は京都・阪神を走っていますし、左回りの方が良さそうというレベルにとどまると思います。
不安なのは今回の追い切り内容です。前走は秋華賞へ向けた仕上げで8割程度とのことですが、追い切りではしっかり負荷をかけて良い走りをしていたように見えました。今回の追い切りでは手前変えに苦労したり鞍上が追い切りが良くなかったとコメントしたりと本当に100%の仕上がりにあるのかは疑問です。しかし、個人的にはオークス時にもそれを感じており、今回とそれが同じものであるとすれば特に気にするようなレベルにあるのかという印象を持ちました。
枠も内枠で若干窮屈ですが、内前有利のなかで前走のような位置取りをすれば先行しつつ良い走りが出来るのではないでしょうか。ステレンボッシュの状態面等から押し上げられた評価であることは否めませんが、ここは対抗評価とします。
買い目
ワイド ◎ チェルヴィニア ー ◯ クイーンズウォーク
3連複1頭軸
軸 ◎ チェルヴィニア
相手 ◯・▲・△(ミアネーロ)・☆