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世界基準の発声「Belting発声法」とは?~歌姫のヒミツ~

【Beltingとは】

コンデンサーマイク画像

●Belting=高音を、地声のように力強く、かつ健康的に発声すること


世界的にDIVA(歌姫)と呼ばれるアーティストや、Rockのハイトーンボイスなどを聴いて、

「恵まれた才能の持ち主だ」

「自分には到底できるわけもない」

とあきらめていませんか? もちろんアーティスト自身の類まれなる才能や、声の特性というのは実際にあるでしょう。

ですが、その「歌い方」の基本的な部分において、皆ある発声法を使っているという「共通点」があるのです。 その「共通点」のやり方がわかれば、私たちにも出来るはず。

なぜなら、この発声はどんな人にも理論上可能な発声法だから。 そこに必要なのは、「才能」なのではありません。

ただ一つ、「出来るという事実を信じきること」

もちろん必要な技術を整えますが、土台となるマインドに目を向けていく、新しいスタイルのボイストレーニング。

それがハリウッド式Belting発声法なのです。


【歌姫のヒミツ①~歌わない技術~】

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「歌を歌うもの」これは当たり前のことですね。ですが、私たちと歌姫の歌い方において、決定的に違うことは、

”歌姫は歌っていない”

口パクということでは全くありません。「歌う」という概念ではなく、「話す」という概念で歌っているのです。これを、

「歌わない技術」

といいます。

私たちは通常歌を歌う時、高音にさしかかれば苦しくなり、声を長く出すと息切れが起こります。そうすると、高音が近づいてくるたびに「出るだろうか」という不安に駆られ、長く伸ばさなければいけないと思うと、「息がもつだろうか」と気弱になってしまいます。

もちろん、一般の方でもそうでない方はいますし、いくらプロであっても同じ悩みを抱えている人はいます。では、日頃人と話をするとき、

「声が出るだろうか」

「息がもつだろうか」

といったことは、都度考えたりするでしょうか。ましてや、甲高い声で笑ったりする時、

「あの高さの声で笑えるだろうか」

という不安に陥るでしょうか。


「歌わない技術」というのは、もちろん歌ってはいるのですが、「話すように歌っている」感覚なので、

・音が上に上がっていく感覚がない

・声を作ろうとしていない

・息が続くかなんて考えていない


という、本来歌うときに考えることの、真逆の状態になっているのですね。

人は重要なメッセージを伝えたいとき、

そのメッセージを伝え終わるまで、息継ぎのことを考えていません。

つまり、

”心のままに、感情のままに歌っている”

状態であるといえます。


【歌姫のヒミツ②~Beltができると全ての発声が整う~】

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従来のボイストレーニングで、こんなことを言われたことがありませんか?

・声を前に前に出していきましょう

・そんなに声を張り上げたら、声帯が傷ついてしまいますよ

・頬をあげて!口角をあげて!目を開いて!

実は、Belting発声では、このどれも行いません。

クラシックの発声においては、そもそも「話し声」から遠ざかった声でもあるので、専門的に学ぶことも必要ですし、上記のようなことも必要な技術の一つとなるでしょう。

しかし、POPS、ROCK、R&B、SOUL、JAZZ、ミュージカルなど、あらゆるジャンルにおいて、Beltingというのは発声の基礎となります。

「え!?特別な発声なんじゃないの??」

「一部の人しか、使っていない発声法でしょ?」

そう思われる方も多いかもしれません。ジャンルや、曲、もちろんアーティストによって、声の出し方というのは、多かれ少なかれ違いがみてとれます。

ですが、実はどの発声においても、この「Belting」が土台となり、そこから枝分かれしているだけなのですね。

”Beltできるようになると、発声の全てが整う”

こう言われているほど、実はかなり基盤となる発声だったのです。


【歌姫のヒミツ③~声は使い分けない~】

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ボイトレ経験のある方や、ネットサーフィンして多くの知識を持っていらっしゃる方によくあるのが、                 

「”ミックスボイス、ヘッドボイス、ウイスパーボイス”といった声の種類を、一曲の歌の中で使い分ける」

私もかつてはそうでした。もちろん今でも、トレーナーとしては教えるために理論上、技術上では理解しています。

使い分けるなんて、すごく高等技術だと思いますよね。出来たらもう怖いものなしだと思います。でも、実はこれが大きな”落とし穴”だったのですね。

前述したとおり、歌姫たちはそもそも「歌っていない」のです。「話している」のです。そこに、声の種類を使い分けることは、必要ですか?

「感情的に歌うためには必要でしょう?」

「表現力は、声の種類を使い分けることで成立する!」

「きちんと使い分けないと、聴いている人に伝わらないじゃない!」


確かに。本当に仰るとおりです。全く同じことを思っていましたから。

ですが、「歌う」のではなく、「話す」とき、みなさんは声を使い分けていますか?

悲しい時は、悲しい声になります。

嬉しい時は、嬉しい声になります。

これが歌になると、

悲しい時は、悲しさを表現するためにボリュームを抑えたり、息を多くしたりします。                             嬉しい時は、嬉しさを表現するために声をはずませたり、口角をあげて明るい声にもっていきます。

この、”〇〇するために△△する”

この行為で、このワンクッション置いてしまうことで、本来表現したい感情(心)からどんどん歌声が離れていってしまうのです。

一般的に、大人より子どもの方が純粋に見えるのは、感じたことをそのまま声や表情に出すことが多いからではないでしょうか。私たちは大人になるにつれ、まるでたくさんの荷物を抱え、何枚もの鎧を纏っているように、どんどん感情を心の奥底へ押し込んでしまいがちです。

歌詞によって、”ミックスボイス”にしたり、”ヘッドボイス”にしてみたりと、技術的なむずかしさを感じれば感じるほど、その声は、ひとつの声ではなく、ばらばらの声になってしまいます。声が繋がっていないのですね。


悲しい時は、悲しく歌えばいい。

嬉しい時は、嬉しく歌えばいい。


本当は、歌うことは難しくないのです。いたってシンプル。       あれこれ考えなくていいのですよ。

心のままに歌うことが出来たら、それは何にも変えがたい唯一無二の歌声となります。

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ただ、これを見ていらっしゃる方は、「思うように歌えない」から、ここにいらしたのだと思います。

痛いほど気持ちはわかりますから、心配しないでください。もちろん闇雲に感情的に歌っていても、”話すように歌う”ことは難しいですよね。きっと歌とたくさん向き合ってきたからこそ、ぶつかってしまった壁なのかもしれませんね。


Belting発声法というのは、”歌わない技術”を得るために、必要な基礎技術を習得します。

・心の在り方、物事のとらえ方

・体の使い方

・声帯の使い方

このバランスを整えながら、「感情のままに歌う」「話すように歌う」ことができるように、トレーニングしていきます。

感情のままに、体が感じるままに歌ってはじめて、本当の自分の声が生まれます。そこに声の種類も何もない、すべての感情は一つの心から発信しています。

聴かせたい歌声は高等技術?

それとも、魂の歌声?



【世界基準の発声法】

ブロードウェイ画像

ミュージカルの本場ブロードウェイなどでは、オーディションでの選考基準として、「Beltできること」が要件であったりすることから、Beltingはまさに”世界基準の発声法”であるといえます。

ミュージカルでは、Beltを土台にしたうえでのミックスボイスで発声します。ミュージカルはまさに「話すように歌う」そのものですもんね。

日本のアーティストで、まさにベルト!なのが、ONE OK ROCK Takaさん。

海外アーティスト: Christina Aguilera、Whitney Houston、Rihanna、Mariah Carey、Ariana Grande、Bruno Marsなど多数。

名前を挙げさせていただいたアーティストは、Beltしていることが非常にわかりやすい方々です。もちろん上記の方以外にも、たくさんのアーティストがBelting発声を土台に歌っています。

近年は日本でも増えてきてはいますが、まだまだ認知度が低いようです。

ですが、上記のアーティストを見て頂いてお分かりの通り、

すでに私たちの耳に馴染んでいる発声法 なのです。

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声帯の負荷を最小限に抑えた健康的な発声であるため、世界で活躍する歌姫たちにとっては必要不可欠。強大なエネルギーとパワーを感じるあの歌声は、Belting発声だからこそ成立する歌声なのです。


------------------解放された歌声を体感してみたい方は、ぜひ体験レッスンから受けてみてください♬


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