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GⅡ 府中牝馬S

 2024年10月14日(月)に行われるGⅡ府中牝馬Sの追い切り指数、各馬の評価と追い切りの評価、予想印と買い目になります。
※Twitterには馬券購入締め切りと同時に予想印・買い目を公表します。
※オッズや当日の馬体重、馬の状態次第で買い目を変更することがあります。変更は締め切り5~10分前までに行うようにします。ほとんどの場合、馬体を見て印・買い目を変更します。参考にしていただける場合は、5~10分前に印・買い目を再度ご確認下さい。


追い切り評価

追い切り指数

1位 ブレイディヴェーグ
2位 フィアスプライド
3位 ライラック
4位 コンクシェル
5位 ハーパー

予想印・評価

 府中牝馬Sの舞台は東京芝1800mです。レースレコードは2019年と2022年の1:44.5です。前半1000mがそれぞれ58.3秒と57.9秒でラスト3Fのラップは11.3 - 11.2 - 11.8と11.5 - 11.4 - 11.8でした。昨年は今年も出走するライラック、フィアスプライド、コスタボニータが出走するなかディヴィーナが逃げ切り勝利で前半1000mが60.0秒、ラスト3Fが11.3 - 11.2 - 11.4で時計は1:46.1でした。コスタボニータが最内枠からいったんは先頭に立ちましたが、外から来たディヴィーナにハナを譲る形でしたので逃げ争いは行われずペースが落ち着い形です。
 前日のレースで参考になりそうなのはまず同舞台の3R2歳未勝利戦ですが、前半1000mが61.0秒、時計が1:48.0とレースレベルとして低く重賞レースの参考とするには不適切に思います。距離は違いますが比較的レベルに近い馬が出走した2000m芝が舞台の11RオクトーバーSが参考になるでしょうか。前半1000mが58.3秒で時計は1:57.4でした。2000mの距離で行われるようになってからのレースレコードでそれまでより0.6秒も時計を縮めるハイレベルでした。2番枠のテーオーソラネルがいったん先頭に立ちましたが、2コーナーで10番枠のベラジオソノダラブがハナを奪っており2F時点のラップタイムは10.7秒と速くなっています。しかし、この2頭はハイペースがたたったか16頭中15着と16着に沈んでおり、レベルに見合わない逃げだったように思います。ベラジオソノダラブは前走ケフェウスSで逃げて3着と好走していますが、その時の前半1000mは60.8秒でしたから馬場状態の良さがペースを引上げたのかもしれません。今年の出走馬で逃げ馬として想定されるのはコンクシェル1頭で他は先行しても逃げはないと考えられそうな馬ばかりですので、ペースはそれほど速くはならなそうですがオクトーバーSの展開を参考にするならば、馬場状態からある程度ペースが上がるかもしれません。
 もう一つ参考になりそうなのが先週行われた毎日王冠です。前半1000mが59.4秒で時計が1:45.1でした。ラスト3Fのラップが11.3 - 11.0 - 11.4で前半1000mのペースが比較的緩くなったことからかなりの後傾展開になっています。内枠を引いたホウオウビスケッツが好スタートを切ったことでハナを奪い、外から来たエルトンバローズも番手につけたことでペースが緩くなっています。それでも59秒台前半ですから重賞レベルであればそれを基準にすべきでしょう。昨年の府中牝馬Sを分析するならば前半1000mが60.0秒と非常に緩くなったのは、逃げたディヴィーナの内で目立った先行馬がおらず、普段4・5番手につけるコスタボニータですらいったんはハナに立つメンバー構成だったことが原因だと考えます。今回はコンクシェルの内枠にはアスコルティアーモ、ブレイディヴェーグ、フィアスプライド、コスタボニータ、フィールシンパシーと先行して2番手集団に収まりたい馬が多くいます。そうすれば、昨年のようなペースにはなり得ず、馬場状態の良さも手伝ってある程度ペースが速くなるのではないでしょうか。
 上記のオクトーバーSとエプソムカップを参考にすれば、前半1000mは遅くても59秒台前半、速ければ58秒台前半まであるかもしれません。それに伴って時計もある程度速くなり1:45.0±0.5となると想定します。そうなればエプソムカップのように前の馬が有利な場合から差し馬が有利になる展開まで想定でき、位置取りというよりは時計勝負に対応できる馬を選ぶ必要がありそうです。

◎ コスタボニータ
◯ フィアスプライド
▲ ブレイディヴェーグ
△ コンクシェル
  アスコルティアーモ
  ハーパー
  シンティレーション
  ライラック
  ※△は評価順
☆ マスクトディーヴァ

◎ コスタボニータ 調教評価B
 近走充実したレース内容でまさに充実期を迎えている1頭です。昨年も府中牝馬Sには出走していますが勝ち馬から0.5秒差の8着と凡走しています。最内枠を引いて逃げる展開かと思いきや外から来たディヴィーナに先手を譲って番手を追走する展開となりました。ペースは1000mが60.0秒と少しスローなもので番手を追走していたこの馬が集団を率いてペースをコントロールしているように見えました。しかし、直線での手応えがいまいちで外伸びの傾向も手伝って残り300mの段階ですでに後ろの馬に捕まってしまいました。正直これだけをみれば東京という舞台の適正と地力を疑わざるを得ない内容でしょう。しかし、その次走ディセンバーS以降の安定感は素晴らしく、馬体が緩く完全に次走へ向けた叩き仕様で挑んでかつ出遅れて全く競馬になっていなかったマーメイドSを除いてはいずれも評価できるレースをしています。
 特に評価すべきは前走小倉記念です。舞台は中京2000mでこの馬にとっては距離が不安視されていました。結果は2着で勝ち馬はリフレーミングリフレーミングはこのレースで中京2000mのコースレコードを記録しました。時計は1:56.5近い時期に行われた同舞台での最も速い時計が1:58.6であることからすれば異常な時計といえるでしょう。コスタボニータはリフレーミングに0.1秒差でほぼコースレコードで走れており、しかも前半1000mが57.6秒で2番手を追走していました。近い位置にいた1~4番手の馬は全て下位に沈んでおり、この馬の実力を証明する結果となっています。そして、その中でも特筆すべきは1:44.5という小倉記念の1800m通過タイムです。現在中京で1800mのレースは行われていませんが、調べられた過去走のなかで最も速かったのは1:45.5でした。1.0秒差をつけてそれを更新しており、いかに馬場状態が良かったうえにレースレベルが高かったかが分かります。昨年のメイS以降左回りでの好走がなく右回りのイメージが合ったこの馬がそれを払拭したのも前走小倉記念ですから、この馬の充実振りは甚だしいと評価すべきでしょう。
 追い切りは前走時と同じパターンですが、前走が1週前追い切りで終いに速い脚を使わせる内容だったのに対し、今回は2週前にそれが行われています。1週前追い切りは全体のバランスを整えるような内容でした。最終追い切りに関しては前走時と同じような雰囲気で状態としては前走時と同程度と感じました。
 今回はローズSで非常に高いパフォーマンスをしてそれ以降も結果を出している非常にレベルの高い馬が2頭もいますが、レース間隔や次走へ向けた仕上げなど不安要素があるなか、一定の間隔で使われて結果を出し続けているこの馬が最も安定して走ることが出来ると判断しました。たとえ時計勝負になっても、舞台や馬場状態が異なっていることは承知の上ですが府中牝馬Sのレコード1:44.5は小倉記念の1800m通過タイムと同じですから問題なく対応できそうです。鞍上が定まっていない点が懸念点ではありますが、斤量の不利もなくいまいち人気がない点も魅力です。昨年の結果は振るいませんでしたが、昨年とは明らかに違った状態で出走できる今回はチャンスと見て本命評価とします。

買い目

単勝・複勝 ◎ コスタボニータ
ワイド1頭軸
 軸 ◎ コスタボニータ
 相手 ◯ フィアスプライド・▲ ブレイディヴェーグ・△アスコルティアーモ

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