2025年1月21日(火)晴れ 半径1500m日記
井上法子歌集『すべてのひかりのために』をネット書店で注文しました。昨日の毎日新聞「うたは奏でる」で染野太朗さんが紹介していた歌が美しかったので、歌集で読みたいと思ったからです。
染野さんは、「言葉の音」と題して、井上さんの歌を例に、一首に配置された言葉の音の響き合いが、言葉の意味を一瞬忘れさせて、連なる音のかたまりを歌と味わう楽しみを説いています。
うつくしい海辺をもって生まれればうたげのごとく天涯孤独 井上法子 『すべてのひかりのために』
なるほど、染野さんが書かれてるようにウ音の頭韻、「ごとく」「孤独」の重なりが心地よいですね。「緻密に解釈したり想像を大きく広げたりするばかりが歌の読みではないはずだ」と指摘するように、音の連なる心地よさに身をまかせていると、読み手それぞれの解釈が立ち上がってくるのかもしれません。
どんな歌に出会えるのか、届くのが楽しみです。
朝:トースト 昼:クリームシチュー+ウインナパン 夜:豚肩ロースのロースト+ワイン