十番目の月。二十四節気では、秋分(9月22日〜)寒露(10月8日〜)霜降(10月23日〜)にあたり(2024年)、晩秋の時期となる。
2024年は、9月半ばを過ぎても猛暑日が続き、永遠に夏が続くような気がしたが、10月に入って気温が安定し、ようやく秋らしい気候となった。
詩を語るなら十月の海に坐し 高野ムツオ
詩を鑑賞し自ら感じたことを述べるのであれば相応しい季節は十月。そして場所は、語る声が近く聞こえる波音と和す海がよいという。
「海に坐し」は、堤防、岩場、砂浜など、鑑賞者が坐りたいところを思い浮かべればいいが、海そのものに坐ると考えても楽しい。