「SACRED HEROINE 〜める子卒業スペシャル〜」所感(1)
める子卒業公演として2023/03/11(土)-12(日)に開催した、「SACRED HEROINE 〜める子卒業スペシャル〜」。1日目はぶっ通しの豪華対バン。2日目は、今まで一緒に活動してきた地元周辺の方々、さらにはめる子にとっては最初で最後のワンマン公演。という構成でお届けしました。折角なので、色々と振り返ってみたいと思います。Twitterだとどうしても文字数制限があって、内容が散ってしまうので、noteで。というか、Twitterでも、「今回の感想、Twitterで表現するの、無理じゃね?」って話が飛び交いまくっておりました。実際、無理だと思いました。情報量が大杉。とは言え、告知含め、我々、活動の中心がTwitter(?)、ちょっとした矛盾が生じてしまったなあ、と思いつつ。それもまた咀嚼しつつ。Twitterで、ツイート何個かで書けるかなあ、って思っていたんですが、全然まとまりきらず、書ききれず。で、TL見てると、出演者、お客さん、みんな同じ想いのようで。それもまた嬉しい限りです。ちょっと、ここまで、流した、流れてきたツイートを追いながら、ひとまとめのテキストにして綴りたいと思います。
まず、今回のめる子の卒業ロード、内々には去年7月の #ドッキドキ函館 あたりがスタートだったと思います。そこに向けて、新曲を3曲(うち1曲「パム裏の詩」は間に合わず次の大船渡で)用意して。そのうちの1つが、「僕らのストーリー」。この歌と一緒に、みんなで色んなところを旅して、色んな場所で音を奏でていきたい、そういう想いを込めて作った曲です。この曲とともに、色んなところに行かせていただきましたね。大船渡、北上、盛岡、新潟、東京、札幌、などなど、「ストーリー」を紡いでいけたのかな、と。そのゴールが、この2日間でした。
こちらは #ドッキドキ函館 での、「僕らのストーリー」初披露。最初書いてきた歌詞が、今の完成版の状態で、「誰がどう読んでも卒業ソングだろ」ってことで、そう読めてしまうところを、変えてるバージョンです。10月の卒業発表以降、本来のバージョンに戻しております。
今回のイベントは、開催に当たって、「寂しいけれども悲しくはさせない」、「3/11〜12を体験した人生と体験してない人生は別モノってくらいのイベントにする」、「人を、想いを大事にしていなければ見ることができない景色を見せる」、「自分達の未来も提示する」って、公約しました。どうでしたかね。
今回は、のべ147人(実数94人)のお客様、出演者・スタッフ込みだとのべ207人の方に、一緒の時間を過ごしていただきました。コロナ禍以降では、うち最大規模となりました。大切な土日のお時間をくださり、誠にありがとうございました。
■関係各位へ御礼
今回は、箱側のダブルブッキングがありwwww(白目)、当初はQuarterツーデイズの予定が、1日目は新町キューブに変更。なかなかやりづらいと思われる環境でしたが、PAのカンジさん、マシへのお菊のお力で最大限、最善の環境を作っていただくことができました。心から感謝申し上げます。特にカンジさん、める子の代表曲となった「星空が繋ぐ」のギターを弾いていただき、それから対バンのチャンスを窺っていたモノの、コロナ禍真っ只中を経てなかなかそのタイミングも作れなかったんですが、それでも最後の最後にこのような形でご一緒できたのはとても嬉しかったです。仕込みの作業量が2倍になったのはなかなかしんどかったですが、いつものヲタッフ・DJサンボマスターに助けてもらいました。感謝感謝。それにしても、あれだけ肉体を酷使して、1 gも痩せないのは何故だろう、自分も含めて。その他、たくさんの方々のお力添えで今回のイベントが成立しました。心より御礼申し上げます。
当日の会場を彩るたくさんの横断幕やスタンドフラワー等を御用意いただいたヲ客様、心より御礼申し上げます。こんなことしていただけること、普通に生きている限り、普通にあることじゃないです。冠婚葬祭くらいです。お金も出さなきゃいけない、色んな人に声がけしなきゃいけない、見たいはずのライブもゆっくり見ることができない、そんな中でここまでやっていただける、そして涙を流してくれる。本人が嬉しいのは当然ですし、主催・運営としても本当に有り難いことです。こういう方々がいらっしゃるおかげで、める子もこうして活動してくることができました。LAWBLOWさん、chairmansさん等、業界の関係者様からもたくさんのお花をいただいたり、御来場いただき温かいコメントを頂戴したりしました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。会場内に展示させていただき、華やいだ空気でお客様をお迎えすることができました。
■対バンについて
さて、日程は、卒業が年度内いっぱいという制限の下で、運営の都合というか、本職の転勤があり得る季節のため3月中旬以降はNGで、それ以前の早い時期というのも何か勿体ないような気もして、ギリギリとなると、この日程しかなく。
DAY1、3/11。いかんせん東日本大震災が発生した日。お声がけした何組かは、地元で大切なイベントがあるということで、御出演がかないませんでした。また、愛沢絢夏様に於かれましては、本来であればバンドで御出演お願いすべきところ、2日目にオケでもいいから出る!と言ってくださり、今回の布陣と相成りました。POEMさんも、本来であれば御出演が難しかったところを、御出演いただくことができました。この場ではございますが、御出演いただいた全てのアーティストの皆様に、心から感謝申し上げます。ケミカリさんの「ワンモアタイム」は、まだ頑張れよ、と、発破かけていただいたと勝手に受け止めております。まだまだ頑張ります。
なるちさん、ウィルコンさん、楠井さん、るる姉%さん、北東北・北海道のシーンをしっかり支えてくださっている方々。ここでご一緒できて本当によかったです。
※ケミカリ様、撮影し損ねてりました(汗)
そして、女性アーティストばかりの中、地元バンド2組にお願いしました。うちのイベントだとどうしてもアイドルのお客さんが中心のため、男性バンドだと抵抗感あるかなあ、その時間だけ抜けられてたら嫌だなあ、と思いつつも、今回はどうしても出ていただかなければいけない理由がありました。
Always Summer、知っている人は知っていますが、ドラムの健甫とは同じバンドをやっていた時代もあるという縁です。そして、OGのまりんちゃんは、学生時代に健甫がやっていた別のバンドを見ていたという縁もあって、スノド㌠現役時代に"Bring me back summer"をカバーさせてもらっていて。たまたま、1月のKEEP THE BEAT新春ライブでめる子とオルサマが対バンして、それで出演をお願いして。ぶっちゃけ、同じイベントとは言え、タイムテーブル的に、まりんちゃんのスケジュール的に、オルサマ、見るのも難しいだろうなあ、と思ってたんだけど。そしたら、オルサマ、まりんちゃんから「"Bring me back summer"でコラボしたい」と。自発的に提案があって、今回のはこびとなりました。まりんちゃんの学生時代からの夢がかなう、それをみんなに見届けていただけて、とても嬉しかったし、そういう場所を作れたことが、ホント良かったなあ、と。
そして、「I♡CURRYヶ関カーニバル」でお馴染み(お世話になりまくっております)、WATERFALL。こちらについては、後述。結果、たくさんのお客さんに足をとめていただき、初見のお客さんにも、少なからず響いたものがあったみたいで、少しでも輪が広がる機会になっていればいいなあと思ってます。
DAY1のトリ前、ケミカリさんを、5年とちょっと前に卒業を見送ってもらった花井ちゃんと、これから卒業するめる子がフロアーで並んで見ている姿が、とてもエモかったです。
DAY2は、愛沢絢夏さん、おくみずきさん、Partyさん、そしてOGのまりんちゃん、さらに、時代が2017年まで遡って、Bijouと花井ちゃん、一夜限りの復活。さみぃさんなんて、一児の母ですからね。俺は独身ですけど。小さい子連れがたくさんで。一階の楽屋を授乳室として開放しました。この日は本当「信じ合える仲間」だけで作る日。
花井ちゃんのステージ。二度と見ることはないんだろうなぁ、と思っていた風景。 高まりのままの様々なコールやMIXもいいけど、この日の花井ちゃんのように、良過ぎて、凄過ぎて、全員が引き込まれ、立ち尽くしてしまうようなステージも素晴らしいなぁ、って思いました。 "Forever"は、ハモリ追加等の微修正を加えた最新版。
Bijou、今年に入って、める卒もあり、5年を経てですが"Frontier"を音源化しました。それを発表したのが去年12月の #WA19 、その時はめる子・紫月の2人で披露。それと比べてみると、これまたエモい感じですよ。
最初で最後のワンマン、結構な時間をやってたんですが、あっという間でしたね。このライブについては、別の機会に書こうかな。
■ワンマンのオープニング・アンコール映像
今回は、卒業公演の定番ですね、オープニングとアンコールの動画も作成しました。何気に、これがドチャクソ大変でした。不慣れなモノで。ちょっと作った人間の話を聞いてから見返してみると、また違ったモノが見えて来るかもしれないので、ぜひこちらをご確認の上、また見返してみてください。
まず、オープニング。確か、1月下旬に撮影したと記憶してます。場所は弘前市民会館、前川國男氏の作品で、1964年竣工、なので築59年になるんですね。実に美しい建築物。そして、その周辺で。冒頭のシーンは、構える余裕もない状態で、自然な笑顔を撮るために、雪の上で千本ノックのようにGoProを何回も何回も頭上に投げて撮影したモノです。 笑顔の割には意外とスパルタな撮影でした笑。構成としては、お客さんの想いを大事にするために、言葉、特に日本語は排除して、画と音だけで。かといって、BGM、める子曲は本編で使うので、それ以外の楽曲で。かといって、最近の誰かしらの楽曲だとまた違った意味が生まれてしまうので、それ以外で。と考えて、今はもう音楽をやっていないんだけど、約20年前に一緒にやってた田中庸介くんの作品「friends」がぴったりハマったので、久々に使わせていただこうと連絡したら、快諾をいただきました。感謝。感謝。今でも大好きな曲の一つです。純粋に美しい映像作品にしたいなあ、と思って作りました。これがオープニングか、アンコールの方か、ちょっと悩んだんですが、アンコールの方、「全てのライブ動画と共演者様を振り返る」という、自らの首を締めるような過酷な内容で行くことを自分で決心したので()、こっちをオープニングにしました。作業量、まあ、プチゲ口吐くくらい、徹夜しました(笑。「マチネ」の方でぶち上げて、物販でもテンション昂ぶってる状態かなあ、と思い、一旦、最初で最後のワンマンに向かう仕切り直しとして、丁度いい具合になるのではないかと。全てが終わった今、改めてこの動画を見て、この曲を聞くと、また違って見えてくるんじゃないかなあ、と。
そして、アンコール。BGMとして、高野寛さんの"All over, Starting over 〜その笑顔のために〜"を使わせていただきました。"All over, Starting over"=「最初からやり直す」って意味です。春、始まりの歌で、今回のイベントにピッタリだなあ、と思って。終演後に、とあるお客さんに「この歌いいですよね、好きです」って声をかけていただきました。嬉しい。そして、これも気づかれた方がいらっしゃったんですが、1995年に放送されていたNHK教育テレビ「ソリトンSIDE-B」のテーマ曲です。高校2年生の頃、このテレビ番組を見て、深めの音楽の道にはまってしまったというか、ちゃんとした音楽の道を踏み外してしまったというか。今の音楽家としての自分があるのは、間違いなくこの番組があったからで、そういう意味でも、今回のこの映像には、この曲を使いたいなあ、と思って、(勝手に)使わせていただきました。めちゃくちゃハマってたんじゃないかと思います。 こちらは、過去のライブ動画と写真、詳細データを全て掘り起こしました。約6分で、める子の歴史と成長が全て振り返られる感じになっています。ライブ動画も、基本的に記録用として撮ってたモノがほとんどなので、公開できないレベルの画質、手ブレ等だったりするんですが、逆に今まで全く公開して来なかったモノがほとんどなので、少しずつでも皆様に御覧いただこうと思い。一番最初の風間浦村とか、2回目のライブの函館club cocoaとか、かなりレアじゃないですかね。まあ、全部振り返るとちょっとキリがないので、何点かみどころをピックアップして。
フロアーが一番沸いたシーンは、3:12「みいちゃん所有ワイヤレスマイク持ち去り事件」のところでしたね。BGMが、Bメロの盛り上がりからサビに入るタイミングでマイクのアップに切り替わるように計算してるの我ながら天才(自画自賛)。
知らない方、事件詳細はこちら。
https://twitter.com/snowdome_p/status/1403683767881928709)
5:55〜、クラーク像の前で花井ちゃんとふざけて撮ってる写真の後に、その2か月の QUARTER、CANDYさん・ケミカリさんとの対バンでの2人BijouとしてFrontierを披露した時の写真と、右指さす同じポーズが続くの、エモくないですか?まあ、たまたまなんですけど。こういうの、偶然だとしても、何か運命みたいなの感じますよね。全部繋がってるんだなあ、という。
そして、本人からのメッセージ。これはオープニング映像と同じ日に撮影しました。BGMは「僕らのストーリー」のオルゴール版。これはね、さらっと作ったんですが。色んな場面で汎用性が高いなあ、と思ったんですが、流石に、この場面1回きりの使用となりました。
「今回のイベントくらい色んな人が揃うの、次は俺の通夜かなぁ〜」とか冗談交じりに言っていたら、「ハカセの通夜にはそんなに集まらないと思いますよ」って真顔で言われたの、ボケるまで忘れません。←
■まとめ
今回の裏コンセプトが「燃え尽きて灰も残らないくらい、もうやりたくないって思うくらいやり尽くそう」で、撤収後は膝も腰もボロボロ、1回座り込んだらもう立ち上げれなくなるくらいクタクタではあったんですが、武藤敬司の言葉を借りれば「まだ灰にもなってねぇや」という心持ちなので、4月からは紫月を中心に、頑張っていきたいと思います。(DAY1終演後、膝がボロボロの状態で歩いてたら、buzz RのY田さんに「武藤みたいじゃないですかwww」って笑われました。武藤なら、いっかー。力抜山じゃなければ。マジで、当日のお手伝いさまこそ数名いるモノの、一人で仕切るにはこれが限界ってレベルだろうなあ、って感想。)
写真。まだお客さんが入る前の風景。ここで起こるドラマ。まだまだ見続けていたいです。ライブハウス、これからも、少しでも力になれれば。
今回は正に"All over, Starting over"、「終わりであり、始まり」ということで、これからの自分達を提示する場でもありました。これが大事。折角、たくさんのお客さんにお越しいただけることがわかっているイベントですので。ここで提示できなければ、次に繋がらない。今回、サプライズ的に、紫月がWATERFALLの「人間の子」をカバーさせていただきました。この歌が大好き過ぎて、カバーさせていただくことをお願いいたしました。普段、づーちゃんのセトリにはあまり口出ししないんですが、今回は、「この気持ちを守り続けると誓った僕たちへの問いかけは無駄でしかないのですが」からの「人間の子」への流れだけ、提案させてもらいました。この2曲で、今とこれからのことを表現できると思ったからです。この流れが、この2日間の、一つの「肝」であって、そのためにもオリジナルのWATERFALLも見ていただく必要があった、という伏線です。「信じてもらえはしないかも知れませんが 命より大事なものが俺にはあるのだ 明日もし俺が死ぬなら 花の種を蒔こう 春にはいっぱいに咲く」 という、WATERFALLの人間の子の歌詞が、今の自分達をめちゃくちゃ表現できるし、今の自分達をどちゃくそ支えてくれています。これから、大事に歌って、育てていきたいと思います。みんなで育てていけたらいいな、と思います。みんなで歌えるところはみんなで歌って、拳を上げるところは拳を上げて、クラップできるところはクラップして、まあ義務的ではなく、それぞれがそれぞれのスタイルで楽しんで欲しいです。圧倒的な力のある歌なんで、この歌の力をお借りして。みんなで、新しい未来に向かって進んでいきましょう。
人の心を動かすことができるショーに携わることができるって、単純に、幸せなことだなあ、と思います。
誰かに作られたモノではなくて、音楽を通じてリアルな人生、生き様を見せることで人の心に何かを残せるなら、それほど素晴らしいことはないと思います。
控えめに言って、世界で一番素晴らしいライブができたと思ってます。
そういえば、める子について全然書いてないな。
とは言え、こういうのはスピード感が大事なので、そっちはまた改めて書くとして、取り急ぎこの辺で。
ラストワンマンの件に関しても含めて、追って書き足します。
ちなみに本人は、3月末までSNSもshowroom配信等も続けるので、まだ「やめるのやめる」チャンスが残っています!(?)
#める卒 #SACRED_HEROINE #SACRED_HIROINE (誤字)
2023年3月14日
SNOWDOME PRODUCTION 代表 竹谷裕平
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