日本キメラばなし
走れメロスを題材に考える。
メロスと言えば国語の教科書有名な作品のひとつであり、良くネットなんかでも文章の表現を変えて遊ぶミームが存在します。普通に大人になっても読んでて面白いですので時間があれば。
・まずはセリヌンティウスのために全力で走るメロスの描写に一文足してみます。
路行く人を押しのけ、跳ねとばし、メロスは黒い風のように走った。野原で酒宴の、その宴席のまっただ中を駈け抜け、酒宴の人たちを仰天させ、犬を蹴とばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。
───それでもかぶはぬけません。(おおきなきなかぶより引用)
感想:速いですね、かぶ。
・今度は別の視点から引用して考えてみましょう。
風態なんかは、どうでもいい。メロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。ああ、メロス様。」うめくような声が、風と共に聞えた。
「誰だ。」メロスは走りながら尋ねた。
「フィロストラトスでございます。貴方のお友達セリヌンティウス様の弟子でございます。」その若い石工も、メロスの後について走りながら叫んだ。
───おこしにつけたきびだんご、ひとつわたしにくださいな。(桃太郎より引用)
勇者は、ひどく赤面した。
感想:NSFW。
羅生門を題材に考える。
これもまた、教科書でよく読む話です。感情的なものや倫理的なものを考えさせられますよね。
・同様に、下人がはしごを上ったあたりの光景から練っていきます。
下人は、それらの死骸の腐爛した臭気に思わず、鼻を掩った。しかし、その手は、次の瞬間には、もう鼻を掩う事を忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの男の嗅覚を奪ってしまったからだ。
───ねこが、いぬをひっぱって、いぬが、まごをひっぱって、まごが、おばあさんをひっぱって、おばあさんが、おじいさんをひっぱって、おじいさんが、かぶをひっぱって、
「うんとこしょ。どっこいしょ。」
それでも、かぶはぬけません。 (おおきなかぶより引用)
感想:やっぱりかぶは万能です。
気が向いたらなんか増やします。